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都市から遠く離れた土地のサーキットの駐車場には車がびっしり。アメリカは車社会なんですね。2年振りのアメリカにF1が帰ってきます。
既に報道されたメルセデスのボッタス、アストンマーティンのベッテル、ウィリアムズのラッセルといったメルセデスパワーユニットユーザーに加え、アルピーヌのアロンソも交換ペナルティが下ることが明らかになりました。このレギュレーションが加わって久しいですが、レギュレーションやルールありきのF1とはいえ、その制約にはだいぶ無理があるのではないかと思うファンも多くいるかと思います。経済的?!信頼性?!技術力?!スポーツ?!現代におけるF1の意義とは一体何ぞや。

《Q1》
チャンピオン争い。特にドライバーズの方は毎戦トップが入れ替わる混沌状態が続いています。僅差であるなら、チームメイトの存在や協力を得てでも確実なものにしたいところ。
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フリー走行から調子よさげなのは、ホンダの北米ブランド「ACURA」を限定で引っ提げるレッドブルのペレスの方。決勝はともかく予選は毎回チームメイトに離されてしまうところが、今回は僅差で追従できています。
一方で現チャンピオンのメルセデスはボッタスの降格という手負い状態ですから、ハミルトン一人で
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得意なはずのCOTAでまだQ1とはいえ0.276秒遅れで入るとは、らしくない。IMG_2511
一度マクラーレンのリカルドがトップタイムを記録するも、フェルスタッペンに続いてペレスがピタリと護衛に。今回のペレスは一味違うぞ。地元開催も近いからかな。
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Q1はグリッド降格ペナルティのドライバーの「走らず」は免れ、アストンマーティン、ウィリアムズ、アルファロメオの片割れ一人ずつとハースの二人の計5人が脱落。

《Q2》
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風は強く、気温も徐々に下がり傾向。メルセデスは2台とも黄色いミディアムタイヤで早めの登場。
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メルセデスと同様にミディアム(画面表示の「ソフト」は表示ミス)でアタックに入るペレス。あら、フェルスタッペンから0.5秒も離されて4番手といつも通りに戻っちゃったかのよう。
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さらにはノリスやルクレールといった若い活きのイイのが割り込んだと思ったら、ペレスのタイムが消されてるし。もしや、、
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すごく際どいけど、この角度から見ればアキュラかにトラックリミットを超えていますね。時間がまだあるのでやり直しましょう。
で、2本目は?
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危ね。でもこれなら大丈夫。
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ミディアムで7番手。普段なら危うい順位だけど、グリッド降格者が多いから今回に限りセーフティか。それならば
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角田くんもギリギリ10番手でQ2突破。よしよし、そういうチャンスを取りこぼさないこと。
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ボッタス以外の降格量の多い三人とアルピーヌのオコン、未だ就活中のジョビナッツィが脱落となり、Q3進出はメルセデス、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、アルファタウリの5チーム10人となりました。

《Q3》
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Q3も積極的に先手を打つメルセデスですが、どこか焦りにも見えてしまうのはmiyabikunだけ?!
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ハミルトンがトップに立ち、ボッタスはそれを被せるように被害最小限マウント。
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ただ今年のアメリカは「例年通り」とはいかない様子。フェルスタッペンがボッタスもろとも上回り、ポール獲得を辞さない姿勢。
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ここにきてペレスがフェルスタッペンを上回る!まあハミルトンの前に出られるのは有難いけど、、急に覚醒?!
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そうはさせぬとハミルトンが早めのラストアタックで封じるもIMG_2534
フェルスタッペンが「今日はACURAの日だよ」と言わんばかり0.2秒上回るラップをドカンと一発。レッドブルによるハミルトン包囲網完成。
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《予選結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)1分32秒910
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)1分33秒119
 3 ペレス     (レッドブル・H)1分33秒134

《先日の予選予想との答え合わせ》
5番手ルクレール、6番手サインツ、8番手ノリス、11番手オコン、13番手ジョビナッツィ、15番手ラッセル、19番手シューマッハと20番手マゼピンということで、8つ正解でした。グリッド降格が決まっているベッテルもイケるかと思いきや、Q2ラストで頑張ってくれたので外してしまいました。それもあってジョビナッツィが当たったから結果オーライか。
フェラーリ2台は珍しくドンピシャでしたが、マクラーレンとガスリーはノリスを挟んで真逆。それよりも何も、二強4台が一人もかすらず全外しでした。恥ずかしい。。メルセデスはいつもの威勢が感じられない予選でしたね。あとまたまた角田くん、今回も頑張った、ごめ!


《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 メルセデス(ハミルトン)が0.2秒落ち
 レッドブル(ペレス)も0.2秒落ち

 フェラーリ(ルクレール)は0.7秒落ち
 マクラーレン(リカルド)が0.9秒落ち
 アルファタウリ(ガスリー)は1.2秒落ち
 アストンマーティン(ベッテル)が2.3秒落ち※

 アルピーヌ(オコン)は2.5秒落ち※
 ウィリアムズ(ラッセル)が2.8秒落ち※
 アルファロメオ(ジョビナッツィ)は2.9秒落ち※
 ハース(シューマッハ)が3.6秒落ち※
 ※は最速タイム(Q2,Q1)から算出

こちらは例によって順位ではなく「最速タイム」で序列しているため、アストンマーティン(ベッテル)やウィリアムズ(ラッセル)が実際の順位よりは上になります。
二強4台のうち、ハミルトンとペレスが僅差の争いとなっていましたね。それ以外の二人、フェルスタッペンは頭ひとつ速い-0.2秒、ボッタスは頭ひとつ遅い+0.3秒離れています。
フェラーリとマクラーレンの4台も0.3秒の中にひしめき合いました。予選前からフェラーリの調子のよさは伝わっていましたが、マクラーレンはノリスよりリカルドが0.08秒先をいったのは意外でした。ノリスは先日のベルギーやロシアを境に元気が無い気がします。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 
 ペレス(レッドブル・H)

辛口な評価をするならば、この程度で誉められるキャリアでもないし、チームでもないと思います。ただ今回のペレスはフリー走行をはじめ、予選においても今までとは一味違う走りができていました(Q2のトラックリミットによる取り消しはヒヤリとしました)ハミルトンこそ僅差で逃してしまったものの、ボッタスが中団に埋もれた中の3番手スタートであれば、ある程度ハミルトンの手の内を封じて、逆にレッドブル側の戦略の幅が広がります。「決勝追い上げ方によらない今回のペレスの立ち位置」はかなり重要だと思います。
あと、フェラーリ勢も2台揃って好位置、それも目下絶賛バトル中のマクラーレン2台を上回ることに成功しました。日々の繰り返しになりますが、昨年とは打って変わって、今シーズンは元気な速さを取り戻しています。ルクレールのみならずサインツもしっかり結果を残せているのは嬉しい限り。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 
 メルセデス・M

例年絶対有利としてきたCOTAでのメルセデスは予想外に精彩を欠いていました。グリッド降格の決まっていたボッタスにやれることは限られているものの(暫定)ポールポジション争いに絡むものとばかり予想しましたが、ポールポジションどころかレッドブル2台に先行を許し、結果的にはフェラーリやマクラーレンを挟んだ9番手ですから、レッドブルとは逆にハミルトンには「1スティントはどうかお一人でどうぞ」的な形を採らせてしまいました。まあボッタスは今までさんざっぱらチームのために使われてきましたし(ボッタス自身が招いたことでもある)所詮はチームを去る者ですから、ハミルトンには是非自力でフェルスタッペンに立ち向かってもらいましょう。

ハミルトンも完璧な予選だったとはいえませんでした。フロントロウスタートこそ確保しましたが、スタート直後は急な上り坂にタイトな左コーナーの不利側ライン。並ぶ相手はフェルスタッペンです。フェルスタッペン共々、バカな真似だけはしないように。

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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 ペレス     (レッドブル・H)

あくまで過去の統計的には、先日みたようにフロントロウからの優勝しかありません。ただそれは「通常のレースをした場合」です。今シーズンのチャンピオン争いを行う二人がフロントロウで相まみえます。何かが起こるかもしれない(笑)悪い想像はよくない、でもちょっとドキドキ。予選一発の速さと決勝のロングランは話は別ですが、何事も無いレースとなれば、レースとしては退屈にはなるものの戦略的にも有利な立場であるレッドブルが予選順位のままをキープできるのではないかと思います。まさかのボッタスが3位浮上?!無くもない。

アメリカGPの時差でどう観戦するか悩みましたが、予選はひとまずよい子に「日付が変わる前に就寝、そして早起き」で臨みました。たまには休みの日の早起きもいいですね。一日が長く感じます。今日はまだ日曜日だからいいものの、問題は決勝の月曜日。早めに寝て起きてからの観戦も、その後グダグダだろうなぁ。

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