仁元堂のつぶやきにようこそ。


さてさて、前回の続きです。
恋の病に心理療法はどう太刀打ちするか(笑)

前回の記事はこちら

さて、
前回⑨で書かせていただいた心理療法の他に、
精神分析や催眠療法といった、
フロイト派の心理療法があります。

私自身が、
精神分析も催眠療法も受けたことがないのですが、

たぶん、
「きっとこの人恋の病だな」と
気付くところまでは持っていけるかもしれません。

催眠療法だと、
ひょっとすると自分を押さえつけている両親や、

愛しい人のパートナーに対して
攻撃的な言動が出るかもしれません。

形として分かるにせよ、
分からないにせよ、 
もやもやした気持ちに整理がついた

と感じるところでカウンセリングは終了するか、
そのまま、
「きっと治る気ないと思う」感じで、

一生お世話になるか、でしょう。

認知行動療法は、
実際に心臓がドキドキするときや、
ぼーっとしてしまう時を再現して、

それに気づかせて対処するという形になるでしょう。

その人「先生、心臓がドキドキしてきました」
先生 「大丈夫です、落ち着いて、ゆっくり深呼吸してみましょう」

そんなことを繰り返して、
ぼーっとしていても、
自分を取り戻せる訓練であるとか、
ドキドキしてきても落ち着く方法が分かれば、 
日常生活で困ることはなくなるはずです。

その人の「恋の病」を直接扱う、
というよりは、

症状に対処する方法を身につける、
という感じです。

 

ブリーフセラピーでは、
今そんな症状に困っているその方が、
どう未来を見ていけるかを考えるお手伝いをします。

先生 「これからどうしていきたいですか?」
その人「わかりません」
先生 「明日の朝目が覚めたら、
     あなたを悩ませているその症状は
     すっかり消えています。
     何事もなかったかのように
     からだはすっきりして、
     熱っぽさは消え、
     心臓もドキドキしないし、
     ぼーっとしてしまう事も無くなりました」

と言われて、
自分のからだが楽になっていくところを想像します。

先生 「その時に、
     楽になったサインのようなものはあるでしょうか?」
その人「よくわからないですが、あると思います」
先生 「どんなサインがありますか?」
その人「よくわからないです」
先生 「そうですか。
     …では、その楽になった時に、
     だれに、どんな風に報告しますか?」
その人「○○さんに、「元気になりました」って元気よく言いたいです」
先生 「その○○さんは、どう返事してくれるでしょうね?」
その人「良かった、と一緒に喜んでくれると思います」
先生 「その○○さんに喜んでもらえると、嬉しいですね」

といった具合に、

自分が何を求めているのか、
元気になるとどんなメリットがあるのかを
現実感たっぷりに想像することで、

症状は消えていく、

若しくはコントロールできる、
と考えます。

因みに、○○さんは、
当然「恋の病」の原因になられた方でしょうね。

トランスパーソナルでは、
「今自分に起こっている出来事が、
自分に何を語りかけてきているのか、
どんな意味があるのか」を考えます。

恋の病に陥ること
(その症状が現れれいること)で、

両親からの独立の時期に
来ているのかもしれない、

強すぎる倫理観や
思い込みを柔らかくしていく
時期なのかもしれない、
などなど。

フォーカシングでは、
自分のからだの中をめぐるイメージをして、
何か違和感や感じるもの、
ことを思い浮かべます。

恋している人が
どんな気持ちを
どんな形で
抱えているかはわかりませんが、
その感じたものに、

自分で語り掛けます。

「あなたは何ですか?」
「どうしてそこにいるんですか?」

具体的に、
セラピストに

「ピンク色のほわほわした塊が、
胸のあたりにいます。

柔らかくて、
ほわほわしてるんですけど、
触ると破裂しそうで怖いです」
などと報告します。

セラピストから、
「ゆっくり触ってみてください」とか、
「どうしたいですか?」などと聞かれて、

最終的にその塊を大事にしつつ、
収納してセラピーが続きます。

最終的にはその塊は処理できたり、
形が変わったりして終了となります。

そうならなくても、
少なくとも触って破裂しなければ、
大丈夫ですよね。

ローゼンメソッド・ボディワークでは、
やさしい力で体をさすってもらいながら、
激しい感情で固まっているからだをほぐしていきます。

そして、
その方の感情がほぐれるままに、
お話を聞いていくような手順になります。

「恋の病」の何が辛かったのか、
どうしてそんなに激しい感情が
たまっていったのか、
ほぐれた後はすっきりしますよね。

さて、
ここへきて、
臨床動作法です。

臨床動作法は
こころを直接扱うことはせず、

からだの動き(動作)を改善することで、
こころも改善していくと考えています。

恋の病で
激しい症状に悩まされているその人は、
今このからだに生きている状態では
ないと考えます。

皆さんにも覚えがあると思いますが、
今この瞬間にも

「明日の会議、何時からだっけ?」
「昨日食べた焼き肉、うまかったな」
「あのときあいつこんなこと言ってたけど、
どういうつもりで言ったんだろう?」
「今日の晩御飯何にしよう?」

などと、
今このからだに生きておらず、
明日のことや昨日のこと、

今この瞬間には
全く関係ないことでいっぱいになっていませんか?

それがひどくなると、
今仕事をしていたり、
車を運転していたり、

に支障が起こってくるわけです。

そして、
からだの動き(動作)をすることで、
「今ここに」帰ってくることが出来る、
と考えられるわけです。

具体的な内容はともかく、
大雑把に心理療法ってこんなもんだ、
とお伝えできたのではないかと思っています。

次回からは、
実際に私が臨床動作法と関わり始めて、
どうなっていったのか、みたいなことを書けたらよいな、
と考えています。

というわけで、
「臨床動作法に至る道」は、
臨床動作法に至りましたので、
今回で最終回にしたいと思います。

10回にわたって、ありがとうございました

まだ、ブログは続きますよ。
心理の話をちょっとお休みして、
アロマの話になるかもですし、
整体の話になるかも、です。

読んでいただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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