京都童心の会

フリー句　「暑かった」の巻
暑かったと言うがまだ終わらない一日　　ひろあき
化粧落としたらただのお婆ちゃんと笑う　巡紅
年を重ねたぶん手を重ね合わせる　　　　ひろあき
薄帯の茜雲の向こうに朝の明星　　　　　巡紅
仰ぎ見る一山の花匂えるを　　　　　　　ひろあき
川の音湯を沸かす間にミルを挽く　　　　巡紅
時間に縛られないポツンと一軒家　　　　ひろあき
15時間の山道高天原温泉2,046㍍　　　　巡紅
老鶯の森を我が物顔に鳴く　　　　　　　ひろあき
水溜り連続で駆ける大型スクーター　　　巡紅
遠足の変わっても良い目的地　　　　　　ひろあき
酔う為の酒の改善策の雨宿り　　　　　　巡紅
飲む理由何でもいいの梅雨明ける　　　　ひろあき
空梅雨の雲の多さに肩の凝る　　　　　　巡紅
クーラーで冷えすぎの体湯舟につかる　　ひろあき　　
ふと失くしたものを想う博物館のミイラ　巡紅
朝露は消えても蓮は咲き続け　　　　　　ひろあき
山羊の親子は絶壁を踏破する　　　　　　巡紅
ラマ教の聖地巡礼の旅に出て　　　　　　ひろあき
お母さん一人お父さんは兄弟皆んな　　　巡紅
＊チベットにある一妻多夫婚
肩寄せて抱き合っている道祖神　　　　　ひろあき
笑む乙女ボーイフレンドの持つ日傘　　　巡紅