「金木星揃い踏み」の記事を書いたので、太陽系の話をさせてください。

 

 私達が住んでいる地球も、当たり前の話ですが、太陽系の一因です。でも、太陽系と言う概念が当たり前となったのは、近年になってからですよね。

 

 先人達が天を仰ぎ、星たちの動きを観察する過程で、この概念が固まったのです。夜空の星を眺め、ある事に気づいたのです。

 

 太陽の運行は1年周期で高度が変わりますし、月は約30日で満ち欠けをし、1年で高度が変化します。夜空の星達も、1年周期で位置が変わります。

 

 古代人は、地球が宇宙の中心と考えていましたので、これらの天体が地球の周りを回っていると考えていました。太陽系ではなく、地球系だったのです。

 

 何も知らなければ、そう思っても仕方ないですよね。現在も、地球が宇宙の中心であると思いこんでいる人は、結構いるようですよ(ヨーロッパにもね)。

 

 彗星や流れ星を除けば、全ての天体が規則正しく運航している(月はちょっと複雑ではありますが)筈でした。しかし、ちょっと、変な星がある事に気づいたのです。

 

 水星、金星、火星、木星、土星の周期は1年ではありません。また、その軌道は逆行する事もありました。摩訶不思議な星であったのです。

 

 水星と金星は、明方と夕方のどちらか限られた時間でしか見る事が出来ませんし、何方でも見えない時もあります。特異な星であったと言えます。

 

 英語の planet の語源はギリシア語のプラネテス(「さまよう者」「放浪者」)などの意味で、そこから惑星と日本では命名されています。

 

 また、水金火木土は中国の五行思想から名づけられています。ギリシア及び中国で数千年前から認識されていたのですが、太陽系と言う概念は無かったでしょう。

 

 現代では、太陽系とは、太陽の重力が影響を及ぼす領域と言ったところでしょうか。あまりにも広大で、その実情は解っていないと言った方が良いかもですね。

 

 先ず太陽系で基本的な単位として「天文単位」と言うものがあります。1天文単位とは、太陽と地球の距離です。地球が太陽を回る事を公転と言います。

 

 地球の公転軌道は円に近い楕円ですので、1天文単位は地球と太陽の距離の平均値となります。その距離およそ1億5千万kmです。光の速度は30万km/秒です。

 

 太陽の光が地球に届く時間はナンボデしょう。計算してみましょう。

 

150,000,000km÷300,000km/秒=500秒  →  8分20秒

 

 私達が見ている太陽の光は、8分20秒前の太陽の光なのです。では、他の惑星の太陽からの距離を見てみましょう。その前に、太陽から近い順に並べてみますね。

 

 水星、金星、地球、火星、木星、土星、天皇星、海王星となります。昔は冥王星があったのですが、準惑星に格下げされてしまいましたので、入れていません。

 

 では距離を記述します。単位は天文単位ですので、地球と太陽の距離を1とした場合の比較になりますよね。

 

  水星 ・・・ 0.387 、金星 ・・・ 0.723 、火星 ・・・ 1.52 、木星 ・・・ 5.20

  土星 ・・・ 9.55 、天王星 ・・・ 19.2 、海王星 ・・・ 30.0

 

 海王星に太陽の光が届くのには地球に届く時間の30倍(約4時間)かかる事になります。

 

 人間が簡単に行ける距離ではありません。しかし、1989年8月にアメリカのボイジャー2号が初めて海王星の鮮明な写真を送って来ました。当時私は大興奮でした。

 

 ボイジャー2号は1977年8月に1号とともに打ち上げられましたので、12年かけて到達した事になります。木星・土星・天王星・海王星を観測して、現在、太陽系外に旅経ちました。

 

 人間が到達するのは当面無理ですよね。通信するのに4時間かかります(電波は光と同じ電磁波ですからね)ので会話が成立するには往復8時間もかかります。

 

 更に海王星の外側には、カイパーベルトと呼ばれる小惑星帯があり、冥王星はその代表的存在となっています。その領域を更に突き抜けて、ボイジャーは太陽系外に出たのです。
 

よくぞカイパーベルトに衝突せずに無事航行出来たものです。ちょっと長くなりますので、続きは次回といたします。

 

 

 

 

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白楽雲

 

 

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