シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

巨額のカネが動くと

2024年03月24日 | 経済あーだこーだ

左は※2から。 右は「2023年 米ニューヨークで開催されたコミコンで、『ドラゴンボール』のコスプレをする参加者」(3月9日 COURRIER から)

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テイラー・スウィフトの2月ジャパンツアーは 22万人を動員、経済波及効果は 340億円とも報じられていました。 また いつの時点か不明ですが「全世界興行収入が2億6000万ドル超と、コンサート映画史上、最大のヒット作となったあと、全世界配信権をディズニープラスに破格の 7500万ドル、約 113億円でスウィフトは売却しています」(2月27日 日刊ゲンダイ) ともあり、この歌手の公演による経済効果が半端な額ではないようです。

 

すると 巨額の経済効果を狙って政府が “裏で動く” こともあるわけです。

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「テイラー・スウィフトさんシンガポール公演 政府が奨励金で独占取引」(3月6日 朝日新聞 ※1) __ タイのセター首相が、「シンガポールは同国での公演を独占的に行うことを条件にして、主催者側に1公演あたり最大 300万ドル (約4億5千万円) を支払った」と主張。

 

「シンガポール “独占取引”に周辺国から批判相次ぐ、テイラー・スウィフトさん公演で波紋」(3月10日 TBS ※2) __ 6日間で合わせて 30万人以上が来場したテイラー・スウィフトさんのシンガポール公演。

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上の※1にあるように 6日間で最大 27億円 (4.5億円X6日) 掛けても、例えば 300億円~400億円の効果があるなら、独占しようというシンガポールのようなズルい政府もあるわけです。 その事自体は違法でも何でもないですが、排除された側としては面白くはないでしょうね。 シンガポール政府の方が一枚上手だったという話しかも知れません。

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一方 今月亡くなった日本の漫画家 鳥山明さんに関する数字を拾うと __

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「急逝の鳥山明さん 本誌のスキャンダル直撃に『ドラゴンボール豪邸』で見せた笑顔の “シェンロン対応”」(3月11日 FLASH ※3) __『ドラゴンボール』は世界 80カ国以上で愛読され、累計発行部数は2億6000万部。 その印税だけで 114億4000万円といわれる鳥山さん。

 

「鳥山明さん”3.4兆円” の偉大な功績」(3月12日 AERA ※4) __ アニメやゲームなどを含めたシリーズ全体の展開でみると、累計の経済効果は 230億ドル (3.4兆円) 以上といわれる。

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鳥山の漫画作品は多くあるようですが、何といっても『Dr.スランプ』(単行本の累計発行部数 3000万部)・『ドラゴンボール』(累計発行部数 2.6億部中 日本が 1.6億部・仏 3000万部・韓国とスペイン 2000万部・中国と台湾合わせて 2000万部 他) の2作品の知名度が抜群です。

 

私は殆ど読んでないのですが、主人公のアラレちゃんと孫悟空の名前だけは知っています。 それら鳥山作品誕生のきっかけは、『週刊少年ジャンプ』の編集者にあったとウィキペディアにあります。

 

売れない鳥山作品に目をつけ、売れる鳥山作品に仕上げるよう編集者が助言して、『週刊少年ジャンプ』で『Dr.スランプ』(1980~84年) を連載、テレビアニメ化され、大ヒットします。 すると「連載1年目は睡眠は3日に1回、最高記録となる6日連続徹夜、ペン入れの記憶がない回があるなどと多忙を極めた」と体を酷使する生活になります。

 

『ドラゴンボール』(1984~95年) は当初 孫悟空少年の冒険譚だったのが、格闘大会に向けて修行に励むストーリーになり、『ジャンプ』の看板作品に躍り出ます。 小柄な少年体型の悟空も、途中から青年 (大人) の体型にするなど、連載誌との連携があった事が分かります。

 

__ と作品誕生の経緯を読むと、人気作品にしようという連載誌の編集者からの助言が非常に効果が大きかったのだろうと思いますね。

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私が気になったのは、死因です __「2022年には体調を崩し入院を余儀なくされ、今年1月末 自宅で転倒したとかで、救急車で運ばれたんです。 鳥山さんが亡くなった急性硬膜下血腫は、外傷などにより脳の表面の血管から出血した血液が脳を覆う硬膜との間にたまり、脳を圧迫することで発症」(3月15日 女性セブン) とあります。

 

人気作品を書くために “連続徹夜して” 仕上げるなどが遠因だったのではないでしょうか?

 

私の元上司もいっていました __「私の若い頃は 2日や3日の徹夜を何度もやって仕事をしたもんだ」__ これを聞いて納得しました。 この上司は時々 新聞を机に広げて目を瞑って考える風でよく “居眠り” していたのです。 体が動いていませんから居眠りだと判るのです。 呼びかけると、「うん?」と目がパチリと開くのです。 そして「何だね?」と応えるのが、ある意味 スリープしたパソコンが目覚めたようでおかしく、心の中で苦笑していました。

 

この人は60台で亡くなりました。 死因は不明ですが、若い頃の徹夜だったのでは …

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また 『ドラゴンボール』の主人公の孫悟空は、いわずと知れた中国の小説『西遊記』の主人公の名前です。 中国人からすれば 本当は本家が中国なのに、アイディアを日本の漫画家に取られてしまったといいたくもなるかも … ですが、中国発の漫画・或いは映像作品が出てこないので、日本が使うしかないのかも知れません。

 

中国には古来から 多くの興味深い物語や歴史がありますが、それを現代風にアレンジして、世界に通用する作品に仕上げる創作力はまだまだのようです。

 

例えば 随分前 中国映画『カンフー・パンダ』の一部を YouTube で見ましたが、CG を多用するだけの、ストーリーがまるで無い映画だったと思いました。 要するに “ツマラナイ” のです。 脚本家も育ってないのでしょう。 娯楽作品を創るには様々な分野の才能・集積が必要なのですが、映像を CG でいじり回す人材しかいないのかも知れません。

 

中国の産業をざっと見渡すと 模倣の才能や技術力はあるが、創作力 (それと品管力も) はこれからのようです。

 

今日はここまでです。


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