【カンゲキ記録】
いきなり本読み︕ in 東京建物 Brillia HALL

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意図してなかったのだけど、朗読劇観劇が続いた9月最終週。

エンタメ欠乏症・舞台観劇渇望症で、もう何でもいい!何かわたしにください!とばかりに、
それまで触手が伸びなかった朗読劇に必死の思いで手を伸ばした去年。
「いきなり本読み!」の国際フォーラムが予想以上に面白かったのが年末クリスマス。

開催告知を見た当初は、うーん、どうしようかなあ・・・と少し躊躇した。
でもでもでも。
芸達者な良々くん、のぶえさん、隆くんと、豪華なラインナップに
これは間違えようがないではないか!!!と鼻息荒く参戦。
そして期待を裏切らないどころか、1周回って斜め上から、もうパーフェクトだった!!

この企画、タイトルのまんま、俳優さんたちが脚本を渡されて、
いきなり、初見で、その場で読み合わせをする、という内容。
岩井さんの進行で、途中、若干の演出的なリクエストが入ったり、
役どころをチェンジして同じ箇所をなぞって読み直したり、もある。

本当に初見なの?!と疑いたくなるくらい、舞台上の4名は与えられた役として
台詞を読む、読むというよりは、もう既に話しているレベル。

特にのぶえさんが、見た目淡々と、飄々と、瞬時にその役に憑依していく様子が素晴らしかった。
運よくなかなかの前方の席で、みなさんのお姿や表情を目の当たりにできたのだけど、
のぶえさんの感じが、まさに「職人技!」もしくは、ひるがえって「AI」。
ロボットの「ウィーン、ウィン」とか、最高だった。間合いも絶妙過ぎて。

隆くんは、その場でソフトのコンタクトレンズを外したり、
汗を拭いたり、足元がなんだかもぞもぞしていたり、その様子に、
「ああ、このひと、本当にマジメなんだなあ」と痛感させられた。
「お笑い」「芸人」枠にはめられる方々って、どこか色眼鏡で見てしまいがちなんだけど、
ちゃんと、積み重ねて積み上げてきたものを持っている、
驕ることなく、お客さんを笑わせたいというサービス精神、とか、
そういうものが伝わってきて、ものすごく優しいひとなんだろうなあと思った。

「お笑い」「芸人」枠の方々の中で、息の長いひとたちや、お芝居に声がかかるひとたちって、
人間そのものに興味があって、めっちゃ観察していて、愛情をもっていて、
想像力も豊かで、頭の回転が速くて、やさしいひとなんだと、改めて思った。

良々くんは安定感バッチリ。
水川あさみちゃんも、あの吹っ切れた超サバサバ感、下町の大阪弁が似合う感じが全く違和感なし。

今回の台本は、ヨーロッパ企画の「来てけつかるべき新世界」だったそう。

数年後には日常になっていそうな情景が浮かぶ内容で、
しかも、4名の達者な役者さんたちのおかげで、さらに絵が見える感じで、
やっぱり役者さんて、すごいなあとこの日もしみじみ。

声だけで、ひとの心を揺さぶる。
声だけで、景色をみせる。

スクリーンに台本の文字も映し出されるのだけど、
それを役者さんたちと一緒に目で追いながら、
自分だったらどんな感じで声に出すのかを、どんな風に読むのかを、
いつの間にかやっている自分に気づいて
ちょっと苦笑いの瞬間も何度か。

あーーーーー。楽しかった!!!!


ありがとうございます♡