WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

【6226】守谷輸送機工業を調べてみた

頭の整理を兼ねて調べたことをブログに残します。

今回は【6226】守谷輸送機工業を調べてみました。

何故この銘柄に注目したのか

  • ニッチ市場(保守台数ベースでエレベータの6%程度)で大手が参入しにくい
  • オーダーメイドによりストック性の高いビジネス(保守管理)
  • 高いROA/ROE

事業内容

荷物用エレベータの開発製造から保守管理まで一気通貫で行うビジネス。

大型エレベータはカスタマイズできる特注仕様であり他社での保守が難しく、売れば売るほど保守売上がストックとして積み上がっていく。ジャパンエレベーターとか見てると、エレベータの保守って良いビジネスな感じがしますね。法律で定期点検が義務付けされてるそうですし。

荷物用エレベータでのシェアは3割程度で、守谷は大型エレベータがメインなので大型市場でのプレゼンスが高いとのこと。

業績・財務

業績。売上は右肩上がりで、直近は伸びてきてますね。23年に利益が落ちているのは資材高騰と円安によるもの。内需っぽいですが、中国にもドルで売っているらしい。

最近の好調は受注価格帯を引き上げたことによるもので製造コスト乗り越え高営業利益率を達成。この辺りはニッチさの強みなのかなと思います。今の資材高、円安水準できちんと利益出していけるのは良いですね。直近の説明によると為替影響は1円につき1100万。マイナスになる方、かな。3か月遅れで影響。

財務。借金は無いし現金だけで負債賄えるしで健全ですね。安全面に振っている印象。

CF。凄い投資をしている、というわけでは無さそう。23年は営業CF少ないものの24年は大きく増えていたり。前受け金や売上債権のタイミングの問題かな。1件1件の規模も大きいので、ある程度現金に余裕持っておかないと危ないのかもですね。

今後の動き

製造能力は増強しておりやる気満々。部品製造も内製化を進めており、上手くいけば利益率が上がるかもですね。

設計者視点で見ると、内製化はうまく鞭を使いこなさないとグダグダになる実感があるんですよね。内製でやってると口を開けてれば仕事が来るから頑張らなくなるというか、外に出した方が競争原理働いてしっかりやってくれるというか。ここら辺は部品も特注品では様子が違うかもなので、自分の経験だけで一概には言えないところもあるかな。

荷物用エレベータの推移は分からないものの、エレベータとしては減少傾向。国内の製造業が盛り上がっている感じはないので、荷物用についても良くて現状維持、順当に見るなら落ちているのではないかなと思っています。そういう意味では縮小する市場でシェアを食い合うような感じになるのではと。これは悪いことだけでなく、低シェアなところが耐えきれず撤退した分も取り込める可能性あるかなと思っています。カメラ市場とかが良い例ですね。実際、入替や修理需要にも力を入れていくとあります。

さらなる成長の機会は新市場への参入。今中計では調査や分析メインで、実際に動くのは結構先になりそう。大型が得意という事を考えると船舶用が筋よさそうな感じがします。投資しっかりやって成長させていくぞ!って感じで良いですね。

まとめ

守谷輸送機工業について調べてみました。

現時点でPER16.9のPBR4.22で大いに評価されてますね。業績自体は順調ですが昨年結構上がっちゃったので手を出しにくい感じはあります。保守があるとは言え、新規は設備投資の影響受けるでしょうし、ある程度シクリカルな面もあるのではと思っています。ちょっと微妙な数字が出て下がったところを拾えたらなと思う物の、そういう目線でいるといつも取り残されるんですよねぇ。

ここまで述べてきたことはあくまで貧弱一般人の僕の見解なので、実際に投資を考えている方はご自分で調査・解析を行い自身の判断の元で行ってくださいね。