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吉竹、
「いよいよ。ですな。」 舞桜、 「うん。」 舞桜の隣で、寿永流、 「さて。」 舞桜、寿永流に、 「あなた…、傍にいなくていいの…???」 その声に寿永流、苦笑いで、 「…って、社長~~冗談。」 そんな寿永流に舞桜、 「ふふふふふ。」 圭衣子も励も、 「お~~~っと~~~。」 「来ました~~~。」 顔の前で両手を合わせて音の出ない拍手。そしてステージに向かって両手をヒラヒラと。 理江子を中心に。その右手には小埜瀬。そして順平。理江子の左手には菜帆子、佐津香の順。 吉竹、 「ヨシ。頼むぞ。」 メンバーたち、観客席に一礼をして。一旦メンバーたちはステージから離れる。 スクリーンに映し出されるエレガンサ化粧品会社。その時間、30秒程。 いわゆる、自社のPRである。そして…。いよいよ。小野瀬が颯爽とステージ中央へ…。 圭衣子と励、 「す、凄い。」 「課長、堂々としてる。」 吉竹も、 「かかかかか。確かに。」 2度頷いて。 愛結美、菜帆子からのラインで、 「ヨシ、始まった。みんな~~。」 優維香、 「ふ~~~。一件落着っと~~。」 自分のデスクに。そしてスマホを。 「わっ!!!」 そして、 「うそうそうそうそ。始まった~~~???」 悠里、 「どれ~~~~っ!!!」 優維香、辺りを見て、 「課長~~???…ラッキ――――――ッ!!!」 悠里、いきなり優維香を招き猫。 優維香、 「ほぃほぃほぃほぃ。そっちじゃないと、周り、見渡せないからね~~~。」 悠里、 「うんうんうん。」 そしてこちらも、マーケティング部署内、だれもが…。 …と、言うより、この時間帯はエレガンサ化粧品の、どの部署でも…。 いわゆる社長辞令として、このプレゼンだけは仕事と同一。 マーケティング事業部、時折、拍手をするもの。 「わわわわわ。」と口から出る者。様々。 そして…。佐津香からラインをもらった須美も、この時ばかりはと。 窓口は既に閉まっている。 須美、 「支店長、お願いします。」 頭を下げて。 支店長たる男性、 「お~~。はいはい。お疲れ様~~。はい。いいですよ~~。」 「ありがとうございます。」 そして、こちらは…。優維香からのラインで竹芝エリアでの伊寿美、椅子に座って、 「ラッキ~~。ここで来たか優維香~~。ニシシシシ。」 吉竹からもラインをもらった奈菜、 「はいはいはい~~。」 峻にライン。 するとすぐに、 「あいよ。俺にも来た。」 奈菜、 「了解。」 エレガンサ化粧品のプレゼン、スタート。 始まってものの数秒で、小埜瀬、物怖じする事なく…。 理江子も佐津香も菜帆子も、 「凄っ。」 圭衣子と励は既に目が赤く、両手をぎっしりと顎の下で握ったまま。 やがて…、目尻から涙が…。 吉竹、急に黙りこくっている圭衣子を見て、 「かかかかか。」 舞桜、黙ってステージを見ながら、 「うんうん。出来る…。」 寿永流も頷いて、 「確かに。…それにしても…。社長…???」 舞桜を見て、 「何かしら…、群を抜いているような…。」 ステージの袖で順平、タブレットを操りながら、頭の中で、 「…いやいやいやいや。課長~~。ナイスです。…かかかか。凄ぇ~や。」 会場内は静まり返っている。丁度始まって5分経過。 自分の席に就こうとしている小埜瀬、傍らを見て、 「おや。」 そして、 「チーフ殿。悠里さん。」 いきなり頭を上げる優維香と悠里。 部署内にはまだ他にもスタッフはいるが、それぞれが電話応対かパソコンのキーボードを…。 小埜瀬、顔を傾げて…。 優維香と悠里、口パクで、 「コンペ」 小埜瀬、その口パクに大きく頷いて、ゆっくりと歩いて優維香の下に。そして、 「始まりましたか。」 優維香、隣に来た小埜瀬に、コクリと。 「うん。ほら。…ってか、リーダー、腰、落として。」 その声に小埜瀬、 「あ、あ~~。はいはい。」 そして小埜瀬、優維香のスマホ画面を見た瞬間、 「んっ!!!…うそ!!!」 優維香、すぐさま、小埜瀬に、 「えっ…???…どうしたんですか、リーダー???」 小埜瀬、画面を見ながら、 「そんな…、はずは…。」 目をパチクリと…。 「もしかして…、そっくりさん…???」 優維香、 「リーダー…???」 悠里、顔を傾げながら、 「うん…???」 小埜瀬、優維香に、 「チーフ殿。それって…。動画、僕にもラインで送れます…???」 優維香、すぐさま、 「あ、はい。ちょっと待って…。」 すぐに優維香、ササササッと。 「はい、送りました。」 小埜瀬、 「あ、はい。来ました。ありがとうございます。」 小埜瀬、優維香の傍で立ったままで。 優維香、画面をじっとそのまま。そして、 「凄い凄い。」 悠里も、 「うんうんうん。」 小埜瀬も動画ライブを見ながら、 「親父…???…それにしても似てる。」 優維香、小埜瀬に、 「リーダー…???…何か言いました…???」 その声に小埜瀬、画面を食い入るように見ながらも、 「あ、いや…。…でも、まさか…、親父が…???…仙台にいるはずじゃ。」 好きになれない。 vol,237. 吉竹、「ヨシ。頼むぞ。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.24 10:46:53
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