岡部伊都子 随筆集
鳴滝日記
道
講談社文芸文庫
その中に納められている「毒を飲め」の一説
1978年10月9日の発表記事でみると、気象庁が三年かかって行ってきた海洋汚染調査の結果「北緯三十度が海のゴミためになっている」そうだ。
海に流れだしたゴミは「どんどん外洋に流れていつとはなしに消えていく」といった先入観がある。
「どんなに汚れたものも、流れるにつれて浄化してゆく」といった安心感がある。
それがとんでもないまちがいで、まことは海流の関係で特定海域に汚染の集中している
まさしく太平洋ゴミベルトではないのか。
プラスチックゴミとは書いていないが、多分プラスチックゴミなのだろう。
現在慌てて対処しているかに思える海洋汚染だが、すでに40年以上前からわかっていたことに驚く。