久しぶりの沖縄出張。

帰りの飛行機までの時間が空いていたので

念願の中村家住宅を訪ねた。

ここに来るのは、二度目で、前回来たのは12年前になる。

 

この建物は約280年前の代表的な沖縄の農家の建物である。

住宅のほか、高倉、納屋、畜舎が付随している。

 

 

まず、目に飛び込んで来るのが、ヒンプン(顔隠し塀)と言われる

綺麗に積み上げられた石の塀、家の中を見通せないように

目隠しのために設けられていると聞いたが、おそらく台風対策で

防風の役目もあったのでは…と想像する。

強い風を防いで、心地よい風だけを敷地内(建物内)に導く

先人達の知恵であったのでは?。

 

ヒンプンからのアプローチが、かっこいい!

 

 

ヒンプンを通って、敷地内に入ると、ヒンヤリとした風を感じる

ヒンプンの外の蒸し暑い風とは、まったく違う涼しさである。

この謎は…。

おそらく、敷地の外周に防風の目的で植えられた木々の影響か?

 

中庭から、一番座、二番座を見る。

屋根の上には、守り神のシーサーが載っている。

 

 

一番座(客間)から、中庭を眺める。

心地よい風を感じながら、畳に座り、中庭をボーと見ていたら

柱のグラデーションに気づく

(外に向かうほど柱の節が荒くなる)

当時の大工さんの美学に感動!

 

 

 

離れ座敷。 この室は建物内で一番涼しいと感じた。

 

離れ座敷の裏庭

 

今回の新発見は、屋根裏の熱気抜き、屋根瓦のデザインを

一部変えて小屋裏の熱気抜きを設けている。

素晴らしい!

 

 

 

沖縄の住宅づくりで最優先されていたのは、やはり防風対策であったのでは?

風と戦い、日差しと戦い、この過酷な環境から生み出された、建物と庭(木々)との

完璧な関係性の素晴らしさを感じることが出来た。

訪れた日は、とくかく蒸し暑い日だったが、どのにいても、心地よい風を感じることが出来た。

この建物で四季を感じたいので、次回も沖縄に来るときには、必ず立ち寄ろうと強く思う。

 

チケット売り場で、お茶のサービスも受けられる。

お茶菓子もサービスで頂けます。(お茶菓子の黒糖が凄くうまい!)

皆さんも、沖縄に行った際には、是非お立ち寄りください。