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バトル-337 [高校生バトル-34]

「詩織、備中支社の案件はどうなった?」
「問題点を整理しましたが、備中の関係者は高校生大学生の技術実習の場として活用しながら立て直しを図る道筋を考えていまして、先方とは老朽化の進んだ分を当初提示の有った売却価格から割り引いて貰う方向で交渉しています。
 まずはトイレを綺麗にしないと話にならないそうで。」
「トイレか、重要なポイントだが経営者がお年寄りだとおろそかにされてしまうのかな。」
「取り敢えず使えれば良いと言う考え方で、よく止まってしまう機械を調整しながら使用、効率が悪いのですが、作業員はそれを楽しんでる節が有るとか。」
「設備投資で機械を入れ替えるとして採算はどうだ?」
「取引先からは生産量を増やせないかとの打診が有るそうで、企業価値は低くないと踏んでるそうです。
 買収価格は元々私達の活動に期待しての金額でしたので妥当な線、買収と投資費用は、低目に見積もっても三年で回収出来る事業計画案が来ました。」
「かなり強気だな、詩織としてはどうなんだ?」
「地方でお金を回して行かないと活性化は進みません、資金面の案も固まりつつ有りまして無理無く買収出来そうです。
 リスクが全く無い訳では有りませんが、社内改革を私達が描いていた形で実現出来るのであれば取り組んでみるのは悪くないと考えています。
 この案件に関わっている脳みそメンバーは概ね買収に賛成、社長や役員にはチーム詩織のメンバーを送り込みたいですね。」
「株式会社SHIORI、大企業化への第一歩かな。」
「関係している人数を考えたら、すでに結構な大きさの企業になりました。
 このまま社会に対して良い影響を与えられる会社にして行きたいです。」
「そのトップとして、プレッシャーを感じたりはしてないのか?」
「トップと言ってもチーム詩織メンバーがいますし、義兄弟姉妹を始めサポートして下さる方は多いです。
 多くの業務は丸投げしワンマン社長とは対極に位置していますので、それ程のプレッシャーを感じる必要はないのです。」
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