侑里、
「あっ、霧島君、戻ってきた。じゃね。」
茉祐子、
「あ~~。はい。」
「また電話する。」
「分かりました。」
席に就いて凛久、
「六条さんから電話。」
侑里、
「へぇ~~。」
「なんと驚き。」
「ふん…???」
凛久、ビールを飲んで、
「さすがに篠田真理。」
「えっ…???」
「局の方に…。アイリーンと篠田真理のコラボCМの女性…誰ですか…???の問い合わせが凄いらしい。」
その声に侑里、
「あら。」
その数分前には愛耶乃にも一颯から電話が…。
愛耶乃、
「へっ…???そうなんですか…???あら…。」
そして、
「あっ、はい…。はいはい。えぇ…。分かりました。えぇ…。こちらとしても…。はい。…失礼します。」
迅、愛耶乃の顔を見て、
「…???」
愛耶乃、3人に、
「六条プロデューサーから…。」
迅、
「はい…???」
茉祐子はまだ侑里と電話の途中。
そして茉祐子が電話が終わった後…。
愛耶乃、全員に、
「ちょっとみんな…、他のお客様の迷惑にもなるから…。落ち着いて聞いてくれる…。」
勇吾、そして瑛輔、カウンターから後ろを振り返り…。
愛耶乃、
「今…、TBAの六条プロデューサーから電話があって。」
全員愛耶乃の声に注目する。
「CМのモデルの女性の問い合わせが凄いらしいの…。」
その声に全員、
「!!!」
「六条さんの話しだと、ナターシャの記事にも茉祐子自身、載ったくらいだから…。もしかすると…、CМの女性が成宮茉祐子だって…、その内に…。もしかしたら…、知れ渡るかも…知れない。」
その声に全員、
「凄~~い。」
茉祐子、いきなり鼓動が高鳴り、
「うそ…。」
千晶、
「凄い、マユ…。」
愛耶乃、
「だから…、今後、モデルの件に関しての電話があったら…、私か迅に…繋いで欲しい。」
話を聞いて、少しざわめくスタッフたち。
ダニエル、腕組みをして、少し体を伸ばして、
「ン~~~。」
それとは逆に、カウンターに両肘を突いて、両手を組んで、その上に顎を預けてのルーシー、
笑顔で、
「ワ~~オ、マユ~~。サ~~イコウ~~。」
勇吾、低い声で、
「凄ぇ…や…。」
愛耶乃、
「多分、この事は…もぅ…、関係筋には…。ナターシャにも、篠田真理にも…。」
迅と凛花、
「うんうん。ですよね~~。」
瑛輔、少し顔を赤くして、
「茉祐子さん、凄ぇや~~。」
ダニエルとルーシー、
「アレ~~???」
「エイスケ~~、ドウシタ~~???カオマッカ~~。」
その声に瑛輔、
「えっ…???」
慌てる瑛輔に勇吾、口を尖らせて、
「ん~~???…ん…???…ひょっとして、もしかして…、瑛輔…、茉・祐・子…???」
ルーシー、いきなり体を伸ばして、
「ア~~レ~~。コリャ、ズボシ~~???」
ダニエル、
「カカカカカ。」
勇吾、
「お~ぃおぃおぃおぃ、マジかよ~~。瑛輔~~。おま…。茉祐子~~???」
その声が千晶に届いて、
「え~~???マユがどした~~、勇吾~~???」
瞬間、勇吾と瑛輔、
「あ~~???」
「えっ!!!いや…、なんでも…。」
勇吾、
「かかかかか。あのな…。えいす…。」
瑛輔、
「わわわわわわ。いやいやいや。なんでも…。」
途端に勇吾の口を左手で塞ぐ瑛輔。
勇吾、
「んんん…。」
千晶、
「はぁ~~あ…???」
ルーシー、
「プッ。クククク。カッワイイ~~。エイスケ~~。」
少しながら動揺気味の茉祐子。
そんな茉祐子を見て千晶、
「ねね、マユ~~。」
茉祐子、スマホの画面を見ながら、
「……。」
千晶、
「ねね、マユ~~。」
「……。」
「おぃ、こら。」
茉祐子の左肩を右手でペン。
巴、和歌葉、そんな千晶と茉祐子を見て、
「ふん…???」
茉祐子、ようやく気が付いて、
「へっ…???あっ…???…ん…???」
巴、
「うんうん。茉祐子。」
和歌葉、
「私たち…、一緒だからね。」
そんな巴と和歌葉に、
「へっ…???へっ…???」
千晶、
「何々…???なんだったの…、羽田さん…???」
茉祐子、目をパチパチと。そして息を吸って、口を尖らせて吐いて、
「ふ~~~。」
巴、和歌葉、頭を傾げて、
「……???」
また茉祐子、スマホを見つめて千晶に、
「あっ、うん。…後で…。」
トレーニングが終了した薫子、更衣室で着替えた後、スマホを見て2件の着電。
一颯からである。その後ライン。メッセージを見て、
「へぇ~~~。」
薫子と茉祐子~その愛~ vol.178. 「アイリーンと篠田真理のコラボCМの女性…誰ですか…???」
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庄司紗千 きっと大丈夫
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