地獄の6丁目15番地:Capstone最後の日 | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

2022年 Fall

 

 

2022年12月9日(金)、

クラスの初日以来、

ランデ教授がラボにやってきた。

 

 

それはまさに、

生徒の運命が決まる日だから。

 

 

この日我々キャップストーン生徒は

2つの練習国家試験を

学校のラボから

全員で受けることになっている。

 

 

この練習試験とは、

通常のテストのように

学校の先生が作るものではなく、

団体が作っているものなので、

生徒は1つの試験に$60払っている。

 

 

 

 

ランデ教授が事前に

パスワードをくれるので、

ラボからサイトにアクセスし、

時間になったらそれぞれが

そのパスワードを入れて

試験を開始する形となる。

 

 

最初に文系、次に理系。

合格点は150点以上。

 

 

試験結果は、

最後にSubmitボタンをクリックすると

その場で出る。

 

 

同時にランデ教授のオフィスにも

届くようになっているので、

その結果と成績分析を

ランデ教授がサインして渡してくれる。

 

 

それが次の試験を受ける

許可にもなるといったシステム。

 

 

ランデ教授の指示の元、

我々生徒たちはパスワードを入れて

文系試験開始。

 

 

今までラボでやっていた

テスト問題と同じ問題や

似たような問題が出たけれど、

それは200問中ほんの数問だったので、

全然心強くなかった。

 

 

1問1問慎重にクリアしていく。

時間も着々と過ぎる。

 

 

終わった生徒から

ラボをそっと出て行って、

廊下やロビーで待機。

 

 

私は早めに全問終えたけど、

割と時間いっぱいまで

何度も見直しをした。

 

 

結果は168点で合格。

 

 

しかし、思っていたほど

スコアはよくなかった。

なぜなら、クラス平均点が

179.5だったから。

 

 

全員が終わって廊下に出ると、

ラビット教授が呼びに来たので、

みんなラボに戻った。

 

 

そして、

練習試験文系は全員合格合格

 

 

10分程度の休憩をはさんで、

次は科学。

 

 

同じようにパスワードを入れて

試験開始。

 

 

私は文系と同じように、

慎重に問題を読み、

何度も見返しをして試験を終えた。

 

 

そしてこちらも無事合格した。

 

 

文系の168よりはよくて、

174だった。

 

 

これは平均点ぴったり。

 

 

廊下でまた

クラスメイトたちとお喋りして

待っていると、

クラス唯一の男子生徒、フリオが、

なかなか出て来ないことに気づく。

 

 

皆で心配になる。。。

 

 

すると

時間ギリギリになって、

やっとフリオが出てきた!

 

 

『どうだった?』

 

 

みんながフリオに視線を向けた。

 

 

『うん、パスしたよ!』

 

 

皆なで喜んだ。

 

 

そして

我々2022年Fall組は、

全員が練習国家試験に合格し、

晴れてクラスをパスできることになった。

クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

 

 

ラボに戻ると

ラビット教授が言った。

 

 

『みんな、お疲れ様!

本当によく頑張ったわね!

これで卒業ですよ』

 

 

翌日は土曜日だったので、

期末テストは自宅からオンラインで

好きな時間にやっていいよ

ってことだったけど、

やっぱり皆

今日のうちに全部終えたかったので、

すでに400問の試験を

終えて疲労していたけど、

その日のうちにラボでやることになった。

 

 

期末は100問60分。

 

 

難しい練習国家試験後の

キャップストーン期末テストは、

それは簡単で、

受けていてむしろ楽しいくらいだった。

 

 

その証拠に、

私はたったの15分で100問を終え、

この16週間の自分の成果が

垣間見れる時だった。

 

 

結局私は、

総合成績91点で

キャップストーンをパス。

 

 

そして卒業が決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クローバー  クローバー  クローバー  クローバー

 

 

 

ビルディングを出ると、

建物と建物の間に

ブリーズウェイという長い廊下がある。

 

 

たくさんの書類関係を握りしめ、
申込の為、この廊下の向こうから
ワクワクドキドキしながら歩いてきたのは、
2019年11月のことだった。
 
 
あれから3年、
私は最後のクラスを終えて、
このブリーズウェイの逆の端に立ち、
期待と不安を抱きながら
こちらへ向かって歩いて来る
過去の自分に伝えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
”頑張れ!
あなたの夢は
きっとは叶うから”
 
宝石赤
 
 

 

 

キャップストーンの生徒は、

画像右のガラス張りドアの奥にあるラボで

期末テストを受ける。

 

 

image

新入生たちは、

左側のコンクリート壁の向こうにある教室で、

最初の葬祭ディレクティングの

期末テストを受ける。

 

 

右のビルディングからは、

『やったー!!!卒業だー!!!』

というキャップストーン組の叫び声、

左のビルディングからは、

『クッソー!落第した!!!』

といった新入生組の叫び声が、

必ず

本当に

毎学期

ブリーズウェイに響き渡るのだと、

ランデ教授が言っていた笑

 

 

 

 

 

 

 

 

なので我々も、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Yeah yeah!

We made it!!!』

クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

 

 

 

 

 

 

 

と喜びながら

学校を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル 余談 ベル

 

 

入学当初は43人から始まった

我々Fall 2020年入学組。

 

 

そのうち9名は2022年春に、

7名はこの2022年秋に卒業した🎓

 

 

ということで、

最終的に卒業した我々のコホート人数は、

わずか16名に至った。

 

 

そして私は幸運にも、

この16人の中に残ることができた。

 

 

 2年間、

エンバーマーになる為の

全ての課程を終え、

我々は別れを告げてそれぞれ旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それではまた

来週をお楽しみにハート