地獄の6丁目16番地:The God of Embalming | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

2022年 Fall

 

 

2022年12月9日に

最後の総まとめクラス、

キャップストーンでの

全ての課程を修了した我々には、

次なるミッションが待っていた。

 

 

それは本番の

National Board Exam

国家試験

 

 

生徒は学校最後の日の翌日から

40日以内に、

2つの国家試験を

受けなければならない。

 

 

その翌日とは12月10日なので、

本来であれば

翌年1月20日までに受ければいい。

 

 

 

 

 

 

幸か不幸か、翌年1月1日から

教科書が変わる関係で、

試験内容もその日から

大幅に変わるという事が決定した。

 

 

その為ランデ教授は我々に、

”年内のうちに

全員が2つの国家試験を受けることを

強く勧める”

と言った。

 

 

12月10日から年内って、あなた。。。

40日だって

足りないくらいなのに真顔あせる

 

 

試験予約はチョイ面倒で、

学校から卒業証明書を発行してもらい、

それを管轄の場所に提出して

許可を待つ。

 

 

許可がメールで送られてきたら、

会場を選んで空いている日時に予約し、

その時に受けに行く。

 

 

こういった事情なので、

勝手にいつでも行けるわけではないし、

手続きやら許可やらを

待っている日数もある関係で、

ランデ教授が言った

”年内に”

ってのは、勉強時間もほぼ無いし、

希望のテスティングセンターの予約ですら

取るのが難しい感じだった。

 

 

しかもクリスマス&年末も入るので、

多くのテンスティングセンターが

休みになったりした。

 

 

さらに追い打ちをかけるように、

翌年からの教科書変更に伴い

試験内容も変わるので、

プラットフォーム調整の為

全米のテスティングセンターが

4日間クローズとなったのだ。

 

 

結果、

我々に与えられた時間は、

40日からたったの17日へと減った。

 

 

そんな状態ではあったけれど、

我々はそれぞれが個々で

国家試験に挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてわたしは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル 卒業後 ベル

 

 

学校が終わってから4日後の

2022年12月13日

National Board Exam - Arts

(国家試験ー文系)

合格

 

 

国家試験ー科学を受ける日の朝

 

 

その2日後の

2022年12月15日

National Board Exam - Science

(国家試験ー理系)

合格

 

 

この時に、

会場で偶然会ったクラスメイトと

揃って合格記念写真クラッカー

 

 

彼女とは違うコホートだったけど、

経理や修復クラス、

それからキャップストーンでも

一緒だったことで仲良くなった。

 

 

帰ってからは、もちろん、
姫たちと昼寝で爆睡照れ

 

 

image

両方の国家試験に無事合格したその夜、

ボーイフレンドがビリヤードに

連れてってくれた。

 

 

そしてその年のクリスマスクリスマスツリー

 

 

ボーイフレンドと
ロデオドライブでショッピング。
お祝いにバッグを買ってくれた。

 

 

カクテル飲みながら軽めランチ

 

 

お洒落なレストランでディナー

 

 

たくさんのクリスマスギフト

 

 

 

年が明け、

国家試験から約1ヵ月後の

2023年1月14日

California State Embalmer's Exam

(カリフォルニア州エンバーマー試験)

合格

 

 

これは2年間のApprenticeshipが

終わっていなくとも

卒業すればいつでも受けていいので、

まだ内容が脳裏に焼付いているうちに

受けておいた。

 

 

これでエンバーマーになる為の

全ての試験が終了となったので、

 

教科書・ノート類全て撤去

 

 

みんなまとめて本棚へ

 

 

手作りしたエンバーミングと
修復クラスのあんちょこは
今でも持っている

 

 

バスルームで歯磨きしている時も
髪乾かしている時も、

 

 

呪文のように唱えていた

数々のノートも全て撤去。

 

 

それから約1年後の

2024年2月8日をもって、

2年間と100体のエンバーミングという

カリフォルニア州での

Apprentice Embalmer

の過程が終了。

 

 

ライセンスの番号は

2月13日の夕方に発行されたので、

翌日14日、私の誕生日にマネージャーが

職場全体連絡アプリで発表し、

多くの人から祝福を得た。

 

 

私にとってこの51歳の誕生日は、

間違いなく人生で一番だったと言える。

 

 

そして約4週間後の

2024年3月1日

California State Embalmer License

発行された。

 

 

 

 

 

これにより私は、

4年5ヵ月という期間を経て正式に、

カリフォルニア州のエンバーマー

となった。

 

 

 

エンバーマーという職業を知り、
”これになりたい!”
思ってから
1164日が経っていた。
 
 
 
 
 
 
長い長い道だった。
 
学校でも仕事でも、
どれだけストレスためて、
どれだけ悔しい思いして、
どれだけ泣いたことだろう。
 
そんな中でも、
努力が実った時の嬉しさや
夢を掴んだ時の達成感は、
それらのネガティブな思いをも
一瞬でかき消すほどの快感がある。
 
私がこの長い地獄記事の
連載をしてきたのは、
伝えたい事があったからです。
 
”継続は力なり”
”思考は現実化する”
 
夢をもって自分を信じて
努力を続けていれば、
必ず手にできるなにかはあります。
 
辛いことも苦しいことも
その道にはあると思います。
 
しかし、
後々思い返してみると、
あの時のあの辛い経験、
悔しい経験があったからこその
今の自分なのだと、
必ず思う日が来るのだと思います。
 
中には努力しても
なかなか上手くいかなかったり
目標達成とまで
ならない場合もあるかもしれません。
 
そんな時でも
”行動を起こせた”
”努力を継続できた”
といった自分を
労わってあげることも大事。
 
なぜなら前述した通り、
それらも今後の成功への
大切な第一歩だからです。

 

人生は、
死ぬその時までが人生。
 
年齢や環境によって、
勝手に人生範囲を決めて
自らチャンスを棒に振るなんてことは
しないで下さい。
 
どんな時でも
自分が一歩踏み出したその時が
その人のタイミングであり、
その人のチャンスの時です。
 
時にはなにもしないことも、
休むことも
選択だと思います。
 
自分で動き出す
勇気や自信がないのであれば、
自分以外の誰かに
協力をしてあげることだって
立派な人生のミッションだと思います。
 
前向きに、
自分の人生
自分が納得できるように
生きていけさえすれば、
それでいいのだと思います。
 
成功とは、
自分が納得いく人生を歩めた時が
それなのだと
わたしは思うからです。
 
 
 
 
 
 
さて、
長い長い地獄記事は
次が最後になります。

 

その記事は、
この地獄記事の補足的なものですが、
本当の因果応報というものを
画像、そして動画と共に
アップしますので、
どうぞお楽しみに音譜