蘭越いとう農園 年々のブドウの成長を感じるワイン

 

Kamisato blanc 2020
▶北海道/蘭越いとう農園
 
今日もなんですが・・・今年の北海道は雪ばっかり降ってます。
夏場に降水量が無かった分、帳尻合わせの降雨(降雪)なんでしょうが、
それにしてもひど過ぎるよ、セニョール。
 
北海道のワイン(ぶどう畑)にとっては、
布団の役目をする雪が不足すると凍害にやられてしまうし、
逆に多過ぎると、支柱が折れるなんていうパターンもあります。
何事もほどほどが一番良いんですけどね。
 
さて、そんな前置きはこのぐらいにして、
飲んだくれの日々は変わらず続いております。
ブログもサボってた感じですが、今年は仕込み量が多くて
てんてこ舞いになっていると思って、笑って許して下さい・・・。
(そろそろひと段落ついて、濾過と瓶詰に移行予定)
 

そして、今年も買っちゃいました。蘭越いとう農園のKamisato blancです。セパージュはソーヴィニョン・ブラン主体で、オーセロワ、ピノ・ブラン、トラミーナのブレンドで、10Rで醸造してるのもありますが、やはり人気のワインです。かなり早い段階でSOLD OUTとなったみたいでした。

 

ソーヴィニョン・ブランの香りを上手に引き出すって、自分も作り手になったから判るんですが、難しいです。以前、このブログでも少しだけ触れましたが、人によっては不快な匂い感じるとかもある様ですが、個人的にはグレープフルーツの様な香りと感じる、いわゆる“チオール”の存在が鍵になってきます。まだまだ自分も勉強中ではあるのですが、このチオール化合物を活かせば、南国フルーツ系やフローラルな香りに繋がるため、自分は無くてはならない物だと考えています。(ちなみに、3-メルカプトヘキサノールという舌を噛みそうな名前が代表例です)。

 

よく話題になるのは、銅による消臭効果が作用してしまうので、生産者によってはソーヴィニョン・ブランに対してはボルドー液は(銅が含まれるので)使用を控えるなどの取り組みをしています。実際にはソーブラに限らず、甲州、マスカット系、ゲヴェやリースリングなんかにも含まれています。自然派のワインづくりで、ボルドー液は自然界に存在するから大丈夫!といって、ボルドー液はじゃんじゃんぶっかける生産者が居ないとは言えないのも事実です。

 

というわけで、ちょっと脱線しましたが、ソーヴィニョン・ブラン主体のワインで、この華やかな香りを出せる作り手は、まだまだ少ないと個人的に思ってます。ソーブラ好きとしては、毎年目が離せないワインになってしまいました。2018年、19年、20年と3年間の定点観測・・・ではありませんが、毎年飲んでいる事で気が付いたのは、酸味がだんだんと穏やかになってきた事を挙げておきます。やはりブドウの成長と共にミネラル分も感じる、というか、ボリューム感が出てきた様に感じました。

 

 

 

 

 

今年も行ってきました。ミルク&ナチュラルチーズフェア2022

 

この時期は定番となった、こちらのイベント。

「ミルク&ナチュラルチーズフェア2022」

に行ってきました。

 

自分的にも、顔なじみの生産者が増えてきて、よい情報交換の場にさせて頂いております。

今回特に気になったのは、芽室町の「TOYO Cheese Factory」様です。

 

 

 

秀逸化したデザインによる徹底したブランド化。

親会社(?)が芽室町で作物を入れる袋を製造する「製袋」の会社で、経営多角化の面もあってチーズ製造に乗り出した様ですが、ただ製造するのではなく、やはりモノづくりをやる上で売れなくちゃ意味が無いという事も理解されていますね。

 

実際に取り組んでいる方々も経験豊富で資格を沢山持っている方、世界最優秀フロマージェコンクール3位の実力を持った方、会社としてもFSSC認証を取っているなど、食の安全面にも配慮していました。今後にも期待できるチーズ生産者です。

 

 

続いて、黒松内町の「アンジュ・ド・フロマージュ」様です。

今年もワイン用ブドウの搾りかすを漬け込んだチーズが登場。

しかも、今年は・・・

 

おおお、KONDOヴィンヤードじゃないですか!

昨年はドメーヌ・モンでした。

 

・・・いつの日か、ウチの搾りかすも欲しい、って言われる様な生産者になるんだ、うん。

 

 

今まで食べたのも美味しかったのですが、今回のチーズはかなりワインの香りがしっかりしています。

近藤さんのワインかどうか判別できませんが(毎回できてないけどね)、なんとなく、そう感じますw

 

また、アンジュ・ド・フロマージュのラインナップに、ついにブルーチーズが登場しました!かなり長い間の試行錯誤を経て、満を持して登場という事もあり、こちらも頂きました(写真無)が、普段から“日本人の口に合う、癖の少ないチーズ”という言葉を聞いているので、本格ブルーよりも食べやすさを重視しつつ、それでもしっかりと味の濃厚さも備えた素晴らしい出来でした。ウチの嫁さんはブルーチーズが苦手なんですが「アンジュ・ド・フロマージュのブルーチーズなら食べる事が出来る」と言わせました。ほこ・たてっぽいですが、凄いなーと小並感。

 

 

今回特筆したいのは、大樹町「半田ファーム」のモツァレラです。

モッツア系は多くの生産者が作っていますが、自分的にはコレ最強です。浸かってる水も美味いもん。

 

味わいの余韻の長さはもちろんですが、食感が良いです。弾力はあるんだけれど、口の中でほろほろになり、味わいが広がります。中々無い、“丁度良い”バランス食感。簡単にバジルソルトをかけて食べても良し、トマトと挟んでカプレーゼでも良し、めんつゆに浸して和テイストで食べても良し、・・・と色々なレシピが思わず出てくる、そんなモッツアレラチーズです。

 

チーズ生産者も、日々の努力で様々な商品開発をしている事が自分にとっても刺激となります。

この刺激を頂戴して、自分もワインづくりに精を出したいと思います。

 

 

 

 

 

 

あ、そうそう。

たまーに聞かれる、チーズ検定に合格した小学生の話題ですが、間違いなく我が息子ですw

 

 

 

 

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