【カンゲキ記録】
朗読劇 湯布院奇行@新国立劇場 中劇場

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黒木華ちゃんと成田凌くんとで朗読劇とは!!

コロナのせいで、舞台を観に行くことが気軽にできなくなってしまったのはストレスだったけど、唯一コロナのおかげ、と言えるのは、「朗読劇」というジャンルが存在感を示してくれたこと。
まだ去年なんかは、何もない舞台に役者さんがぽつねんと座って本を読む、というものすごくシンプルなスタイルが主流だったけど、だんだん、映像や音楽を絡ませて、見応え(と言ってよいのか???)のある舞台作品にバージョンアップしてくださっていることに、関係者の皆様への感謝と尊敬が止まらない。ありがたいことです。


今回は、これって「朗読劇」と銘打ってよいのかしら?と見ているこちらが恐縮してしまうような豪華な作品でした。

ベースはもちろん、華ちゃんと成田くんの朗読。
でも、彼らも本を持ちながら動くし、
映像の使い方もセンスがよいし、
音楽も、コムアイちゃんの何とも言えない妖しげな歌声とパフォーマンスも世界観を色濃くしているし。

とても贅沢な空間を提供していただいた、という感触。

そして、当たり前のことなんだけども、
朗読劇って、いい声の持ち主でないと成り立たない。
ここでいう「いい声」というのは、物理的に音として聞き取りやすい、というのはもちろんのこと、
声に艶があり、トゲがあり、色や温度があり、
そして感情を、景色を載せられる声であること。

コロナ前は、それなりの金額を払ってまで朗読劇なんて・・・と正直見くびっていた。

でも、コロナのおかげで、いくつかの朗読劇を見て、その奥行きの深さにビビった。
声で、ここまで景色を見せてもらえるなんて。
役者の方々の才能に、ビビる。

百聞は一見に如かず、というけど、でも、耳からの情報も相当なのだ。


ありがとうございます♡