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バトル-339 [高校生バトル-34]

「詩織、昨日のテレビ番組見たよ、出演回数が増えて慣れて来たね。」
「さすがに初めての頃と比べれば何を話せば良いのかが分かって来ましたので。」
「アシスタントの女性より余程落ち着いていて、この先依頼が増えるのではないか?」
「すでに様々な依頼が舞い込んで来ています。
 そこから選んでと考えていますが、今後も出版関係はチーム詩織として受けて行こうと考えています。」
「それは面白いね、写真は詩織だが文章はチーム詩織、なのに今までのもテレビで話す詩織と違和感が無かったからな。」
「はい、違和感が出ない様、過去の発言と矛盾してないかをチェックして下さるチームも有り、安心してお任せしてます。
 ゴーストライターでは有りませんから、担当して下さった方々全員の名前を掲載して貰っているのですよ。」
「文章は人それぞれ癖が有るから、表現で揉めたりしないのかな?」
「皆さん、私ならこう書くだろうと研究しておられるそうです、そのことを知ってからは自分で文章を書く時の推敲がより丁寧になりました。」
「詩織本人として書きたくなった時が微妙ではないのか、本人とチーム詩織の狭間で。」
「別にチーム詩織の一員として扱われても構わないと思っています。
 執筆担当欄に私の名が入るだけで充分ですよ。」
「その辺りの感覚も詩織が好かれる所以なのだろう。
 昨日の番組でも組織上のリーダーはいても、脳細胞に優劣がないのと同じで皆同格だと話してたものな。」
「善意の人が集まって形作られている脳組織ですので自ずとそうなりました。
 特別なことだとは思っていないのですが、皆さんの質問を聞いてると普通ではないのですね。」
「うん、集団で社長業務をこなしていると言う事は信じらないと大学の先生が話してたのは印象的だった。
 チーム詩織の社長業務担当が詩織を褒めちぎりながら説明していたよな。」
「少し盛り過ぎで恥ずかしかったです。」
「でも、チーム詩織メンバーは表には出ないものだと思っていたよ。
 番組出演に関してメンバーが賛否で割れることは無かったのか?」
「いえ、全員でバーチャルな詩織を演じているとしても、全員が私達の活動では主役で有り影の存在ではないと話して来ましたので反対意見は出ませんでした、株式会社SHIORIの一員ともなり企業買収やコンサルタント業務を担当している人達は、普通にチーム詩織の一員だと公言し業務に当たっていますので違和感は無かったと思います。」
「女子大生や主婦は兎も角、メンバーに男性がいることを始めて知った人は驚いたみたいだったな。」
「逆に今のチーム詩織を知って頂くのには適役であったと思いませんか。」
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