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蔵井氏、通の顔を見て、
「…けれども、その結果…。」 そして陣屋、 「ふ~~ん。考えてみれば…。」 蔵井氏、 「その…、大先輩方の教えで…。今迄…、長続き出来た…社員…。」 そこまで言って輪湖、 「あ、あ~~。」 葉子も、 「ふ~~ん。…で…。」 通、 「まっ、ふたりに…、出番が…。」 輪湖、 「廻って…きた…。」 けれども輪湖、蔵井氏に顔を、 「えぇ~~え~~。」 通、にこやかに、 「かかかかか。まっ、やるっゃないかぁ~~。」 そんな通に輪湖、 「通ちゃ~~ん。そんな…、他人事みたいに~~。」 その声に通、口を尖らせて、 「だ~~って~~。他人事だも~~ん。かかかかか。」 そんな通に輪湖は、顔をグンニャリと、 「ムニュ~~。」 「まっ、そんな訳で…。…そして…。」 輪湖、 「へっ…???」 「もうひとつ。」 蔵井氏、右手人差し指を立てて、 「訳アリが、あんのよ。」 「訳アリ…???」 葉子も、 「ふん…???」 そして蔵井氏、 「その辺は…、姉御殿。」 通、今度は陣屋を見て、 「おや。姉御殿、亜沙子~~。」 その声に陣屋、顔を傾げて、 「ふん。」 葉子と輪湖、 「部長~~???」 陣屋、 「来たか…。」 そして、 「実はね。その新人。鮎川秀美(あゆからひでみ)さんと言って、専務筋のお嬢さん。」 輪湖、その声に、 「…わお。情報通り。」 と、頭の中で…。 「但し。残念ながら~~。私もお顔を拝見…したことは…ない。」 陣屋。 「そして~~。これからが本題。…その彼女、現在22歳。大卒…なんだけど~~。この時期になって、未だに仕事はしていない…らしい。」 輪湖、 「えっ…???専務筋の…お嬢様が…???」 「なんでも、親の勧めた仕事先、どれもこれもが気に入らないらしい…。」 その声に通、 「あらあらあら。とんでもないガキねぇ…。」 一瞬輪湖、 「プッ。」 そんな通を見て蔵井氏、 「ふん。何だかね~~。かかかか。」 陣屋、ニタニタしながら、 「ただ…、頭は切れる。…んだ…けれど~~。どうも…賑やかな性格…らしい。」 その声に葉子、目をパチクリ。そして口を尖らせて、顔を傾げて…。 輪湖、 「賑やか…な、性格…。」 陣屋、頭をコクリと、 「気難しい…けれども、せっかち。しかも、派手好き。…かと、思えば、短気でもあるし、好き嫌いが激しい。好きな物ははっきり好きって言うらしいけど、嫌いな物は頑なに、嫌い。」 輪湖、口をへの字にして、 「え゛ぇ~~~え~~。いやいやいや。」 通、話しを聞いて、 「かかかか。確かに、こりゃ、賑やかだわ。うんうんうん。しかも、強か。」 「…って言うより、それって…、気性…激しくない~~???」 「そして、ここに、ひとつのポイントが…。」 葉子、 「ポイント…???」 陣屋、また頭をコクリ。 「なんと…、卒業した大学が、名門、聖帝(せいてい)大学。」 瞬間、葉子の目が、右左に…。 輪湖、 「うそっ。葉子と同じ大学。」 蔵井氏、 「その通り。」 途端に輪湖、 「えぇ~~~え~~???」 「…と、言う事で~~。そういう…女性、今までの我が財務の…、それぞれの大先輩の方々に…、任せたら…???…ただでさえ…。」 輪湖、いきなり項垂れて、 「あぃや~~。そりゃ、持たないわ~~。今迄も~~。」 「まっ。長くて、持ったのが…、僅かに、1年。」 輪湖の隣で、蔵井氏。 そして、そんな蔵井氏の隣で輪湖、泣きそうな顔で、 「課長~~。ミュ~~~。もぅ~~。」 陣屋、葉子に顔を向けて、 「ヨウ…ちゃん…???ふふん。」 そんな陣屋の声を聞いているのか聞いていないのか葉子。 通、腕組みをして、 「ふふん。さぁ、どうする…???ヨウちゃん。」 数秒の沈黙。 けれども葉子、 「ふん。いいんじゃない…。」 瞬間、輪湖、 「はぁ~~~あ~~???」 陣屋、即座に、 「さっすが~~、ヨウちゃん。話し、分かる~~。」 「これで、一件落着~~。」 両手を合わせて蔵井氏。 「ただ。」 葉子、陣屋を見て、 「部長、ひとつ、約束してください。」 その声に、 「ふん。どうぞ~~。」 葉子、 「もし…仮に、その…、鮎川さん。私と輪湖が教育係りになったとして、以後、財務企画を辞める事になったとしても、お咎めなし。…と、言う事で…。」 間髪入れずに陣屋、 「そりゃ~もぅ~~。その旨、専務には、申し伝えてあります。その事で、財務がリスクを負う必要もありません。逆に向こうから頼んできたくらいだから…。ねぇ~~、学ちゃん。」 蔵井氏、コクリと、 「そういう事で…。まっ、これは、トップシークレット…。」 そこまで言って蔵井氏、 「ん~~。まっ、そうも…言わないか…。専務の方から、逆に、選葉子を指名してきたようなもの…。」 いきなり通、 「さっすが~、ヨウちゃん。知れ渡ってますね~~。」 輪湖は腕組みをして…、 「ふ~~ん。」 愛生、 「凄いよね~~葉子さ~~ん。」 新しい客が入って来た。 「あっ、いらっしゃいませ~~。」 葉子、目を真ん丸く、そして口をグンニャリと…。 輪湖同様に、 「ふ~~ん。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.13 05:33:34
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