猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

禍に思う

始まった頃

突拍子もないケガをして

通院した

ひと目で重傷とわかる姿で

買い物する

人の温かさにも冷たさにも

深く触れた

 

通院が終わる頃

突拍子のない出来事で

離れた家族らと顔を合わせた

彼らの健やかな日々を確かめるうち

仲良しだった猫にマスク姿を嫌われる💔

 

やがて

研究が実を結び

禍へ抵抗する術(すべ)が

さまざまに構築され始める

 

それにつれ

「済んだ」

「あれは悪だ」

「打たねば立ち入らせぬぞ」

「打てば支配されるぞ」

「打てば打つほど」

「打たぬほど」

 

かすかにふわふわそんな会話が

浮かんで消えた

分断が起きるであろう、と

新しい形の

 

ただの心配性の妄想にとどまってくれれば

どんなによいだろうか

 

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