1998年8月17日のオンエア情報です。
今回は通常の金曜放送ではなく、月曜の17日放送でした。
12月に入り、来年のグラミー賞ノミネートのニュースが入って来ました。
グラミー賞は大雑把にいえば、主要4部門であるレコード賞、楽曲賞、アルバム賞、新人賞がメインで、その中でもレコード賞が主役です。
今回のレコード賞はリアル失恋あてつけソングを連発ヒットさせた10代のオリヴィア・ロドリゴか、ヒップホップ界の「男らしい・強い・男尊女卑」的イメージを崩したリル・ナズ・Xが獲得するんじゃないかな、と自分は予想しています。
あとは新人賞に英国のロックバンド、グラス・アニマルズが入っていたのに驚きました。アメリカでシングルHeat Wavesがそこそこヒットしたのは知っていましたが、賞レースに入る程だったとは。アルバム3枚リリースされているので全くの新人ではないですが、アメリカ進出大成功になったようです。
3rdアルバムは「今っぽい音だな」と思いましたが、自分は2ndアルバムのリードシングルだったLife Itselfっぽいポップ路線の方が独自性もあって好きです。
→1998年8月11日付HO HOU(ホ・ホゥ)
今週のヘッドライン
・マニックスのニューシングル
・コートニー・ラブ、音楽シーンへ戻る
・今週のヴァーヴ情報
先週からのランキングの
↓ はダウン
↑ はアップ
→ は変化なし
N はNew Entry、R はRe-Entryです。
太文字はアーティスト名で、/ の後に曲名が続きます。
基本オンエアそのままの表記ですが、スペルミスや追記が必要そうなときはその都度調整します。
ミュージックビデオはPV(プロモーションビデオの略称)と表記します。
英語テロップはBEAT UKの放送から引用しています。
緑字の部分は旧公式サイトからの引用で、放送日は17日ですが、1998年8月14日のデータを参照しています。
日本語黒字の説明部分は自分の感想であり、翻訳ではありません…が、時々適当に訳してることもあり、その際は斜体青文字で表記しています。ご了承ください。BEAT UK August.17.1998 On Air
Voice / Neil Fox
OPENING
Finley Quaye / Ultra Stimulation
プロデューサーにジョン・レッキーを迎えプラチナに輝いたアルバム‘Maverick A Strike’からの第5弾シングル。
スコットランド出身のレゲエ系アーティスト、フィンリー・クェイの1stアルバム、Maverick A Strikeから最後のカットとなる5thシングルです。
この曲のシングルにはプロデューサーに「新人のアルバム売り上げをひと桁上げる」と言わしめるジョン・レッキーがつきました。とはいえシングルとPVはアルバムバージョンと変わりなく、カップリングの別バージョンで関わっているようです。
この曲は全英シングルチャート51位となっています。先のシングル群はレゲエ色薄めのものが多かったですが、こちらはヴォーカルスタイルがレゲエ的です。リズム自体はレゲエ特有の裏打ちがなかったりしますが、アルバム全体を通してそんな感じなので、そういったスタイルなのでしょう。
今週回は英国・アイルランドの年間アルバム賞イベント、マーキュリー賞の特集がありますが、彼の1stアルバムは入っていませんでした。レゲエ・ミクスチャーとも言える挑戦的な作品だと思うので、ノミネートから漏れた(エントリーしなかったかも?)のは意外だと感じました。
TOP 20
20 ↓ Catatonia / Strange Glue
19 N Theaudience / I Know Enough (I Don't Get Enough)
Theaudience, fronted by vocalist Sophie Ellis Bextor, release their third single 'I Know Enough (I Don't Get Enough)' from their self-titled debut album.
彼らのデビュー・アルバム‘Theaudience’からの第3弾シングル。
英国のロックバンド、ジオーディエンスのバンド名を冠した1stアルバムが98年8月にリリースされました。
このシングルは1stアルバムからの4thシングルで、最後のシングルカット及びバンドの最終シングルとなっています。全英シングルチャートは25位で、徐々にチャートを上げている所でした。
98年12月にはバンドのフロントマンだったビリー・リーヴスが脱退し、その後残りのメンバーで楽曲製作をしたもののリリースには至らず解散となりました。
ヴォーカルのソフィーは子役上がりのモデルとしても知られ、その後ポップシンガーとして成功したこともあって、ジオーディエンスは「ソフィー・エリス・ベクスターが在籍していた」という認識になっています。
18 N D'menace / Deep Menace (Spank)
One of the year's most likely Ibiza summer anthems is this disco house tune sampling Jimmy Bo Horne's classic 'Spank'.
ジミー・ボー・ホーンの曲‘Spank’のチューンをサンプリング使用したディスコ・ハウス。今年のイビザの夏の頌歌になりそう。
D'メナスはスペイン出身のサンデイ・リヴェラとフランス出身のジェイ・”シニスター”・シーリーの二人組で、Kings of Tomorrowという名前や他にもいくつかの名義を使って活動しています。サウンドはガラージやハウススタイルのグループです。
この曲は全英シングルチャート20位に入り、英国では最もヒットした楽曲になるでしょうか。
この名義はこのシングルで終わりましたが、メイン名義であるKings of Tomorrowとしての活動はまだ続いてゆきます。
17 ↓ Energy 52 / Cafe Del Mar '98
16 N Baby Bumps / Burning
Baby Sean Casey samples the instantly familiar hook from The Trammps' 'Disco Inferno' for this current UK clubland favourite 'Burning'.
ベイビー・ショーン・ケイシーがザ・トランプスの‘Disco Inferno’からのお馴染みのさびの部分をサンプリング。イギリスのクラブで人気爆発中。
ベイビー・バンプスとは、90年代前半から活動するクラブ系アーティストのベイビー・ショーンことショーン・ケイシーの名義として、90年代後半に使っていたものです。
この曲はテロップにあるように英国でもヒットしたアメリカのディスコ・ソウルグループ、トランプスによる1976年のヒットDisco Infernoからのサンプリングを効果的に使って現代風にしています。
全英シングルチャートは17位となり、クラブヒットを越えたヒットになっています。
この名義自体では2000年に1枚シングルを出したのみで、アルバムはリリースされませんでした。
15 ↓ Charli Baltimore / Money
14 ↑ B*Witched / C'est La Vie
13 ↓ Aqua / My Oh My
12 → Brandy & Monica / The Boy Is Mine
11 ↓ Lovestation / Teardrops
ON STAGE
B*Witched / C'est La Vie
ビー・ウィッチドの客なしライヴでした。同じ映像は発見できませんでした。
NEW RELEASES
Boyzone / No Matter What
'No Matter What' was written by Andrew Lloyd Webber with lyrics by Jim Steinman and features both Stephen and Ronan on lead vocals.
この曲はアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲を、ジム・スタインマンが作詞を担当。そしてリード・ボーカルはステファンとローナンの2人が。
Savage Gaden / To The Moon And Back
Australian duo, singer Darren Hayes and instrumentalist Daniel Jones, release this track addressing the insecurities of a teenage girl!
シンガーのダレン・ヘイズと楽器担当のダニエル・ジョーンズから成るオーストラリアン・デュオ。この曲では10代の女の子の不安を表現。
Placebo / Pure Morning
The sublimely cool 'Pure Morning' is released 18 months after 'Nancy Boy' shot the international trio into the top five of the UK singles chart.
UKチャート、トップ5にまで上りつめたヒット曲‘Nancy Boy’リリースから18カ月。インターナショナル・トリオが送り出すニュー・シングルはどえらくクールな仕上がり。
UK ALBUM CHART
アルバムタイトルの後の(カッコ内)は、放送されたPVです。
20 Celine Dion / Let's Talk About Love
19 Boyzone / Where We Belong
18 Blondie / Atomic - The Very Best Of
17 Five / 5ive
16 Embrace / The Good Will Out
15 Simply Red / Blue
14 Jane McDonald / Jane McDonald
13 Fear Factory / Obsolete
12 Massive Attack / Mezzanine
11 All Saints / All Saints
10 Madonna / Ray Of Light (Ray Of Light)
9 Robbie Williams / Life Thru A Lens
8 Lighthouse Family / Postcards From Heaven
7 Natalie Imbruglia / Left Of The Middle
6 Beastie Boys / Hello Nasty
5 The Verve / Urban Hymns
4 The Corrs / Talk On Corners
3 Catatonia / International Velvet
2 Garbage / Version 2.0
1 Eagle-Eye Cherry / Desireless (Save Tonight)
REQUEST
Manic Street Preachers / Everything Must Go
96年リリースの4thアルバムタイトルナンバーです。
前年のリッチー失踪の悲劇が注目材料となって大ヒットアルバムになりましたが、これがハイプだったのか本物だったのか…という意味を込めても、98年にリリースされる新作はどうなるか大注目されていました。
新曲のリリースは98年8月24日、5thアルバムリリースは98年9月14日です。
SPECIALIST CHART
UK DANCE SINGLE CHART
1 Lucid / I Can't Help Myself
2 Lovestation / Teardrops
3 Baby Bumps / Burning
4 Energy 52 / Cafe Del Mar'98
5 D'menace / Deep Menace
2 Lovestation / Teardrops
3 Baby Bumps / Burning
4 Energy 52 / Cafe Del Mar'98
5 D'menace / Deep Menace
8 DeeJay Punk-Roc / Far Out
ディージェイ・パンクロックは英国・リヴァプール出身のジョン・ポール・デイヴィスという人がやっているプロジェクトです。この頃彼は他の名義で音楽活動をしたり、他アーティストへのリミックスなどもやっています。
サウンドはブレイクビーツ、ビッグビート、トリップホップ等流行のクラブサウンドをやっています。
この曲はブレイクビーツを多用した感じの曲で、レイヴ時代を思い出させる懐かしさもありつつ、ビッグビートの時代においてもブレイクビーツの技術は普通に生きているので、かえって新しいと思うリスナーもいたでしょう。
こちらは98年5月にリリースされた1stアルバムChicken Eyeからのシングルで、英国シングルチャート43位となっています。
彼は2003年頃まで音楽活動を続けていましたが、その後引退しIT系エンジニアになっています。
ONES TO WATCH
Headrillaz / The Right Way
ヘッドリラズはその名とはまた別にロンドンをベースにしている兄弟キャスパー&ダリアス、そして義兄弟のサウルの名でも知られている。
英国・ロンドンを拠点に活動しているヘッドリラズは90年代前半から音楽活動をするキャスパーとダリアスのケドロス兄弟と、サウル・ジューイットの3人グループです。兄弟は別の名前でも活動歴があります。
サウンドはブレイクビーツ、ドラムンベース、ビッグビートをベースにしていて、その中にロックテイストが入った感じがあり、98年の1月にはNME主催のステージ、夏にはヨーロッパ各地のフェスに出演歴があり、ロック系ステージでも活躍しているようです。
97年にリリースされた1stアルバムColdharbour Rocksの出来が良かったこともあり、年末にはリチャード・ブランソンのレーベルV2と契約しました。
こちらは98年8月にリリースされた最新シングルで、全英シングルチャート98位になっています。
グループは2001年まで活動していたようです。
Mantronik Vs EPMD / Strictly Business
88年にリリースされたEPMDのデビュー・アルバム‘Strictly Business’に収録されている同タイトル曲にカーティス・マトロニックが勝負を挑んだ。
EMPDはアメリカ・ロングアイランド出身のヒップホップグループで、エリック・サーモンとパリッシュ・スミスによる二人組です。
結成は1987年で、93年に解散しお互いソロ活動をしていましたが、97年に和解し再結成を果たし、復活アルバムBack In Businessをリリースしています。
この曲は1988年にリリースされた1stアルバムのタイトルトラックを、ジャマイカ出身のアーティストであるカーティス・マントロニックがミックスした楽曲です。
カーティス・マントロニックはラジオで聴いたYMOに触発されて音楽活動を始めた方で、80年代にはマントロニクスというグループを率いていましたが、解散後しばらく音楽活動から遠ざかっていました。そしてこの頃音楽活動を再開し、ソロアルバムをリリースしています。
この曲はシングルとして98年8月にリリースされていますが、8月後半に映画「ブレイド」のイメージサントラにも収録されていますので、このサントラ用にミックスされたものかもしれません。
EMPDはその後再度解散と再結成を繰り返す散発的な活動をしていましたが、近く新作アルバムのリリース予定があります。
Gel / Rosie And Jim
The punk-pop, four-piece from Reading get ready for this year's Reading Festival with the release of their debut single.
レディング出身のパンク・ポップ4人組がデビュー・シングルを掲げてレディング・フェスティバルに殴り込みなるか?
英国・レディング出身のジェルは4人組のポップパンクバンドです。メンバーの中には後に結成される英国のプログレバンドであるピュア・リーズン・レボリューションのジョン・コートニーがいて、その兄弟であるアンドリューも在籍していました。
この曲はバンドのデビュー曲で、チープなPVでいかにもインディーバンドな感じはありますが、演奏しながら結構動けるようなので、ステージ映えするバンドであったろうと思われます。
この頃のパンクやポップパンク路線は英国主流のロックシーンと真逆な方向性ですが、若いインディーバンドが好きな層は確実にいるので、ライブハウスがなくならない限り廃れることはないでしょう。
2000年に1stアルバムSparkly Thingsがリリースされますが、その後すぐ解散してしまいました。1stアルバムは日本盤もあったようです。
WORLD GIG GUIDE
EUROPE
Manic Street Preachers / Slance Castle - Dublin, Eire 29 Aug /
Ulster Hall - Belfast, UK 30 Aug
Liss Ard Festival / Festival - Skibbereen, Eire 3-6 Sept
Spiritualized / Nick Cave & The Dirty Three / TindersticksNORTH AMERICA
Wyclef Jean & The Refugee Camp / Nissan Pavilion at Stone Ridge - Bristow, USA 29 Aug
The Crystal Method / Masquerade - Atlanta, Georgia, USA 3 Sept /
State Palace Theatre - New Orleans, Louisiana, USA 4 Sept
ASIA
Deftones / Bayside Jenny - Osaka, Japan 4 Sept
Toyota Smokin' Groove '98 / Rainbow Town Prism Square - Tokyo, Japan 5 Sept
Public Enemy / Coolio / Cypress Hill
FEATURE
MERCURY MUSIC PRIZE '98
マーキュリー・ミュージック・プライズ’98
1992年から開催されている、英国・アイルランド音楽業界における年間アルバム賞、「マーキュリー・プライズ」のノミネート特集です。
マーキュリー賞のエントリー基準は、以下の通りです。
・英国及びアイルランド人アーティストであること
・グループはメンバーの50%が英国及びアイルランド人であること(活動拠点は問わない)
・規定期間内(前年8月~翌年7月)にリリースしたアルバム
エントリーはおそらくアーティストかレーベル自ら行うと思われ、エントリーしない選択もできます。
これまでのノミネート選出傾向から音楽ムーブメントへの影響が強いロックやクラブミュージックへの偏りがある一方、ロックでもメタル系や、またプロデューサーが付いたポップス系には渋い傾向が見られます。
フォーク、クラシック、ジャズ等他ジャンルのノミネートも申し訳程度にありますが、大半はロックです。(近年はロックが減少傾向)
そして売り上げとは関係なく、新しいジャンルやムーブメントを作ったアーティストに受賞されることが多いです。
審査は音楽業界の人が投票する点数制で受賞が決まり、1位のアルバムのみが賞を獲得します。
そしてこの賞は名誉だけではなく賞金も授与されます。
余談として、英国にはブックメーカーという何でも賭けの対象にするギャンブル業者があり、マーキュリー賞も当然その対象になっています。ゆえに一般人やギャンブル業者も金がかかっているので、受賞者決定については単なる音楽業界向けのお祭りを越えたイベントになっています。
また賭けの割合が「世間の注目バロメーター」としての機能も果たしています。ちなみに昨年97年度はロニ・サイズ&レプラゼントの1stアルバムNew Formsが受賞しましたが、その最終倍率は泡沫候補並みの16倍でした。
アルバムタイトルの後の(カッコ内)は、放送されたPVです。
Asian Dub Foundation / Rafi's Revenge (Black White)
The nominations for this year's Mercury Music Prize shortlist were
announced at the end of last month in London and included three debut
albums; from Gomez, Propellerheads and Asian Dub foundation.
エイジアン・ダブ・ファウンデションの‘Rafi's Revenge’は彼らのデビュー・アルバムながらノミネート作品に。
英国は旧植民地であるインド系を始めとするアジア系国民がそれなりにいて、独自の文化も定着していますが、アジアンテイストの楽曲は英国でヒットする程ではありませんでした。初めてアジア系楽曲が大きくヒットしたのは1993年のアパッチ・インディアンの曲で、こちらもマーキュリー賞にノミネートされています。
ヨーロッパ方面におけるアジアやアフリカ等のオリエンタルな楽曲は、最初にフランスで人気となることが多い傾向にあります。そしてエイジアン・ダブ・ファウンデーションもまたフランスで人気に火が付いたバンドでした。
このノミネートアルバムは、フランスで人気が出たアルバムR.A.F.I.を製作し直したものでもあります。
Propellerheads / Decksandrumsandrockandroll (Bang On!)
Alex Gifford & Will White's 'Decksandrumsandrockandroll' was described by judges as an album that "lives up to it's name with panache, humour and energy".
アレックス・ギフォードとウイル・ホワイトが送り出した‘Decksandrumsandrockandroll’は『そのタイトル同様、洗練され、ユーモアとエナジーに満ちた作品』と審査員の間で評価されたそう。
プロペラヘッズが注目されたきっかけは、映画007のテーマ曲をリミックスし、更にはかつて007のテーマを歌ったシンガーであるシャーリー・バッシーとのコラボソングがヒットしたことにあります。
その後待望のデビューアルバムがリリースされ、大規模なツアーも行われていましたが、ウィル・ホワイトの急病により活動がストップしてしまいました。
Cornershop / When I Was Born For The 7th Time (Brimful Of Asha)
For the first time two albums by British Asian artists have been shortlisted: 'Rafi's Revenge' by Asian Dub Foundation and Cornershop third album 'When I Was Born For The 7th Time'.
ブリティッシュ・エイジアン・アーティストのアルバムが2つ同時にショートリストに載ったのは今年が初めてだったそうだ。勿論その2枚とはエイジアン・ダブ・ファウンデーションのデビュー・アルバム‘Rafi's’Revengeとコーナーショップのサード・アルバム‘When
I Was Born For The 7th Time’。
コーナーショップはデビュー当時はパンクテイストのあるバンドでしたが、徐々に自身のルーツでもあるアジアテイストを含んだ独自サウンドを持つバンドへと進化しました。
更に幸運なことに、アルバムのリードシングルであるBrimful Of Ashaがノーマン・クックのリミックスによってシングルチャート1位になったことで、バンドとリミキサー両方の知名度が上がりました。
4 Hero / Two Pages (Star Chasers)
Hoping to follow in the footsteps of label-mates and last year's winners Roni Size Reprazent are 4 Hero's core members Dego and Mark Mac.
レーベル仲間でもあり、ロニ・サイズ・レプラゼントのメンバーでもある4ヒーローの中心人物デゴとマーク・マック。ロニ・サイズの昨年の受賞に続けと今度は自身のバンドで受賞なるか?
4ヒーローは、デビュー時はハードコアテクノやジャングルをやっている4人組でした。
やがて4人のうち2人は自主レーベルの運営に回り、この頃は二人組となってドラムンベース主体のサウンドで活動しています。またこの名義意外にもいくつかの名前でリリースしています。
しかしロニ・サイズとTalkin' Loudのレーベルメイトではありましたが、レプラゼントのメンバーではなかったと思います。たぶん。
Massive Attack / Mezzanine (Resingson)
Seven years after their unique soul classic debut 'Blue Lines', Mushroom, 3D & Daddy G have been shortlisted with their third album, 'Mezzanine'.
デビュー・アルバム‘Blue Lines’がリリースされたのは7年前。やっと時代がマッシブ・アタック追いついたのか?アルバム‘Mazzanine’は3枚目にして初めてのノミネート作品に。
トリップホップ、ブリストルサウンドの始祖的アーティストであるマッシヴ・アタックのノミネートは、正直遅きに失したところがあるでしょう。Blue Lineは時代が早すぎだったか湾岸戦争が影響(バンド名を変えられそうになった)したのか、Protectionはポーティスヘッドに譲ったのでしょうか?
やっていること自体は大きく変わらないので、アルバムリリースのタイミングとブームが連動していないと注目されないのか?とか、そもそも前作ではエントリーしていたのか?等疑問はありますが、この素晴らしいアルバムがノミネートされないわけがないってものです。
英国ブックメーカーでの掛け率では2番目の人気だったそうです。
Pulp / This Is Hardcore (This Is Hardcore)
Having won with 'Different Class' in 1996, Pulp's nomination this year makes them the first act to appear three times in the shortlist.
96年‘Different Class’で賞を獲得したパルプ。初めてのノミネートながら3度もショートリストに名が載ったそう。
前作アルバムDifferent Classは96年度のマーキュリー賞を獲得し、その賞金を自前の資金を加え寄付したことも話題になりました。それだけ大ヒットし、ブリットポップのブームを牽引したパルプの新作もノミネートされました。
前作よりダークなサウンドになっているのは、急激にロックスターに祭り上げられパパラッチに追い回され鬱になったジャーヴィス・コッカーの心模様を映したものだとされています。
Robbie Williams / Life Thru A Lens (Old Before I Die)
Robbie Williams is the first artist to be shortlisted as part of a group (with Take That for 'Everything Changes') and as a solo artist with 'Life Thru A Lens '.
‘Everything Changes’ではテイク・ザットのメンバーとして、‘Life Thru A Lens’ではソロ・アーティストとして、グループとソロでショートリストに載ったのはロビー・ウイリアムスが初めてらしい。
ロビー・ウィリアムズはテイク・ザットを一番先に抜けたものの、権利関係で揉めて裁判になり活動が出来ずにいました。
テイク・ザット解散後ようやくデビューし、元メンバーのゲイリー、マークと横並びでソロライバル争いをしていましたが、97年末にリリースしたクリスマスソングAngelsが最高4位ながらもロングヒットとなりアルバムも売れ続け、元メンバーの中で一歩抜きん出た人気になりました。
ポップ系グループメンバーがソロになると、アイドル時代にはできなかったディープで大人な恋愛ソングや実験的なことをやる方もいますが、ロビーはロックをやりたかった感じがします。
このアルバムは英国ブックメーカーの掛け率で3番目の人気だったそうです。
若いポップス系は一般層がターゲットということもあってか、サウンド面の安定志向が強い(プロデューサーの采配にもよるが)ゆえに、音楽的な先鋭性や後進への影響力と評論家受けが低くなりがちなので、革新・影響力も重視するマーキュリー賞にノミネートされることは今後を含めても非常に珍しいです。ロビーはロックテイストな楽曲が評価されたのでしょうか。
これまでのポップ系ではスパイス・ガールズの1stアルバムがノミネートされたのみですが、こちらはいきなりアメリカでも大ヒットし、女性ポップグループのブームを作った意義があったからでしょう。
その後若手ポップ系と言えるアーティストでは、アメリカ進出に大成功したデュア・リパがノミネートされたくらいでしょうか。リリー・アレンもそうかな?
The Verve / Urban Hymns (Bittersweet Symphony)
The Verve are the bookmakes favourites to win with odds at 2:1. Other nominations include Eliza Carthy's 'Red Rice', John Surman's 'Proverbs & Songs' & 'International Velvet' from Catatonia. The winner will be announced next month.
最も有力視されているのは解散が危ぶまれているザ・ヴァーヴ‘Urban
Hymns’だ。その他アルバムの受賞候補者に名が上がっているのはカタトニア‘International
Velvet’、ジョン・サーマン‘Proverbs And Songs’、エリザ・キャシー‘Red
Rice’。受賞者の発表は9月16日に行われる。
ヴァーヴの3rdアルバムアーバン・ヒムズは世界的なヒットとなりましたが、代表曲でもあるビタースウィート・シンフォニーは権利上の問題で売り上げが全く入らなくなりました。それでもアルバムは大きくヒットし世界ツアーもこなしていましたが、メンバーの病気により活動が危ぶまれるなど、何かと災難続きです。
ノミネートの中では最もヒットしているアルバムで、英語テロップにあるように一番人気は倍率2倍であるこのアルバムでした。
その他のノミネートも独自に紹介します。(以下は放送されていません)
Catatonia / International Velvet
カタトニアはウェールズのバンドで、この時期はマニックスと並び称される程のウェールズを代表するバンドに成長しつつあります。シングル1位を獲得、ヴォーカルのケリスはロックスター化するなど、今回ノミネートされる中では人気の高いバンドでしょう。
楽曲テーマがいちいち刺激的ですが、サウンドが革新的かは…どうかな。
John Surman / Proverbs & Songs
ジョン・サーマンはジャズ系のミュージシャンで、主にサックスやクラリネット奏者として有名です。
この頃は50代になっているベテランですが、90年代からは様々なジャンルに挑戦し、アフリカ音楽やゴスペル作品にも関わっています。
Eliza Carthy / Red Rice
イライザ・カーシーは英国の若手フォーク系アーティストで、10代のころから親族で結成したグループや、シンガーソングライターのナンシー・カーとのコンビで活動歴があります。
ソロデビューは96年で、今作は3rdアルバムになります。このアルバムは2枚組の大作で、Redバージョンがシンセサイザーを多く使った作品で、Riceバージョンが伝統的なフィドル(バイオリン)等を使った作品になっています。
Gomez / Bring It On
今回の放送で名前すら上がらなかった新人ロックバンド、ゴメスの1stアルバムもノミネートされています。
ゴメスは英国のバンドですが、アメリカ的ルーツロック、カントリーやブルースを基調としつつも現代的ポップさを持った新しいロックサウンドで評価されたようです。
期待値は泡沫候補レベルなので今回は紹介されなかったようですが、名前くらい出しておいた方が良かったのではないでしょうか。紹介しておけば「見る目あるな」と思えたのに。
BEAT UKでは10月9日回の放送でマーキュリー賞受賞者発表特集があります。
WEBSITE OF THE WEEK
→BEAT UK公式サイト(1998年12月当時)
1952年から発行している音楽雑誌、正式名「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」公式ページです。
雑誌主催のNMEアワードでもお馴染みで、世界的にも音楽的影響力の高い媒体です。
紙媒体は2018年に休刊し、オンライン発信に完全移行しました。
2015年には日本版公式サイトもできました。
TOP 10
10 ↓ Eagle-Eye Cherry / Save Tonight
9 ↓ Another Level / Freak Me
8 ↓ Jamiroquai / Deeper Underground
7 N Lucid / I Can't Help Myself
This leading floor-filler in the clubs for over 6 month reaches the public after Lucid's cancellation of their Autumn '97 release date, due to licensing problems.
元来97年の秋にリリースされるはずであったがライセンスの問題で6カ月後の今、やっと陽の目を見ることに。
ルシッドは英国・マンチェスター出身のアダム・ライアン・カーターとマーク・ハドフィールドの二人組で、ハウス・トランスのグループです。
アダムは80年代末期に短命ロックバンドのフロントマンをしており、マークはスタジオエンジニアやクラブ系レーベルを運営しているなど、音楽業界に関わっています。二人はマークがやっていたレイヴ系ユニットWoodstockの92年の楽曲、59th Bridge Street Song (Feeling Groovy)でヴォーカルに参加していたこともあり、同郷ということもあってこのユニットを組む前からの知り合いのようです。
この曲はユニットのデビュー曲でしたが、何らか問題があって98年7月にリリースされ、全英シングルチャート7位になりました。ヴォーカルはクレア・キャンティというシンガーの方が参加しています。
ルシッドは2000年くらいまで活動していましたが、その後各々音楽活動を続けています。
6 ↑ Ace Of Base / Life Is A Flower
5 ↓ Pras featuring ODB & MYA / Ghetto Superstar4 ↓ Will Smith / Just The Two Of Us
3 N Puff Daddy feat Jimmy Page / Come With Me
Based on the guitar riff from Led Zeppelin's 'Kashmir' off their 1975 L.P. 'Physical Graffiti' the track also features Tom Morello of Rage Against The Machine.
レッド・ツエッペリンが75年にリリースした‘Physical Graffiti’に収録されている‘Kashmir’のギターのリフがベースになっている曲。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロも参加。
こちらはパフ・ダディが手掛けた楽曲で、映画「ゴジラ」のために製作したものです。
パフ・ダディといえばミックスの楽曲でお馴染みですが、今回はレッド・ツェッペリンの名曲カシミールのギターリフを拝借し、バックにはオーケストラを使い、ギタリストにはこの曲を作ったレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジと、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロを呼ぶ豪華っぷりです。
映画セットの一部を借用しているのでしょうが、PVもまた映画仕様の豪華版です。
この曲は全英シングルチャート2位、アメリカ4位と大きくヒットし、この曲が収録されたゴジラの映画サントラもヒットしました。
ゴジラのサントラ用にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも楽曲のシングル化をしていましたが、こちらはチャートに入りませんでした。
2 N Apollo Four Forty / Lost In Space
The theme tune from John Williams' cult Sixties TV series gets re-worked by the British collective for the multi-million movie blockbuster.
ジョン・ウイリアムスの60年代のカルトTVシリーズのテーマ曲がイギリス人の手によって生まれ変わった。大ヒット映画のサウンドトラック。アポロ440はリヴァプールで結成された電子系グループで、表記は96年にApollo 440から全て英語表記に変えていましたが、2021年現在では元の表記に戻っています。
この楽曲は作曲家ジョン・ウィリアムズが作った「ロスト・イン・スペース」のテーマ曲(元はテレビシリーズ)を映画のためにアレンジしたもので、グループの代表的楽曲としても知られています。
2000年前後の日本ではロックとダンスを合わせたアーティストが「デジロック」という日本独自のくくりで紹介されていて、この曲はゴリゴリなギターリフが入っていたこともあって、アポロ440はその一角として紹介されていた記憶があります。
ミックスと言えば98年にはワールドカップ応援曲として、ジャン・ミッシェル・ジャールの楽曲を彼らがミックスしていましたが、あちらは元曲に近い作風でアポロ440っぽさはあまり感じませんでした。
この曲は全英シングルチャート4位となり、グループの人気をさらに押し上げました。
こちらが収録される3rdアルバムGettin' High on Your Own Supplyは、99年9月にリリースされます。
ON STAGE
Babybird / If You'll Be Mine
ベイビーバードの客を入れたステージです。こちらは先週回でテロップにあったように、BEAT UKのイベントの模様です。
このイベントには他にアンビリーバブル・トゥルース、アイドルワイルド、スコット4が出演していた記録があります。
同じ映像は発見できませんでした。
NO.1
→ Spice Girls / Viva Forever
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コメント
コメント一覧 (9)
今年も終わりですね〜。
グラミー賞
お話についていけないです。笑汗
なので、一通り聞いてみます。
ジオーディエンス
なんかあの人に似てるな思ったら…。
全く垢抜けていない(良い意味で)という点もリアルです。
曲もそこそこ良いですね。
D'メナス
なんと。キングスの人でしたか!驚きですね〜。
2000年代のbeatukに出てきますよ。
そういえば、キングス・オブ・コンビニエンスなるバンドもいたような...。
この曲はノーマン向けな曲で良いと思います。
ベイビー・バンプス
またまたノーマン向けのような品で。
開始1秒から良かったです。
ディージェイ・パンクロック
アシッド系信者なので好きになりました。
こういうの夜中に流れると気になって仕方ないんですよね。
お仕事の補足になぜか笑いました。
しかし、この時代は流れが本当にこのノリですね。
マントロニック
EPMDによってファンクに目覚めさせられました。
ブレイドの話題については前々から投下しようと考えていましたので、
ちょっと語らせていただきたいです。
マーキュリー賞
流行りやヒットを満遍なくチョイスしたような感じでしょうかね。
ルシッド
この人達は強力な品が一つあった気がしたので調べました。
crazyというのがそこそこ強力で、その曲は前に持っていた気がします。
この曲も初聞きですが良いと思います。
パフ・ダディ
で、出たー。マネーの力ですごいことになっていますね。
本人もかなり調子が良さそうな動きをしています。
アポロ440
で、でたー笑。中学生には衝撃でした。
ドラムイントロの質感、ノリ。
ギターゴリゴリの痛快さ、ホーンのキャッチーさ。失わないクラブ音楽感。
プロの仕業です…!
2001年に起こるアシッド再流行のきっかけを作ることになる元ネタの作品です。
ニュー・オーダー関係曲はご存知だと思うので省きますが、その他、
スーサイド・リバーヴ、フォテック、ソース・ダイレクト、スピリット・ファイアー・チャイルド。
DJジュン(謎曲)、DJクラッシュ、ジャンキーXl(後に結構売れる)などは、
当時の流行の、よりアングラなノリを知ることができる重要トラックだと思います。
サントラにはこれらがほぼ入っていないのでかなり残念です。
「blade movie music list」などと検察すると出てきますので、是非聞いてみてください。
最近のグラミー賞はリベラル色が強いようで、ゲイだと公言している若手ラッパーのリル・ナズ・Xにはいい風が吹いていると思います。
ただのゲイ・アイコンってだけでなく、しっかり大ヒットも出してるので文句ないでしょう。
オリヴィア・ロドリゴはティーンドラマ上がりのアーティストで、ドラマで恋人役だった俳優の元彼とのことを歌詞にして大ヒット飛ばしたので、話題性で更に人気が出た感じです。
サウンド的にはビリー・アイリッシュほどの革新性は感じませんでしたが、曲は良かったです。
グラス・アニマルズは英国のロックバンドで、The 1975をひねって若干ダウナーにした感じのサウンドです。
最初は「変な音使うバンドで面白いな」と思いました。
ジオーディエンスはこれからってことろだったでしょうが、メインで曲作る人が抜け、その後残りのメンバーで作った曲はレーベルからボツを喰らい、契約更新できず解散したそうです。残念です。
ディージェイ・パンク・ロックは98年の音ではあるのですが、アシッド音にブレイクビーツってことで、90年代初頭辺りの感覚を思い起こさせました。
元々テクノ、ブレイクビーツ、ジャングル、ドラムンベース、ビッグビートもレイヴ時代のサウンドがルーツになっている、もしくはその時代からやってる人らが進化してる(この人や4ヒーローも)ってのを感じました。
引退後の仕事は、自前のサイトに記載がありました。
D’メナスは単発の変名ってことで、ちょっと違う事やってみたのでしょうね。それでもヒットするのですからすごいですね。
この賞は人気よりも革新性を求めるようなので、アイドルイメージがまだ抜けないロビーやブリットポップブームが過ぎつつあるヴァーヴは難しいところでしょう。
ルシッドは二人ともマンチェスターの人だし、マッドチェスターを通って音楽やってるだろうし、フロア感覚のある人らだと思います。この曲はトランスのいい曲ですね!
パフ・ダディはもうすごいことになってますね。映画の曲やると映画のシーン差し込んだだけのPVも多いですが、自分がガッツリ主役やってますね。
アポロ440のこれは本当に痛快でしたね。アルバム買いました。
元はブラスバンド演奏と思われるテーマ曲をBPMもあまり変えず、よくあそこまでアレンジしたと思いました。
ブレイドは観たことがないので、とりあえず曲群を聴いてみました。
Spotifyではサントラがありました。
フォーテックは二天一流ですね!これPVも好きです。
2001年というと、アシッドリバイバルのリバイバル、ってやつですね。この頃はあまり音楽を聴いていなかった時期なので、リバイバルのリバイバルがあったのも後で知りました。
98年辺りはアシッド系が飽きられていたようですが、ジョシュ・ウインクなど連綿と使ってる人やバックで使う方はそれなりにいるみたいですね。
これからまだBEAT UKを通して音楽を掘っていくつもりなので、色々教えていただけると嬉しいです。勉強になるなぁ。
グラミー賞
色々と聞いてみました。
コールドプレイ、グラス・アニマルズなどは相変わらずロックの域を出ているようですね。
今風のキラキラした系の売れ路線というか。
リルは、初めて売れた曲がアプリを用いて3000円位でAIが自動製作した
トラックだったそうです。それを知った時はかなり驚きました。
あとは、キッド・ラロイなる人のわかりやすめの歌が少し気になりました。
AC/DCやフーファイ、ポールなども頑張っているようですね。
キングス・オブ・レオンやウィーザーは安定しているというか。
テクノ/ダンス部門にカリブーがいました。
ネットでアルバムをよく聞いていた時期があります。
別名義マニトバでの曲「dundas, ontario (remix)」はbeatukkに出てきますよ。
結構好きな曲です。
アポロ440
そういえば友人がアルバム持っていました。笑
確かDVDにPVの特典があって見まくっていた記憶があります。
そうですね。アシッド・リバイバルのリバイバルという枠組みになっているようです。
アシッドは初期から全て体験したかったです〜。
2001年のはそこまで大きなものにはならなかった印象ですが、個人的には大ハッピーな流れでした。
劇中拝借にてのリミックス曲である、パブリック・ドメイン「operation blade(bass in the place london)」が
2000年12月に5位になります。
そこから流れが出来て、ブードゥー・アンド・セラノ、アクアジェンなど一発系の人達が売れまして、
ゴリゴリなハードアシッド曲がbeatukトップ20にパラパラ入ってきますよ。
今思えば、ブレイドにて初めてハードなアシッドを知りましたが、当時はなぜかピンとこなかったです。
でも、高校生になりbeatukを見ながらリアルタイムで体験した、パブリック・ドメインは大衝撃でした。
アシッドの衝撃もそうでしたが、派手でクレイジーな本場のクラブ音楽に初めて触れた瞬間でもありました。
速攻でシングル買いましたよ。間違ってレコードきましたが…。
自身の音楽ルーツを探ることができる、思い出の伝説級シングルになりました。
今年もよろしくお願いいたします。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!