さて、冒頭の写真は、木星の衛星の中でとくに有名な、ガリレオ衛星です。この4衛星は、ガリレオが木星を観測して見つけたので、この様に呼ばれています。

 

 この四つの衛星が特に大きく、綺麗な球形をしていますが、他の衛星は火星の衛星達の様に極小さいのでいびつな形をしており、ザコと言っても良いですね。

 

 では先ず、四つの衛星を比較してみましょう(月と水星とも比較してみます)。

 

 

 イオは月よりチョッと大きい程度で、エウロパは月より小さいですね。ガニメデは惑星の水星より大きく、カリストは水星と同程度の大きさです。

 

 密度を見てみましょう。イオは月と同程度ですが、ガニメデとカリストの密度は水星の三分の一程度しかありません。エウロパの密度もチョッと低いかな・・・。

 

 イオ(太陽系の衛星で一番密度が高い)を除いて、何故密度が低いのか・・・、それはね・・・、岩石と氷(主に水)で出来ているからです。詳しい事は後で話します。

 

 公転半径と公転周期を見てください。大きな木星の衛星ですから月の公転半径より長いのは当たり前ですが、公転周期は月よりも短いのです。

 

 つまり・・・、とんでもなく速く木星の周りを回っていると言う事です。それだけ速く周回しないと、木星の引力に負けて、木星に衝突してしまいます。

 

 愛人なのに、木星に抗っている訳です(たまたま愛人の名前を付けられただけじゃプンプン)。だから、後で述べますが、木星は酷い嫌がらせをしているのです(擬人化するのはよせプンプン)。

 

 地球の項で話しましたが、木星とガリレオ衛星は共通重心で回転している訳ですから、引力と遠心力が釣り合った状態だと言う事ですね。

 

 それも、とんでもない速度で公転している訳ですから、引力と遠心力は半端ない筈です。

 

 ところで、皆さん、気付きましたよね、公転周期と自転周期が同じだって事を・・・。間違いではありませんよ。儂ゃ、まだ耄碌しとらんでよ・・・(嘘つけえー)。本当じゃて・・・。

 

 月も同じですよね。月は地球の周りを1周回る間に一回自転するんです。だから何時も同じ面を見せています。ガリレオ衛星も木星の周りを一周する間に1回自転しているのです。
 

 そして、何時も同じ面を木星に向けているのですから・・・。尋常ではありませんよね。

 

 何でって・・・、だって、ガリレオ衛星の表は木星の引力で、裏は遠心力で強烈に引っ張られているのですよ。「表と裏が千切れてしまいそうじゃ、あ~りませんか」。

 

 「『いやぁ~ん、もう耐えられなぁ~い』って、言うじゃなぁ~い」(誰も言っとらんムキー)。まぁ~、そんな感じって事です。それにね、他の愛人達との三つ巴の戦いもあるでよ(また後程・・・)。

 

 この引力と遠心力の為に、同じ面を向ける様になったとも言えます。月も同じ理由で同じ面を向ける様になりました。来てます、来てます、これが潮汐力です(マリックか・・・プンプン)。

 

 それでは、ガリレオ衛星を個別に観て行きましょう。

 

 

 先ずは・・・、「木星に近い順に名前を言っていいかな?」、「いいお~」(ごら~ムキー)。失礼しました、「イオ(Io)」と言います。ギリシア神話でゼウスの愛人の女神イーオーに因んだ名称です。

 

 イーオーは、ゼウスやその妻のヘラから酷い目に合わされています。衛星のイオも過酷な運命を背負ってるんですよ。それにしても、ブツブツだらけの黄色い星ですね。

 

 黄色く見えるのは硫黄(イオウ)です(イオだけになニヤリ)。そうそう、硫黄に包まれた星だから「イオ」と言うのだと、初めは勘違いしていましたが、たまたまですね。

 

 ブツブツに見えるのは、ほとんどが火山です。未確認を含めると500個位の火山がある様ですね。火山の噴火の瞬間も撮影されています。硫黄は火山活動で噴出したものです。

 

 

 何で火山が大量にあるかと言うと、木星の潮汐力(引力と遠心力)の影響とエウロパとガニメデとのラプラス共鳴の影響を受けています。ラプラス共鳴って何かって・・・。

 

 ある星の周りを周回している3個以上の天体が、お互いの引力で影響しあっている状態の事です。イオの公転周期を1とすると、エウロパは2、ガニメデは4となります。

 

 つまり、イオが4回転すると、エウロパは2回転、ガニメデは1回転するのです。それぞれの引力が共鳴して、規則正しい運動をしているのです。要は、干渉しあっている訳ですね。

 

 木星の潮汐力とこれらの影響で、イオ自体が揉まれている状態と言えます。「いやぁ~ん、もう耐えられなぁ~い」(やかましいムキー)。内部では岩石が熔けた状態になっているのです。

 

 大きさや密度がほぼ同じ月は、既に冷えきってしまっているのに、未だに熔けた状態になっています。イオの表面では、活発な火山活動が続いているのです。

 

 そんな訳で、僅かな大気まで酸化硫黄(SOx)で汚染されています。

 

 イオが誕生した時点で、木星が比較的高温で、イオから水蒸気や気体などを奪ってしまったため、他の衛星と違い、水分が極めて少ない様です。

 

 その為、あくまでも衛星に限ってですが、太陽系で最も密度が高い衛星となっています。地球(5.514g/cm³)や水星には敵いませんけどね。

 

 痘痕も靨と言いますが、このブツブツは・・・。クレアラシルが必要かな・・・(あほかムキー)。

 

 

 

 まだまだ続きます。

 

 

 

 

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