天才科学者アインシュタインの複製は可能か？
これは科学にとって、大きな課題だと思う。というのも、仮にアインシュタインのクローン個体を作成できる技術が確立したところで果たして、その個体が天才科学者に成り得るかどうかということである。
極端な話、人間を形成するのは「先天的な『性質』により、その人の環境が構築されることで人間性が確立するのか。」、「後天的な『環境』により、その人の性質が構築されることで人間性が確立するのか。」、これは容易に断言できる事柄ではないと思う。
個人的には、仮にアインシュタインのクローン個体が作成できたところで、アインシュタインという大物を受け入れられる「環境」が整っていない限り、そのクローン個体はアインシュタインという名の「器」に過ぎないと思う。その大物に適切な知識や学問などを提供できなければ、宝の持ち腐れだと思う。もっとも、アインシュタインという名の器であれば、他分野においても偉業を残せるかもしれないが。
そういえば、ニュース映像でロシア軍撤退後のウクライナにて、戦争ごっこをしている子供たちが映っていた。やはり、性質よりも環境が人間に与える影響は大きいのだと個人的には思う。言い換えれば、環境が整っていれば、天才の複製や量産は可能だと思う。
また、このテーマについて、MTGのストーリーにおいて、こんな描写がある。
第二次ドミナリア侵攻時にて、ローナはカーンに対し「お前はメムナークに己と同等の手腕と知恵を与えた。だが、メムナークにはそれらを扱えるだけの『経験』を持っていなかった。だから、彼は自分の道に迷っていた。・・・私は『悪い親』には我慢ならないんだ。」と語り、アージェンタムを自由奔放にしていたカーンを痛烈に批判した。やはり、天才を複製できたとしても、それは器に過ぎず、適切な知識や経験がしっかりと備わっていなければ、本末転倒なのかもしれない。