タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

オヤジと息子のワクチン事情

2021-10-07 17:34:22 | 日記

在タイ外国人対象に募集されたファイザーワクチン無料接種に申し込んでいたのだが

9月に入って先方から返信メールが入り「やっとこさ待ち焦がれていたお鉢が回ってきたぞ」と喜んだ

それと並行する形で在チェンマイ日本領事館経由の無料アストラゼネカワクチン申請も済ませていたのだが

そのプログラムの65歳以上が終了して40歳以上の範囲へとフェーズが進むニュースを知った

 

こりゃ困ったぞ、どちらにするか究極の選択だなと迷った

その頃にはファイザーワクチンの効果を疑うようなニュースが出始めていて

「抗体量が数か月で八割減」なんて記事を読んじゃったもんで、何が何でもファイザーという気持ちが萎えていた

そんな時にスマホの着信ベルが鳴り「突然キャンセルが入ったので お早めに如何ですか?」という日本語でアストラゼネカからのお誘いが入った

チンパンジーのアデノウイルス注入で類人猿化した方が身体が強くなるような気もするし

「ハイハイ、宜しくお願いします」と二つ返事で決定、日本で承認されたばかりのアストラゼネカを選択した

 

大袈裟かもしれないが100万回で14.9回起こり得るという脳血栓症リスクを考慮するに

もしもの事を考えて仕事場責任者のLHへ遺言状を伝えることにした

「もし今晩、自分からのLINE通信がない場合は、土地権利書等の重要書類を田舎へ持ち帰り隠すように」

なるべく息子が20歳になるまでの3年間は封印して欲しい

息子の態度が母親の言いなりに思えた時は、息子へ手渡すミッションは中止

ベラベラしゃべる会計士とタイ語のB先生と3人で相談して決定するようにと伝えた

その実、世話になったその三人で会社資産を山分けしても仕方なかろうという気持ちがあった

なぜなら、今年の3月から半年近くも母親宅へ引きこもり続けている息子

7月には親父の腹痛で病院帯同を要請したり、またジャンボの病院にも誘ったが、オンライン授業を言い訳に無視されて

やむなく通訳無しでオヤジ単独で病院通いをせざるを得なかったからである

そんな事だからB先生から紹介された国立病院勤務ドクターが経営する消化器官クリニークへも行かず仕舞いだ

まあ、オンライン授業といえども欠席はできない訳で、またあの身勝手な母親に送迎を依頼しにくい事情はあるだろう

しかし乗り合いトラックで市内まで移動できるわけだから助けてくれなかったという事実は重く受け取る事にしている

 

さて指定の日時 ラージャベー総合病院へ到着

エレベーターで5階に登ると

受け付けカウンターの前には日本人の先客が5人ほど見えた

どちらかというと駐在員の奥様ふうばかりで、なぜか65歳以上の高齢者は見当たらない

こちらをチラ見する視線が日本人特有のそれだ

「うわ~、まんま日本人社会やな~」などと思いながらカウンターの席に座ると

簡単なアンケートに答えたあと、最後の書類にサインをするよう促された

なんのサインかを要約すれば「何があっても治療費は自己責任で処理します」という証拠サインだ

もっと平たく言えば、1千万バーツの治療費が出ない場合4んでもイイですという承諾

それにサインせねば次に進めない仕組み

もちろん選択権の無い身分であるからして ササッとサインして次のステージへ進む

 

宗教儀式を行うかのように 厳かに現れたナーンパヤバーン(看護師)と

どう見ても40歳以上には見えない先客のお姉さん

 

しばらくして私の番、厳重にパックされた消毒綿で肩の上の方を清潔にして

注射師は集中力を高めてゆっくりと慎重に針を差し込んだ 

緊張の一瞬 しかしチクりともしない 

肌に針が当たったことさえ気づかない完璧な腕前

タイに居るから単なる安給料で下働きの注射師でしかないが?

もし日本に居たなら匠の神の手として尊敬されるに違いない 

などと思いながら待っていると 次のお客さんが登場

 

そのお客さんへのワクチンセットを載せたワゴンを厳かに引いてきた注射師に

「リアップローイ、チヤイマイカップ?(全て完了でしょ?)」と質問してみると

パッと表情の緩んだ看護師たち「そう終わりましたよ あちらの受付で次の日程を受け取ってから帰ってください」と丁寧にタイ語で知らせてくれた

やっぱり相手が無表情で不愛想な日本人だから緊張してたようだ

 

さて次の二回目ワクチンは11月 我慢の限界を超えている疲弊タイ国が外国人観光客を受け入れる予定も11月

ギリギリの綱渡りスケジュールに感じた

 

その晩は、少し肌寒くて 足先が冷えたくらい

心配した副作用など何もなくて拍子抜けした

 

写真は外国人ファイザー&タイ人合同接種会場であるプロムナーダショッピングモール 

 

さて月が代わって十月になり、突然息子が帰宅した

「なな、なんで? メー(母親)の家にずっと住むのではなかったの?」

そう意地悪に話してみると眉間にシワが寄る息子

バイクの乗り方を習うため家に戻るよう指示されたと言う

「あそう、んで学校はいつから?」

「18日からだよ」

なるほど学校が始まるとウイルス持ち帰りリスクがあるので、バイク教習と理由をつけて体よく追い出したわけね

そのように理解したが口には出さなかった

あの母親はコロナ引き籠りにより肥満体に昇格してるらしく糖尿の気もあるし、

極端にコロナを恐れているふうでもある

ここはやはり、親であるオヤジがコロナ持ち帰りリスクを受け入れるしかなかろう

息子の哀れな境遇を思うと、冷酷に突っ返す気にもならなかった

「ワクチンはどうすんの?」

「11日だよ、ファイザーが入ったから17歳でもダイジョウブ」

「おー!そりゃ良かったなぁ~ 珍しく警察や軍人よりも先に学生に回してくれたか?」

オヤジの悪態ギャグに幾分か表情が和らいだ息子、小さな頃のようにキャハハと笑った

少し安心したのだろう、オヤジ特性のゴーヤチャンプルーをガツガツと平らげた

 

アパート時代にお前と〇子と3ケツであちこち遊んだバイクだよ

モークファー滝にも行ったし、ポンクワーオ温泉にも行った

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