【リアルタイム小説】Part6〜建水へ〜 | Chika-lama’s ブログ

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宇宙の誕生から138億年。

僕の命はせいぜい100年・・・

一瞬であろう人生は、すでに40年を経過した。

万人に向けた言葉は、書くことができない。

書けるのは、納得のできる、自分の言葉。

そろそろ僕も言わせてもらおう。



羅平の宿で、

中国に到着後、

初めての朝を迎えた。





僕は、すぐさま寝グセを直し、

まずは街を探索する。

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この街に住む民族は、

男女問わず、

やや褐色で小柄、

年齢が分かりにくい印象。


人気の娯楽は、

トランプ(ルールは分からない)と、

麻雀らしく、

特にトランプは昼夜問わず、

街のいたる所で楽しまれていた。



人間の生活からにじみ出る

「生々しい活気」のある街。


日本人の姿は、

一度も見かけない。


僕は、周囲の人々の目線から、

ここでは自分が「めずらしい存在」

であることを、時間の経過と共に

自覚してゆくのだった。


しかし街の人々は、

僕に好奇な目線を

向けては、くるものの、

いざ話しかけてみると、

対応は穏やかな人ばかり。




数時間の探索を終えた僕は、

ひとまず宿に戻り、

少しだけ眠った。



4時間ほど

眠っただろうか。



日は、すっかりと落ち、

宿の窓から見えた

野菜売りのお婆ちゃんの姿は

もうなかった。



僕は再び街に繰り出し、

ある「屋台」を目指す。


今夜リンネと食事をしようと

決めた屋台だ。


街の中心は夜も賑わっている。

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だが、路地を少し入ると

街灯は暗く、

店仕舞い後の

静けさが漂っていた。


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気温は5度。

夜は冷え込む。



その中で、

ひときわ明るい

屋台のひかり。





リンネは、見知らぬ人と

火鉢を囲っていた。

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言葉は全く通じていないだろうが、

なぜか屋台の中に入り込み、

すでに場に馴染んでいる様子だ。


リンネが携帯で撮影している

僕に気づいた。


「お、Chika-lama来たね!」

「お待ちどう」

「この屋台、目立つから、すぐ分かったでしょ」

「まあ、楽勝だね」

「はははっ。よし、食べよう!」




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※ものにより、

1本、40~150円くらい。※


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※肉、野菜、豆腐、魚などを

焼いて、チリパウダーを

つけて食べる。

このパウダーが旨い※






いつものことだが、

リンネと久々に会った感じは

しなかった。

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それから数日間、

僕たちは羅平を拠点とし、

バスを乗り継ぎ、

時間の許す限り、目一杯、

さまざまな場所を訪れた。





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※ドラゴンウォーターフォール※

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※菜の花畑※




その後、僕たちは、

建水(けんすい)までの

約10時間に及ぶ道のりを、

いっきに南下する。