インディアンサマーてふ空 今朝の秋
朝月さやか 小春日和と なりにけり
指南の爺 藷掘りの子の 一途かな
ひと株で 止むる夕暮の 甘薯掘り
冷え込んだ朝、西の空に月がぽっかり浮かんでいた。
真っ青な空に、白い月。ぼんやり眺めながら、洗濯物を干し、布団も干す。
予報では、本日は安定した晴れの一日。気温も23〜4度になるという。
いつの間にか月は森の中に消え、予報通り暖かくなってきた。
小春日は旧暦10月。太陽暦では、11月から12月上旬のこと。
晩秋から初冬にかけての時期、穏やかな温かい日を言う。
一方、アメリカでも、似たような気候、中秋から晩秋にかけて、夜間は冷え込むものの日中は異常な暑さが続く日を、インディアンサマーという。
行ったことはないけど、真っ青な空が思い浮かぶ。透き通るようなブルー…
のイメージ。
厳しい冬に向かう、ひとときの幸福みたいな。
そんな、穏やかな一日の夕方、じいじが突然、孫たちに芋掘りをしようと言い出した。
今年、初めて挑戦した、さつまいもつくり。
見よう見まねの農業だが、上手くいったり、いかなかったり。
いかなかった場合の言い訳は、別に下手でも良いんだ.目的は、孫が面白がればそれでいい。孫に収穫させたいから。
だが、実は孫たち、それほど興味はない。
それでも、空気を読み、じいじが喜ぶならと、とりあえずは付き合う。
こんな夕方から藷掘り!
実際は、出来が気になりひと株だけ、掘ってみたかったということだった。
予想に反して(笑)中々の出来.大きい!紫色の綺麗な芋。
子どもたちも、歓声をあげる。
鍬を入れ、スコップで回りを丁寧に掘り、藷を取り出す。
藷掘りは、保育園と小学一年生の時など、何回か経験はしているものの、土に鍬をいれるところからは初めて。
ちょっと嬉しかったみたい。
残りはまだまだあるので、収穫祭はまた今度。
せっかくの初物。三本(でいいのか?)素揚げしてみた。味がない!
ちょっとがっかり、だが塩をふりかけると、まぁまぁいける。
割と美味いぞ!と自画自賛したじいじであった。