パラグライダー(parapente/paragliding)のメッカである東仏サヴォワ県で4月6日、ベテランの認可されたパラグライダー(parapentiste/paraglider)が飛行中、ワシに襲われ怪我を負うという事件が発生。

 

 

他の2人を先導していたトマ(Thomas)氏は、アルプスで人気のルートである山、ダン・デュ・ヴィラール(Dent du Villard)に向かって飛行。
 
そこにやって来たのが、翼幅が2m以上もあるイヌワシ。急降下してトマ氏のヘルメットを襲撃。現在繁殖期にあるワシは、なわばりを守るために攻撃してきたものと推測されるところ。
 
ワシはトマ氏の腕に爪を食い込ませ、13分間に渡り攻撃を繰り返し、刺し傷や裂傷を負わせた次第。他のパラグライダーらが、ワシの気をそらせようとトマ氏に近づいたものの、効果はなく。
 
最終的に、一行が着地点の100m手前まで来たところ、ワシは攻撃を止めて飛び去ったという次第。トマ氏は首や腕の縫合手術を受け、他の内部損傷がないか検査手術も受ける羽目に。
 
同日に、他のパラグライダーもワシの攻撃に遭っており、地元のパラグライダークラブは鳥類保護連盟(Ligue pour la Protection Des Oiseaux)に報告し、会員らに警告。
 
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正に「鷲掴み(わしづかみ)」されてしまったのですね。命に別状なく、何よりです。昔、カラスが子を育てる巣を見ていた祖父が、親ガラスに追いかけられた話を思い出しました。

 

余談ですが、日本語の「パラグライダー」は、スポーツ自体、そしてスポーツを楽しむ人のこと、いずれもこの単語で示す一方、フランス語と英語は、スポーツが parapente/paragliding で、それを楽しむ人は parapentiste/paraglider と異なるわけですね。

 

 

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