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柚香、過去を振り返って…。
「ん~~~。…何かしら…。」 朧げに、 「何かしら…。」 顔を傾げて、 「衝撃…???」 真輝、僅かに両眉の先端を吊り上げて、 「衝撃…???」 柚香、真輝を見て、 「うん。あんまり良く、思い出せないんだけど…。」 また顔を傾げて、 「何か…、頭に、ガツンと…。何か…、こぅ…。トンカチなんかで殴られた…???…そんな感じ…???」 「トンカチ…。」 「確か…。家の玄関で…。…とぉ~~。それに…。あ。ほらほら。喫茶店で…。」 瞬間、真輝、 「あ~~~。はいはい。うんうんうん。」 「ただ…。その…、程度…、かな~~。」 真輝も、顔を下に。そして腕組みをして、 「ん~~~。…因みに…。陽織ちゃんから…、柚香さんに…。」 柚香、その瞬間、真輝を見て、 「うんうんうん。」 「あの時…は~~。…確か~~。…あ、そうだ。愛実さんも一緒だったんだ。」 「あ~~。うんうんうん。そんな時、あった。3人でいた。あの…時…。」 真輝も、過去を遡って…。 「確か…、陽織ちゃん、愛実さんと外に連れ出して…。そしていろいろと話。…でぇ~~。ベンチに…。あん時…。」 真輝、 「うんうんうん。」 柚香を見て、 「確か、ベンチに体育座り。」 「体育座り…???」 真輝、 「うんうんうん。」 柚香、般若のような顔で、 「ベンチに体育座りって…。」 自分が座っているベンチを見ながら…。 「えっ…???…えっ…???あり得…。」 間髪いれずに真輝、 「やったの。陽織ちゃん。…って言うか、やってた。」 柚香、口を尖らせて、 「あ、うんうんうん。」 「まっ。確かに、背中をベンチに深く…。そん時はOKだよね。しっかりと体…、後ろに…だし。」 「まま、確かに。」 「なんだ…け、ど~~。」 真輝、口を大きく。 柚香、 「うん…???」 「その体が、いきなり前に。」 柚香、目を空に、 「いきなり…。」 そして深く座ってた背中を、 「前に。」 体を前に、 「…って。」 いきなり真輝を見て、 「倒れるじゃん、前にっ!!!」 そして、 「ベンチから落ちちゃうよ。」 「その瞬間。僕も愛実さんも、うわっ。ヤバッ!!!…って。」 両手を前に。 「その瞬間だよ。陽織ちゃん、いきなり体育座りから両腕を解いて、両足を前に。危機一髪で。…転ぶかと思った。」 柚香、真輝を見て、 「……。」 真輝、 「うんうんうん。確かに。あの時。何か…、衝撃…???…僕も愛実さんもビックリして…。」 柚香、口を尖らせて…。 「全く、記憶が…ない。うん。…確かに、あの時は…。でも、もぅ~~。真輝君とメグとあるいてたから…。私…、どうしちゃってたって…、感じ。」 真輝も、 「うんうんうん。」 ふと、柚香、腕時計。 「あっ。こんな時間。」 真輝も、自分の腕時計を、 「おっと。始まるか。」 柚香、真輝にニッコリと、 「うん。じゃ、また。後でね。」 その声に真輝も、 「うん。じゃ。」 ベンチを離れて校舎に戻っていく柚香、頭だけ振り返り、真輝に左手をひらひらと。 真輝もようやくベンチから立ち上がり、その姿に右手を…。 「じゃ、また、後でね。…かぁ。…はは。」 すると真輝、 「うん…???」 いきなり過去の記憶が…。頭を傾げて、 「…確か~~。」 そして、歩きながら、 「あっ。」 そして、思いがけず、フィンガースナップ。 「それにしても…、何日振り~~、陽織ちゃん、店に来たの…???」 ソファに座ってルシア。 「もしかして…、1週間…振り…???」 肇。 「何か、こぅ~~。最初に来た時より、凄いよね~~。完璧に、店に溶け込んでるって感じ。」 「ん~~。確かにね~~。…けど…。実際は…。」 その声にルシア、口をグンニャリとさせながら、 「う~~~ん。…なんだよね~~。実際は…、陽織…ちゃんじゃ。」 ドアを開けて、そしてリビングに、 「ただいま~~。」 ルシアも肇も、 「あ~~。おかえり~~。」 娘のエリカである。都内の大学に通っている。 部屋に入ったと思いきや、すぐさま着替えて、 「行ってきま~~す。」 ルシア、 「行ってらっしゃ~~い。」 エリカは、高校時代から都内のレストランでアルバイトをしている。 高校に入って、いきなり身長が伸び、160センチに。今ではその身長も165センチ。 顔立ちも良く、高校生時代に、何度か芸能事務所からスカウトはされたが、 本人は全く興味なし。本人はとにかく、父の影響で料理人になりたいと思っている。 しかも、アルバイトをしているレストランでも、今ではエリカの存在が必要不可欠でも…。 客入りが違うのである。母親の血筋が濃いのか…。 アルバイトとしてでもあるが、実際に、スペイン人女性のモデル的な女性でもある。 ルシア、 「ウチにも、ひとり、そんな…、女性が…。はは。」 そんな妻に肇、にこやかに、そしてコーヒーを飲みながら、 「しっかりと、育ってくれたもんだ。かかかかか。」 ルシア、口を真一文字にして、 「将来はパパみたいな料理人。ねぇ~~。ふふふ~~ん。」 「お~~い。」 LIBRA~リブラ~ vol,157. 顔を傾げて、「衝撃…???」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.06 05:49:23
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