「じゃあ〜〜。柚香さん、家族はおばあちゃんだけ…で…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.098.

ドキドキ そして真輝、ハンバーガーを食べながら、
「じゃあ〜〜。柚香さん、家族はおばあちゃんだけ…で、兄弟か姉妹も…???」

柚香、コーヒーを飲みながら、
「うん。私だけ…。真輝君は…???」

「僕は下に、妹がいる。今、大学1年。」
「へぇ〜〜。大学1年の妹さ〜〜ん。」

「そっ。」
何気に困ったような顔をしての真輝。

柚香、そんな真輝の顏を見て、
「ふん…???…妹さんが…、何か…???」

その声に真輝、慌てて申し訳ないように、
「あ、はははは。ごめん、俺…。あっ、いや…、僕、つい変な…。」

柚香、可笑しがりながら、
「ううん。ちっとも…。…って、言うか…。」

「僕の妹ね。」

また柚香、カップに口を近づけて、顔をコクリと、
「ふん。」

「通っている大学が、航空整備士専門の大学。」

いきなり柚香、
「へっ…???」
そして目をパチクリ。そして目をキョロキョロと、
「航空…整備士…。…ぃ〜〜〜〜???」

その変な調子に真輝、途端に、
「かかかか。くくくく。」

柚香は途端に右目を歪めて、両眉の先端を吊り上げる。そして口を尖らせて、
「ん〜〜〜???」
口を真一文字に…。
「ん〜〜〜〜???」

真輝、ニコニコ顔で、
「かかかかかか。」

ついに…。柚香、顔を大きく傾げて…。
「航空…整備士…だよね。」

真輝、コクリと、
「うん。航空整備士。」

「………って、言うか〜〜〜。…って…。なれんの…???」

その声に真輝、
「なれる…、らしぃ…。」

「へぇ〜〜〜〜。」
目をキョロキョロと、そして軽く頷きながら…。そしてまたカップに口を、
「ふんふんふん。なれるんだ〜〜〜。へぇ〜〜。」

「…って言うか…。柚香さん。その表情。」

瞬間、柚香、
「へっ…???…どうかした…???…何…???…私…、何か…???」

可笑しがりながら真輝、
「いやいやいや。…なんかさ…。凄い、可愛かった。かかか。」

いきなり柚香、目を真ん丸に、
「へっ…???…はっ…???」
いきなり顔を赤くして…。そして今度は口を尖らせて、両眉の先を吊り上げて、左手で真輝を、
「や〜〜だ〜〜。もぅ〜〜。何言うかとおもったら〜〜。」

真輝、可笑しがりながら、
「いやいやいや。ごめん、ごめん。…って言うか、僕…。女子とこんな風に、外で飲んで食べたり。…で、話しする事なんて、なかったから…。」

「うっそ〜〜〜。」
いきなり柚香、
「こんな、かっこいいのに〜〜。」

「ややややや。僕なんて…、全然。」
右手を顔の前で振りながら…。

柚香、
「じゃあ…、中学の時や高校の時は…???…まさか…、バレンタイン…。」

首を振る真輝、
「全然。」

「うっそだ〜〜〜〜。」
「いやいやいや。嘘じゃないって。ほんとほんと。」

「世の中の女子、見る目…、ないのか…。」
ボソリと…。
「いや。だって、身長って…???」

真輝、
「あ〜〜。175。」

「ふんふんふん。…てかさ。真輝君の妹、なんで航空整備士。…って…???」
「うん。まぁ〜〜。これは…ちょっと…。あっ、ほら。病院で話したけど…。子供の頃、親戚の叔父さん。」

柚香、
「あんあん。うん。カーレース。」

「そう。一度、そういう事があって。…まっ。親戚のおじさんは、かあさんの弟なんだけど…。かあさんが言うには、弟がカーレースを見せに連れてって、おとうさんは…???…って、とうさんに言ったんだって…。」

柚香、聞きながら、
「うん。」

「つまりはとうさん、ある意味…、弟から触発されたような感じで…。」

目をキョロキョロと柚香、
「あ〜〜。うん。確かに。…そぅ…なるかも…。」

「でぇ〜〜。」
真輝、
「そしたら、とうさんが…。よし。今度はとうさんが働いている現場に、連れてってやるって…。」

途端に柚香、
「へぇ〜〜〜。」

「そしたらかあさんが…。うそ。そんな事、出来るのって…???」

柚香、瞬間、
「えっ…???…って、言うか、真輝君のおとうさんって、仕事…。」

「あ〜〜ん。うん。僕の親父、航空整備士。」

「うっそ——————っ!!!どっひゃ〜〜〜〜。」
そして柚香、
「すんご〜〜〜。なんともまぁ〜〜。航空整備士〜〜。」
そこまで言って柚香、真輝に、何かしら変顔で…、
「ねねねね。…もしかして…、例えばさぁ〜〜。羽田だったり、成田だったり…する…???」

間髪入れずに真輝、
「羽田。」

「うっひょ〜〜〜〜。すご〜〜〜。かかかか。私…、羽田の航空整備士の人の息子さんと話し、してんだ。」
ニコニコ顔で…。

そんな柚香を可笑しがりながら、
「いやいやいや。別に…。芸能人じゃないんだから〜〜。」

「いやいやいや。でも、凄いよ。航空整備士。車の整備士じゃないんだよ、飛行機だよ飛行機。」
そこまで言って柚香、ピタリ声が止まった。真輝を見て、
「あ。」

ふたりの会話も止まる。

柚香、目をパチクリとさせて、右左を…。そして、真輝に、
「ごめんなさ〜〜い。」

途端に真輝、
「へっ…???…何が…???」
キョトンとしながら…。

途端に柚香、顔を小刻みに、
「あ〜〜。いい。なんでもない。あ…、はははははは。」








LIBRA~リブラ~   vol,018.   「じゃあ~~。柚香さん、家族はおばあちゃんだけ…で…。

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