これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

2017年12月1日 日本テレビ「スッキリ」

三重県長島の三井アウトレット
最近は外国人も多い

今日、そんな三井アウトレットで見た光景

中国人のおじさん3人組が机のあるベンチにすわり何かをカバンから取り出す



お酒とつまみだ

お酒もつまみもパッケージは中国語だから、母国から持参したんだろう

そこで楽しい宴会がはじった

中国人嫌いの方から言わせれば、
迷惑行為ばかりする、
と言いたくなるかもしれない

たぶん家族は買い物であり、スマホが鳴り、3人は宴会を終えた

そこで3人は意外な行動をはじめる

まずゴミを集めカバンから袋を取り出してそこに収納、その袋はカバンに入れて持ち帰る

さらにカバンからウェットティッシュを取り出して机から椅子を丁寧に拭く

中国語だからわからないが、一人の拭き方を他の方が注意しながら、最後は椅子を元の位置に戻してご機嫌で去っていった

中国人にもマナーの悪い人はいるし、日本人にもマナーの悪い人はいる

悪い部分は目立つけど、良い部分を評価しないのは良くない
括らずにその人その人を評価したい

雨のアウトレット
3人の中国人は晴れやかだった
Instagramで
「1984年の東京」と
「2020年の東京」の
同じ場所の写真を掲載しているものを見た

その変化がとても興味深く、建物が新しくなったり、人々の服装が洗練されている

さらに写された人々の足元を見ると、
「2020年の東京」より、「1984年の東京」は、
ゴミがたくさん落ちていて、ゴミ箱がありしかもゴミが溢れている

また白く小さいタバコのフィルターがたくさん落ちていることに気がつく

例外はあるだろうが、40年前より街は洗練されただけでなく、ゴミが少なく綺麗になった

これだけで全ては測れないかもしれないが、ゴミに関して40年前の方がマナーやモラルは良くなったのではないか

写真には映らないが、40年前は道に犬のトイレの痕跡も普通だった



昔の方が良かったこともあるが、今の方が良くなっていることもたくさんある
「総合型選抜に合格するコツを教えます」
「高いレベルの大学に簡単に受かるチャンスです」

こういうキャッチコピーって本当に嫌だなぁって思う。

受験であったとしても、教育である。
いかにも総合型選抜はおいしいみたいな、ちょっとしたコツで何とかなるみたいな、そんなことを宣伝するのは、単なるビジネスに過ぎず教育ではない。
もちろんビジネスだって理念があって、そこには志がある。
これは金儲けだろう。

もう一つは、小論文を書いたり、志望理由書を書いたり、面接を受けたりというのは、未来を語ると言うことだ。
英語とか数学を勉強することはとても大切で、大きな努力だって求められる。
それと同じことで小論文を書くことだってとても大切で大きな努力が求められる。
両者に共通する事は、未来のために自分が何をなすべきかであろう。
それを導き、その学びの楽しさを伝えることを教育と言う。
偏差値や合格のためだけのために教育があるのではない。



勉強することや学ぶ事は、本来絶対的に楽しい。
興味関心があるから楽しいのではなく、本質的に楽しいのである。

その楽しさを伝えることが、教育の最大の楽しさであり、喜びでなければならない。
それは学校であろうと塾であろうとなんら変わるものではないはずた。
もちろん、企業の中で社員を教育するのだってみんな同じだし、家庭の中で子育てをするのだってみんな同じだと思う。

だからこそ、教育者は先生と呼ばれる。
「そんな大げさな」
と思われる人もいるかもしれないけど、私にとっては大切なことだ。

朝4時半に目が覚めた。
学ぶことの楽しさを伝えることに失敗した悪夢を見た。
そのプレッシャーは、とても大きなもので、それはしばしば悪夢となる。
だからこそ、
「とても授業が楽しかったです」
そんな一言は、合格の報告の何倍も嬉しい。
今日、用事があり、昼間の銀行の窓口にいくととても混雑している
待っている方もストレスだし、行員さんも大変だ

そんな中、銀行の窓口をスマホで撮影する女性がいた



すかさず守衛さんが駆け寄り、

「撮影は禁止です」

「撮影したものを削除してくさい」 

「えー孫に見せたいだけ」 

「いえ、防犯上の決まりですから削除してください」 

「そんなの私の勝手でしょ」

女性は削除しない
周囲のお客さんも呆れたであろう

やがて仕方なく守衛さんは、女性の支店長らしき方を呼んできた
支店長さんは声を荒げれることもなく、穏やかな笑顔で説得をした

やがて女性は

「やり方がわからないから、あなたが削除して」

すると支店長さんらしき人は笑顔で削除して

「ありがとうございました」

と、深々とお礼

すると女性は

「どういたしまして」

と言ったが、最後まで謝罪をする事はなかった

銀行にとってセキュリティーを守るのは最重要事項であり、そもそも銀行の窓口の中を撮影するなんて、普通は思いつきもしない

それでも銀行の冷静な対応に心の中で思わず拍手👏

守衛さんも支店長さんもとってもかっこよかった

例年だと総合型や学校推薦型の小論文の指導の依頼は、7月くらいから急増する。


ただ、総合型は9月から、学校推薦型も10月から出願が始まることを考えると、2,3か月前からの取り組みなんて、受験を考えたらなんとものんきな話だ。

 

ところが今年は、この4月からすでに小論文、志望理由書の依頼が増えている。

さすがに、こうした入試の認知度も高まり、7月、8月のスタートはまずいと気が付き始めたのかもしれない。


もちろん行う指導は、


添削ではなく対話

テンプレートではなくクリティカル

描写ではなく論理


そして

仮説を立てて証明する。


これをいかにできるようにするか、そんな指導をしている。


すると保護者の方からこんなメッセージをいただく


「娘は授業がすごく面白かった、こんな思考はできるようになりたい文章が伝えられるようになりたいと興奮して帰りました。私自身もワクワクして集中してしまい、最後まで座って聞いてしまいました」


もちろん、こういった指導は受験対策のためだけにやっているのではない。

これからのAI社会を生きていくために、必要なスキルを身に付けるためでもある。


「先生は本を出さないのですか?」


先日、お子さんを連れてお見えになっていただいた学校の先生は、そんなふうにお話をしていただいた。

もちろんそれは需要がないので、残念ながらないお話ではあるが、そんなふうに学校の先生に評価していただけると言うのは、この指導に未来があると言うことだ。


今年は小論文指導だけではなく、小学生から高校生まで4月からたくさんの問い合わせをいただいている。

そして、次から次へ入塾をしていただいている。


それは、進路実績や合格実績の話ではなく、このクリティカルシンキングの学びが未来につながると、そんなふうにご理解していただく方が増えているからではないだろうか。


そんなことで、私の塾は、小論文の専門塾であるが、同時に、クリティカルシンキング専門塾でもある。

もちろん日本で1つしかない。