シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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カラヤンの再録・再再録は続いた

2021年11月30日 | カリスマは死せず
上左から『アダージョ』(69年)、『アダージョ』(83年)、『メタモルフォーゼン』(69年)、『メタモルフォーゼン』(80年)、下左から『弦楽セレナード』(66年)、『弦楽セレナード』(80年)、『惑星』(61年 これだけ VPO)、『惑星』(81年)。『惑星』以外は組み合わせ曲が違う。
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80年代のデジタル時代に入ると 膨大なレパートリーを持つカラヤン BPO の新録音にも再録・再再録音が目立つようになってきました。 “ルーチンワークのように” 概ね十年経つと、お気に入り曲の録音を繰り返していました。 それでもレコード・CD 会社が録音するのは、”売れる” からに他ありません。

他の有名・無名指揮者で録音するよりも、世界中で売れる “カラヤン BPO の新録” のネームヴァリューの方が優っており、同曲録音を保有するレコード・CD 会社は喜んで再録音を続けたと想像します。

演奏する BPO は、演奏会のつもりで演奏していたのかも知れません。 演奏会では 同じ曲をカラヤンの指揮で何度も演奏するからです。 しかも楽団員は、そうした録音レコード・CD を聴く事はなかったでしょう。 自宅のステレオ機器で聴かなくても、毎日 演奏しているんですから、自宅では他の事をして気分転換している人ばかりだったと想像します。

『アルビノーニのアダージョ』は、カラヤンにとって ポピュラー曲といってもいい曲に分類されるでしょう。 これ以上 もっとポップス曲に近い曲、例えば オペレッタのカールマン、エルガー、B. ウィリアムズ、ガーシュイン、ナポリ民謡の伴奏などは残さなかったですね。 オペレッタ録音は J. シュトラウスとレハールだけでした。

ズービン・メータは3大テノールのコンサート伴奏指揮をし、ナポリ民謡を振りました。 また映画音楽『スターウォーズ』を LA フィルと抜粋曲を録音しましたから、ちょっとクラシックの専門というよりはイメージが違います。

こういう点で カラヤンはクラシックのイメージを逸脱しないようにしていたと想像します。 その戦略は成功したのではないでしょうか。
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『惑星』(81年) CD を寝室に置いてあるポータブルステレオで鳴らしてみました。 スピーカーはボーズ社のイタリアーノ (11.5cm フルレンジ) です。 音量を大きく回して再生したものですから、やかましくて思わずヴォリュームを絞ってしまいました。

ところが 38cm スピーカーで聴くとやかましいという感じはしないのです。 この違いは?

私が思うに「やかましい」のは大きな音が自然でない、つまり「心地よい」音ではないという事です。 それは、歪んだ音というもので、歪んでない 自然な大きな音というのはやかましくありませんよね。

例えば 雷鳴は “ドカン” と一瞬大きな音がしますが、うるさいとは感じません。 自然で歪んでない大音量だからです。

それからすると 11.5cm フルレンジの小型スピーカーに大音量は向かず、小~中音量再生に向いているとなります。 もっとも ボーズ社の製品は結構と大きな音量でも再生できますから、中音量~やや大音量でもいいと思います。

61年録音の『惑星』(VPO) は、やはり音の鮮度が古く感じます。 20年の差があれば 当然かも知れません。

今日はここまでです。

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