こんにちは。

大阪府守口市の笑いあふれる教室『ピアノ教室セシリア』、

日本作曲家協議会会員、もりやみつよです。

 

いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。

 

創作という仕事。

陶芸、絵画、書、彫刻、建築。

物を書く…小説、脚本、写真、映画。

 

今時ならグラフィックデザイン、漫画。

まだ色々あるでしょう。

 

私らの作曲もそうです。

 

形としてあるものだけを考えました。

演奏や演劇、舞踊もそうですが、今は物体として残るものを考えました。

 

それらは完成されたものが、目の前に現れます。

目の前に現れて、人を魅了したりします。

他の分野はようわからんので、自分のいる世界の『作曲』という創作で考えてみます。

 

いや、別にエラそうなこと言うつもりありません。

私もずっと無意識でした。

ただピアノと五線譜に向かって、何も考えず作っていましたから。

 

 

 

 

あの方(笑)のレッスンでしばしば、過去の大作曲家たちの名曲の1音1和音を無下にされ、カチンときて「アンタなぁ」と説教始める…が、ありました。

 

M『たった1個くらいなくてもええやん』

 

というた時に、ホンマ怒りがこみ上げてきましたわ。

 

『この1音書くのに、どんだけ作曲家が悩んでると思うん』

 

その後夢の中で、大作曲家たちの住むご町内の回覧板を回してる時(笑)、町内会長バッハ、副会長ベートーヴェンに、言われたそうです。

 

その話はコチラ。

『Mが見たヘンテコリンな夢 ⑳』

 

 

『キミの一瞬の甘さは、ボクたちの1年分の時間がかかってるかもしれないんだよ

ボクたち1年分悩んだ末に考えた1音を、キミはどうでもいいやと思っている』

 

 

 

木高先生がこの記事で書いてらっしゃいますが、Facebookでコメント欄に少し書いて下さいました。

 

 

『今井顕先生の《作曲家が書いた音符は血の滴と思いなさい》という言葉を思い出しました』

 

 

Mの楽譜に対する態度(?)が、全て世間一般そうだとは思いませんが、無意識に音符の長さを変えたり、休符をなくしてしまったり、入れてしまったり、勝手にスラーを変えたり…あるかもしれません。

 

もしかしたら、私は作曲家してなかったら思わなかったかもしれないです。

ど～でもええやんとは思わなかったでしょうが。

 

特にⅯの態度がカチンと来たから頭に残ってたんですが、ある日曲を作っていた時、どのくらいかかるもんか日付を書いたりメモってみました。

 

作っている時はめっちゃ集中しています。

そのことしか考えていません。

 

自分では30分くらいと思ってたら、1時間以上経ってました。

それはずっと録音しながらやってるので、時間が出ます。

 

それがたった約4小節。

 

 

 

 

あ～でもない、こ～でもない、もっとイイ感じな和音、もっときれいな旋律…とかやってました。

 

そして、頭の中に大体の計画はあるので、そろそろ盛り上がりに近づいてきた…ここで一気に行くか

 

そこまででまた1時間。

 

晩御飯作らなアカンから終わったけど、次の日、前から繋げて弾いてみました。

そして、前日のを『全ボツ』。

また同じところを作り直し。

 

そんなこんなでようやく、10小節くらい行ったかな

ここから先をすぐ盛り上げるか、一旦何か繋ぐか…というところで発表会があってストップしました。

 

私の頭の回転なんて大したことないけれど、こうして今までの大作曲家も『違うこうじゃない』とか頭かきむしってたんやろなぁ…。

 

 

 

 

私たちは楽譜と言う完成品を、出版社を通じて手に取る事が出来ます。

完成品だから終止線に至るまでの、果てしない作曲家の脳内の戦いまではわからないです。

 

途中、全ボツしたかもしれない。

次の1小節書くのに何十時間か経過したかもしれない。

 

『Muss es sein?(かくあらねばならぬか)』

『Es muss sein(かくあるべし)』

 

大阪弁で言うと、

「ホンマにこれでええのん」

「ええも何も、行かなしゃあないやん」

 

躊躇しても、行かないと進まない。

でももっとイイ感じのが出るかもしれない。

いや、しかし…。

 

そんな思いとか、あったんやろなぁ。

そんなことを考えましたです。

 

何百年も残ってる作品。

人類の宝です。

大切に向き合わなな…。

 

…今日から私の連休後半。

曲仕上げるために家に籠ります。

ブログは書けたら書きますです。

 

 

 

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