1970年10月に開催された第9回アミューズメントショウの出展機種画像その3です。機種名は全日本遊園誌1970年11月号の記載に従っており、誤りもそのままにしてあります。
・五十音順出展社別で掲載しています。
・無印=ワタシの手持ち資料。
★印=拙ブログをご高覧いただいているさる凄い方から過去にいただいていた物。
▲印=全日本遊園70年5月号、7月号、11月号、または71年1月号、4月号に掲載されていた記事・広告
■印=遊戯機械名鑑'74/'75
・ショウ出展時と販売時期は必ずしも一致するとは限りませんが、少なくともその機種が70年10月時点には存在していたことの証明にはなります。
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日本自動販売機:
▲「ホークナイン」。全日本遊園70年11月号の記事中より筐体の拡大図と、71年4月号に掲載された広告。同誌の説明によれば、後方から編隊で現れる鉄器を狙ってミサイルを発射して誘導するものとのこと。1ゲームは20円、7機撃墜で再ゲーム。
▲「クレーガン」。全日本遊園70年7月号に掲載された広告。クレー射撃をテーマとしたガンゲーム。この機械を遊んだ確かな記憶はないが、ナムコが1978年に発売したやはりクレー射撃テーマのガンゲーム「シュ―タウェイ」を見た時にずいぶん進歩したものだと感じたのは、以前にこのクレーガンをやっていたからかもしれない。
日本自動販売機は、その歴史のどこかでタイトーの子会社となっているが、それがいつのことかは現時点では明らかではない。少なくとも、同社がユニバーサル社の最初のヒット作となる「タイム80」を販売していた1972年の時点では、子会社となっている(関連記事:ユニバーサル1977)(追記参照)。なお、「タイム80」の発売年は、ユニバーサルの会社案内1982年版では「昭和45年(1970)」としているが、アミューズメントジャーナル2017年1月号に掲載された記事では「昭和47年(1972)年より製造開始」とあり、どちらが正しいのかはわからない。
追記:日本自動販売機がタイトーの子会社になったのは、このショウが行われた翌年の1971年のことだそうです。コメント欄にて教えてくださったRobot415さん、本当にどうもありがとうございました(2022年7月16日)
日本展望娯楽:
▲「ジャンボキック」。全日本遊園70年7月号に掲載された広告と、ゲーム機部分の拡大図。キックボクシングテーマのピンボール機。当時、日本ではキックボクシングが高い人気を集めており、「真空飛び膝蹴り」と言う必殺技を持つスター選手「沢村忠」をモデルとするスポコン漫画「キックの鬼」はアニメ化もされた。
ところでワタシは過去記事「初期の国産フリッパー・ピンボール:ウルトラアタック(日本娯楽機、1970年代?)」で、「ウルトラアタック」のメーカーを「日本娯楽機」として紹介したが、実は「日本展望娯楽」の誤りであるらしいことが判明したため、訂正した。
ホープ:
▲「ベビーギャング」、「魚雷シャーク」。全日本遊園71年1月号に掲載された広告と、ゲーム機部分の拡大図。残念ながらゲーム内容は不明。どちらもロックダウンバー上にフリッパーゲームには見られない操作系が付いている。
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【積み残し】
さとみ:
★「大障害」。左下のハンドルで最上段にボールを打ち上げた後は、ハンドル操作で各段を山にしたり谷にしたりしてボールを上から下に運び、プレイフィールド右下に見える「GOAL」に入れれば景品が出る。小学生の頃、目黒駅ビル屋上のゲームコーナー(関連記事:商業施設の屋上の記憶(2) 目黒近辺)で、ふいに知らない中学生くらいのあんちゃんから肩を叩かれ、振り向いたら「ほら」と言って菓子の箱をくれた。何かと思ってあんちゃんの向こうを見ると、その仲間と思しき数人の少年がこの機械を取り囲み、次々と景品を獲得していた。
【画像無し情報】
タガワ機械:
「ビリーボール」。ビリヤードとボウリングを一つにしたゲーム。100円硬貨を入れるとピンが配置される。ボールをキューで突いてピンを倒すが、ボールを左右のクッションに一度当てなければならない。
東都:
「トーブル」。ランプが点灯したらいち早くボタンを押した方がポイントを得て、先にゴールした方が勝ちと言う二人対戦ゲームらしいが、詳細は不明。
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4回に渡った「第九回アミューズメントマシンショウ」は今回が最終回となります。
掲載画像の半分ほどは他人様からの頂き物(★印の画像)で、これをドヤ顔で掲載することに幾分かの躊躇を感じるものではありますが、この時代の機械の情報をウェブ上に残しておくことの益を優先させ、また提供してくださった方からも掲載しても構わないとのお言葉をいただいていることもあり、掲載させていただきました。どうもありがとうございました。
(このシリーズ・おわり)
日本自動販売機㈱についてはタイトー社史に
>1971 (昭和46) 年
>アミューズメント施設の強化を目的として、日本自動販売機株式会社を買収。
とありますね(月は不明ですが)
https://www.taito.co.jp/corporate/about/history
ちなみに1文字違いの
「日本自動販売株式会社(現:㈱アペックス)」
は、昔懐かしい噴水ジュース販売機の
メーカーだそうです
1971年と言うと、この第九回アミューズメントマシンショウの翌年ですね。さっそく本文に反映させたいと思います。
あの噴水ジュース販売機のメーカーが現存していたとは喜ばしいことです。当時の子供たちにはとても魅力的に見えたものでした。