先日、朝目を覚ましたら、
目の前の光景がこれでした。
バナナの上でした~
ベッド化されつつあるうちのバナナ、
半分つぶれてますが、
まぁ、自由に使ってくだされ。
さて今日の本題は、タイトルの
70>100
について。
論理的思考のお話し。
これはご存知の通り、
100より70の方が大きい(多い、その他色々)
のだと、記号で表しているもの。
皆さんはこれを見て
どう思いますか?
正解?
誤り?
それとも、I Don't Care?
実はこれ、
満更間違いでもないわけです。
順にいきましょう。
そうですね、まず、
これを数学的観点から見た時、
70>100は謝りという事になります。
間違ってる!思った方々は、
きっとこの視点から考えた結果でしょう。
という事で、
これはこれで正解です。
ならこの70>100という
間違っているものを、
正解にするにはどうしたらいいか。
(今日は論理的思考ということで、
大人の思考力についてなので、
『>を<に変えればいいじゃん』とか
『70と100を置き換えればいいじゃん』とかの
小学生思考は無しですよ)
符号でも付けとく?
ー70>ー100
これなら、マイナス70は、
マイナス100より大きい(多い、その他色々)。
納得って感じですね。
ということで、
これも1つの正解です。
でも今日のお話しには
符号はいらないので、
また別の方法を考えましょう。
取った上で、この式を
正解の形にするにはどうしたらいいか。
学問を変えたらどうでしょう?
今は数学視点から考えてます。
なぜなら数字のみを扱っているから。
ならば今度は
化学視点から考えてみる
ってのはどうです?
この場合、数学の『数字』以外に
なにか対象物が必要となりますよね。
だって化学なので、
そこにはなんらかの物質が存在するはず。
そうですね、なら『物質』と聞いて
トップ3に上がりそうな
コイツではどうでしょう。
アルコール。
このアルコールを加えると、
70>100が
70%のアルコール>100%のアルコール
に変化。
これにピロ流文章を付け足しましょう。
『100%アルコールより、
70%アルコールの方が効果的。』
どう思いますか、みなさま。
これは正しい?
それとも間違っている?
この話はちょい置いといて、
ではここでトピックを変えてみますね。
現在まだまだCOVID-19は健在です。
一時期よりは落ちついてきてはいるものの、
まだ除菌・殺菌グッズの売れ行きは上場。
コビット騒ぎが始まってからこの1年の間、
『100%アルコール』
というものを求めている人々を
多々見聞きしました。
でもなんで
100%じゃないとダメなの
そんな疑問を持った人いますか?
私は持った人(笑)。
きっと疑問を持たなかった方々の意見としては、
『だって100の方が数字が大きいじゃんか』
つまり、
数字が上=効果がある
数字だけを考えれば、
つまり数学的視点からなら
その論理は正しいと言えるでしょう。
しかし化学的にはどうでしょう?
化学では、数字の他に
物質にも着目しますね。
ならばここで、
数字の問題は後から考えるとし、
物質、つまりアルコールについて
先に考えてみましょうよ。
アルコールと言って真っ先に思い浮かぶ
最も一般的な性質はなんですか?
揮発性
ですね。
つまりアルコールは
とっても蒸発しやすい物質。
ほっとくとすぐに液体から気体になり
姿をくらませる奴らってことで、
間違いないですね?
ならば、アルコール度数が
70%と100%のアルコールでは、
どちらの方が揮発性が高いでしょう?
答えはもちろん100%アルコール。
じゃ、再びコイツを持ってきます。
70%のアルコール>100%のアルコール
もうお分かりになりましたか?
正解はこうです。
100%のアルコールより
70%のアルコールの方が
殺菌力が高い。
なぜなら、
細菌の皆さまが
お亡くなりになる前に、
アルコールが
ぶっ飛んじまう。
から。
最初に戻りましょう。
70>100
数学的には正解。
しかし化学的には
必ずしも正解とは言えない
ということ。
しかしこれも物質によりけり、
用途にもよりけり。
さて、今日の内容、
とても簡単説明で終わったのですが、
なぜわざわざ細かな解説を入れたか。
それは、
論理的思考を説明したかったから。
世の中で現在分かっている事柄も、
視点を1つ変えるだけで、
答えは五万と存在するということ。
常日頃から、
見にするものや耳にするものに
疑問を抱く
という事はとても大切なんです。
ちなみにこちらは
うちのバスルームにあるもの。
拡大してないけど、
75%ってあるの分かりますか?
これは玄関に置いてあるもの。
こちらも75%。
おまけにもう1つ。
まぁ、ごちゃまぜに使われる事も多いですが、
基本的に
Disinfectantとあるものは、物専用。
生きている物に使う場合は、
Antiseptです。
これはDisinfectantってありますね。
だからテーブルとか床とか壁とか、
そういった『人』以外に使用です。
これはハンドサニタイザーなくせして
Disinfectantってあるけど、
説明した通り、
時々こうして使用されますが、
正確にはAntiseptと明記するのが
正しいです。
こちらは私が
アロマローションなどを作る時に
使用しているアルコール。
これは殺菌用途ではなく
単に溶剤として使用しているにすぎないので、
特に度数は気にしてません。
なので50%。
で、これ見て。
赤ラインしました。
Antiseptic
ってありますでしょ。
これは書いてある通り
Rubbing Alcohol、つまり
消毒用アルコールなので、
Antiseptが正しいというわけです。
で、アルコールの度数ですが、
さっきの話に戻ると、
100%が効果ないっとは言ってませんからね。
揮発性を考えると
70%よりは早く蒸発するので、
もし100%を使用するのであれば、
その点を考慮した使用方法を、、、
ということです。
まぁ、確実なのは、
お洒落なアルコールの
ウエットティッシュよりも、
このIsopropyl Alcoholを
バシャバシャとぶっかけておく方が
効果的だってことです(笑)。
さて、今日の知識を頭において、
以下のストーリーを
読んでみてくださいな。
ピロが実際出くわした
それはそれは恐ろしいお話しです
日系マーケットでレジ待ちをしていたら、
後ろにピロが最も苦手とする
おばさん2人が並んだ。
知り合いだか友達だからしく、
でけー声でしゃべってるもんで、
聞きたくなくても話が聞こえてくる。
おばさんA 『やっぱりあれよね~、
アルコール100%でないと
ばい菌は死なないから
100%以外はお金の無駄よねー!』
おばさんB『そうよね~!
100%はばい菌みんな死ぬものねー!』
ピロが驚いたのは
言うまでもない。
でも驚いたのは
100%がなんとかではない。
100%でないとばい菌死なないから???
100%はばい菌みんな死ぬ???
おいおい
おいおい、
ちょっと待ってくれ!
あんたら、ばい菌が
100%アルコールに倒されるところを
肉眼で見たというのか???
私は顕微鏡でしか
そのばい菌とやらを見た事がないぞ!!
どんだけ見えるんだよ、
その顔にかけてる眼鏡。
ちょっと貸してくれや!
と、
思わず言いそうになったピロでした(笑)。
この手のおばさんたちは、
消毒無しでも
細菌たちに負けはしないだろう。。。
もう1つついでに。
こんな親子もいた。
まだコロナ真っ盛りな頃、
ダイソーにアルコールの
ウエットティッシュを買いに行ったら、
残っているのがたった1パックだけだった。
『お!ラッキー!』と思って
棚に歩み寄ると、
別の方から子連れママが走ってきて
あっという間にその最後の
1パックを手に取ったのだ。
『しまった~。。。』
思ったのもつかの間、
その子連れママこう言った。
『あらやだ!100%じゃないわ。
これじゃ効かないからダメ!』
と言い終わるや否や、
ポイっとそのパックを棚に戻して
去ってった。
ピロがほくそ笑んで
その最後のパックを手にしたのは
言うまでもない
どんな雑学的知識でも、
得ていた者とそうでない者の差が、
この世界的パンデミックで
生死を分けるかも
って時に役に立つこともあるのである
今日はそんな感じ。
さて最後に。
現在雨季のLAは、
ワクワクする新緑の季節でもあります。
そんな緑美しい季節に、
うちの庭には
♡のハゲが出現しました。