黒鯛戦線 チヌの人 

海の釣りに魅了された人間がより多くの人に釣りの楽しさを伝えるブログです。

チヌののっこみを分析する 産卵方法に産卵場所 行動パターンまで!

どうも おはこんばちは もんでございます!

本格的にチヌののっこみシーズンに入ってきましたね。チヌの人達はこの抱卵した大型チヌを仕留めようと胸を躍らせていると思います!そんな私もその一人!

で、2016年3月13日に大阪南港に出撃する事が確定しました!狙いは当然のっこみで上がってきている良型チヌ!より良い釣果の為には事前の入念なリサーチや積上げた経験が大切ですよね。経験は場数を踏まなければカバーできませんがリサーチは陸上でも可能です。

ということで「のっこみ」という産卵行動を起こすチヌの行動を分析し、南港のどのポイントで釣るかの計画までを立てていきます!みなさま宜しくお願いします!

 

チヌの産卵形態

チヌ釣りを長く楽しんでいる方でも、実際チヌの産卵というものはイメージが付きにくく見たこともない人がほとんどだと思います。

イメージとしては「のっこみ」というとチヌが浅場に上がってきて、卵を岩に産み付けたり、海藻に絡めたりして卵を潮流の影響を受けず、安定させる為に浅場で産卵するイメージを持つと思います。

まずここから違うんです

チヌの産卵は分離浮性卵なんです。

どういう事かというと浅場の海面までメスが浮上して産卵し、その卵にオスが放精する産卵スタイル。卵は海面付近で放卵され、漂っているんです。夜釣りでライズがあった時、シーバスやボラではなくのっこみ時期はチヌである可能性があります。

まずおさえておくべきポイントとして、上記の通り卵を放出するのは深夜帯という事。産卵には体力を使いますので、ブラックバスをやられている方はピンとくると思いますがスポーニング(産卵)直後の魚は体力を消耗し口をあまり使いません。

次のポイントはチヌは3kg程度の個体で約200万個の卵を放卵しますが、一度に200万個一気に放卵するのではないという事。毎晩毎晩、少しづつ放卵しますので深夜の放卵に備えて体力をつける為、夕方から夜にかけての時間帯の方が食い気があると言えます。

つまり狙うなら朝マズメより夕マズメ!ということになります!

浅場に移動のタイムラグ

のっこみではチヌが深場から浅場に上がってくると言われますが、ここで大事になってくることがあります。それが

水圧

深海のガシラを釣り上げた際、急激な水圧の変化で、浮き袋が膨張し口から飛び出していたり、目が飛び出してしまっている魚をテレビで見たことはありませんか?

深場をテリトリーにしているチヌも同じなんです。鯛科は体が頑丈なので水圧変化に耐える体を持っていますが、無理やり引き上げられないのであれば徐々に水圧に体を慣らすのは当然です。3月からのっこみシーズンに入るということは深場の釣り師があまり干渉できない海で大きく成長した個体は、ジワジワ浅場に近づき、ワンテンポ遅れて産卵場所に入ってきます。つまりシーズン後期の方が大型に巡り合える可能性は高まります。そういった深場からチヌが入ってきたことを感知するには上がっているチヌの色を見れば判断が付きます。

buubuumafia.hatenablog.com

この記事でも書かせていただいていますが、チヌには紫外線を感知する能力があり、紫外線を感知できれば、生物の防衛本能としてメラニン色素も生成できると考えられています。つまり、紫外線の届きにくい深場にいるチヌは体側の縞模様がはっきり確認できる銀色の体色をしていることが多いです。Jグリーンの釣果を見る限りまだまだ居着きの黒い個体が目立ちますので、ラッシュはまだ先と考えられます。

 

のっこみ時の浅場って実際どこからが浅場?

これも背びれが見えるくらいだったりサイトで釣れるような見え方をするイメージを持たれている方が多いと思いますが、実際は水深5mのようなポイントでも産卵します。

幅がありすぎて非常に狙い打ちがし辛いですね・・・ですがここで前述の事を思い出して欲しいのですが、産卵直後は体力を消耗し休んでいる個体が多いという事。休んでいるチヌが元気に浮いていることはまず考えにくいですね。つまり深夜に産卵で疲れ、釣り師が主に活動する日中は、チヌは休息モード。狙う場所としては深めを探って問題ないという事です。浅い場所にいる個体が釣れる事があるから「のっこみ時は浅いタナで食う」と言われるのかもしれません。

なので3月13日の釣行では私はボトム付近を丁寧に探ります!もちろん配合餌も高比重を選択するつもりです。

現在の釣果から見るチヌの居場所

3月5日と3月6日の丸高渡船釣果情報では、Jグリーンでの釣果が多い事が目立ちます。次いでセル石での釣果が多いですね。この二か所の共通点を考え、共通点を見出し、さらにその共通点を持ちつつプレッシャーがかかっていない別場所を探す事が良型を数枚上げる近道だと考えます。

ではJグリーンとセル石の共通点は?

  • 南港内では水深が浅め
  • 足場がいい=海底も複雑ではない
  • 恐らく海底は砂地(3月5日にセル石でフカセでカレイが釣れている)
  • 流れが弱い
  • 塩分濃度が低い

居着きが多く上がっている事、釣れている環境を複合させて考えるとチヌの多くはまだまだ体を慣らし、浅場に向かい始めている位だと思います。

僕は3月下旬から4月頭が最も期待値が高いと考えています。3月13日での釣行では本格的なラッシュ時期ではなさそうですがプレッシャーの高いJグリーンは釣り師の人数に対し釣れる枚数を考えると不発に終わる可能性もあり。

上がってきている途中で、流れが落ち着いているポイントということで・・・13日は

宇部波止付近のセル石内湾側に入ります!

前日の釣果も踏まえた上での判断になりますので変更の可能性もありますが、果たして僕の仮説、予測は当たるのでしょうか。

釣行記もご期待ください!

それでは!