アフリカから日本にもどり、毎日美味しいごはんに感動の日々。
とにかく日本を満喫。桜は久しぶりだった。写真じゃなくて本物。
葉桜も美しい。
というわけでブログ更新していませんでした。
そんな呑気なある日。ひょんな事から日本で卵巣がん治療中の外国人Aさんに会った。
新緑の公園でピクニック。そよ風が吹いて気持ちいいい。
Aさんはひとり皆から離れたところに座ると言い張った。外出は久しぶりだったらしい。
A:私、コロナ・ワクチン打ってないから。まだ治療中だし。感染が怖いの。
ピクニック参加者数名:わかるわかる。久しぶりに会えてうれしいよ。
<雑談が続く>
私は少し遠慮気味にAさんに近づいた。
蘭:私ね、最近まで海外にいたの。それとね、わたしもやったの。がん。7年前だけど。私はスイスで乳がんだったのよ。日本には帰れなかったの。
A: (顔色が変わる)
蘭:日本での治療どうだった? 言葉は?
A:日本語はダメなの。ほんのちょっとだけわかる。2021年初旬にステージ4の危険な状態だって言われて目の前が真っ暗になったわ。
蘭:コロナ中に全部やったの?
A:そう。抗がん剤治療して、手術して、また抗がん剤して、今もまだ薬を飲んでるの。
蘭:言葉は?
A:英語ー日本語の通訳が病院に常駐してるのよ。本当に助かったわ。
蘭:すごい!よかったね。
「日本の医療はしっかりしてる」「先生(女性)は素晴らしい」「私が生きているのはミラクルだ」と何度も言った。
Aさんとあれこれとしゃべった。Aさんにとって日本は特別な国なのだ。わたしにとってのスイスと同じ。
一機に「がんサバイバー」の自分に戻った。
生きている事への感謝の気持ちを忘れかけていた。
Aさんのおかげだ。
つづく