2021年9月22日水曜日

フランスで、初ミョウガ


 おととし、日本から、こっそり連れてきたミョウガが、
やっと、食べられるようになりました。

秋に、園芸店で、手に入れました。
葉っぱの部分は、切ってもらって、
鉢だけを、こっそりトランクに入れました。
地下茎だけあれば、いいのだそうです。

葉っぱもなくて、土だけの鉢です。
ダメになってしまったのではないか、
これがミョウガになるのか、と、心配になります。
外に放ったまま、
その冬は、何も起こらずにすぎました。

次の年は、春になると、
シューシューと芽が吹いてきました。
あぁ、よかった。
ナメクジ君にやられないように、
毎日、見張ります。
夏になれば、ステキな、青々とした葉っぱが、しげりました。
でも、ミョウガの実(食べられる部分)は、
なりません。
一年目は、こうなのだそうです。
まだ、しんぼうしないとなりません。

それが。
2年目、今年こそは、取れるだろう、食べられるだろう、と
楽しみにしているのですが、
葉っぱはステキでも、いっこうに実がなりません。
実といってもそれは、花だそうです。

夏に、おそうめんをいただくのに、
ミョウガを添えたいのですが、ちっとも、ならない!
しょうがなら、しょうがない、というが、
ミョウガだと、「ミョウガない」になる、
そんなのは、日本語ではない、と、
ブツブツ文句を言っていましたところ。

夏も終わりかけて、9月になって、
やっとそれらしきものを、見つけました。
よく見れば、あちこちに、
こんなに、できていたのです!

この、なつかしい香り!
何十年ぶり?
さっそく、きざんで、塩でいただきました。
昔は、あまり好きではなかったのに、
今では、こんなに、おいしく感じます。
フランスで初ミョウガです。
考えれば、
人生で、初めておいしいと思ったミョウガ。

先週まで、暑くてよく眠れない、などと
言っていたのに、
すっかり、ものすごく、寒くなってきています。
きのうは、路面電車では、うっすら暖房が入っていました。
それを、気持ちよく、感じました。

きょうは、お彼岸。
こちらでも、「秋の日」と言っています。
私の大好きな、季節です。
まだ、紅葉とは言えませんが、
桜の葉は、ちょっと赤くなりかかっています。

りんごも今年のものが、出回ってきました。
それはそれは、ジューシー!
香りが強い!

かぼちゃも出てきました。
かぼちゃスープを、大きなナベに作っては、
ためておきます。
小出しにして、「熱いスープはおいしい」と、
思う季節になりました。
暑さの苦手な人にとっては、
こんなに素晴らしい季節はありません。
それに、こんなふうに思うのも、
ちょっとした一山を、(ほぼ)超えたからです。
気分は、ちょっとリラックス!

同僚たちは、それほど気にしていないですが、
私には、これが、一番苦手、ということがあります。
それは、
学校の、時間割を組むことです。
レッスンの時間割は、一年ごと変わります。
それを、生徒さんの都合を聞きながら、組みます。

その、大きなパズルは、
たとえれば、
スドクのような、または、
ルービックキュービックのようなものです。
それを楽しんでいる方も、あります。

人生には、そういうパズル的なものが、
いくらでもあるのです。
どうして、わざわざパズルを買わなくてはならないのか。
私には、不思議です。

















まず、パズルはあまり楽しくない、のと
「この時間帯をください!」と、
かげで主張している、親御さんたちの気持が、
伝わってきてしまうこと、の二つが、ストレスになります。

あ、あの人は、何かと都合をつけてくださる方、
あの人は、ガンコな方、と、
たくさんの人の顔が浮かんできます。
そういうパズルは、複雑ですから、
おもしろい、と思う方もあるかもしれません。

それに、
さらに心臓が悪くなるようなことがあるのです。

それは、
いったん、パズルが完成したかのように思って、
「一件落着〜」と安心していたとします。
すると、
次の週くらいになって、
「マダム、実は、、、」と連絡が来るのです。
決めた時間帯に、バスケットバールのトレーニングと、
ぶつかってしまったから、来られない、というのです。

え!?
これが、一番、恐ろしい。
ほかの人たちは、もう、あてがわれた時間帯で、
家族のやりくりを、し始めています。
そんな中、「また変えてください」とお願いしても、
なかなか、うまくいかないことが多いのです。

パズルをやったことのある方なら、お分かりと思います。
最後に来て、一つでも、うまくいかなかったら、アウトです。
成功手前でも、またまた、やり直しになるのです。

きのうも、そういう恐ろしい連絡が入って来ました。
なんとか、都合は、つきましたが、
寿命は、数日分くらい、ちぢまったかもしれません。

思えば、
40年くらい、毎年、このパズルをやっていることになります。
そして、
毎年、結局は、うまく行っています。
それなのに、
どうしても、毎年、ビクビクしてしまいます。



 
















qte;さて、
これがすっかり決着すると、
仕事も、進めることができます。
そして、心は、のびのびと
秋を、楽しむことができます。

庭を見ていると、
ビワの花のつぼみがあったり、
椿のつぼみもあります。
冬のしたくが、始まっている、と感心してしまいます。

















はっきりとは、わかりませんが、
なんとなくですが、
フランスでは、
ウイルスの件は、静まってきているように思います。
このまま、消えてくれたらいいです。

みなさんも、どうぞ、
お大事に、そして、秋をお楽しみください。

きょうも、ご訪問、ありがとうございました。


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