易学やタロット等、占いは私たちにいろいろなことを教えてくれます。
しかし、読み方や占者の感性、人生経験により、占いが提供するアドバイスの質が変わってきます。
占ってもらっても、それが正確な情報の時もありますし、当たらない誤情報である、というのは現実でしょう。
しかし、それが誤情報であったとしても、占いは当たってしまうものです。
それは「暗示の効果」です。
呪術や宗教などの成果も、実は暗示の効果で、呪術師や宗教団体の暗示にまんまとかかり、人間は振り回されてしまった結果なのです。
人はそれぞれ人生においての課題、宿命を持って生まれると言われています。
ただ、生まれてしまってからはいろいろな情報に振り回されることになります。
例えば、小さな頃から「君は血液型A型だから⚪️❌❎な性格だよ。」と言われ続けていたら、それが暗示となり、そういう性格になってしまいます。
どんなに「俺は占いなんて信じないよ。」と言っても、子供の頃からずっとそれを言われ続ければ、多かれ少なかれ影響を受けずにはいられない。
だから占いは単純な性格占いほど確実に当たる。
でも、これは本来天から与えられた宿命とはまったく違うものです。
簡易な星占いや手相等の命術が当たるのは、大まかにそんなところでしょう。
だいたい、命術を指して統計学だなどと言うのは馬鹿げています。
だって、生まれた年月で運命が決まるという大前提に、全く裏付けがないのですから。
平安時代は呪術が大流行しました。
そこでの実際に呪術の効果は絶大でした。
その頃の人々はみんな呪術や宗教的な力の効力を純粋に信じていますから、暗示はストレートに入ります。
そうです。
呪術とは催眠術です。
そこには潜在意識、集合的無意識を揺さぶる象徴や護符、呪文に取り入れて行う高度な催眠術。
ただし、その誤情報、暗示的な理解も、なぜそう言った情報に巡り合ったのか、そう考えると、宿命の一端を象徴し、スピリチュアルな啓示の一つではないのか?とも思えてきます。
例えばタロットなども言ってみれば偶然に選ばれた単なる数枚のカードなのに、過去や現在を正確に言い当ててしまう。
それどころかタロットは、未来はこうなりますと言い当てるのではなく、このまま行けばこうだけど、こうにもできるよ…等という別解をも示してくれる。
私はかつて、全く占いを信じておらず、若い頃からこの、『占い暗示論』を展開していましたが。
しかし、ある時こんなふうにも思いました。
「暗示となって人を振り回そうとする誤情報こそがその人の宿命なのでは?」
「神は、偶然に出会う人からたまたま与えられた暗示を通して、人に宿命の啓示を与えているのではないか?」
タロットと出会い、長く人生の荒波に揉まれながらそんなふうに思うようになりました。
タロットなどの卜占も、命術も、しっかりとしたものは当たります。
なんでも当てはまるような言い方をして、当たったでしょ、という、バーナム効果を利用する占い師も多いですが、自分でやっていて、怖いくらい当たるな、と思えるのだから、インチキではないでしょう。
たまたま巡り合う情報や暗示、そして偶然引いたカードとのシンクロニシティー。
そこに超深層心理の秘密と宿命の秘密が隠されているのかもしれません。
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