2022年9月改正で引退の415系「白電」に乗車! JR鹿児島本線 普通川内発鹿児島中央行き | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回は「区間列車ワンマンショー」をお届けします。前回の記事もご覧いただきありがとうございます。

 

このコーナーでは、その路線の途中で始発終点となってしまう「区間列車」に着目し、区間列車に実際に乗車して、車内の様子や車窓などを楽しみつつ、その列車がどのように利用されているかを実際に見ていこうと思います。

コーナーの更新は不定期となりますが、取材を適時行いながら記事を増やしてまいります。

多少マニアックな着眼点ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

今回も西九州新幹線の開業で盛り上がる九州方面から、鹿児島地区の区間列車を紹介したいと思います。

 

  JR九州 鹿児島本線 普通列車 川内発鹿児島中央行き

 

今回紹介するのはJR九州の鹿児島本線で運行されている普通列車 川内発鹿児島中央行きです。

JR鹿児島本線はかつては門司港と鹿児島の間を結んでいましたが、九州新幹線の開業に伴い、八代~川内の間が肥薩おれんじ鉄道という第三セクター鉄道に転換され、現在は2つに分かれた路線になっています。

このうち、川内~鹿児島間は鹿児島本線では離れ小島のような立ち位置になっており、鹿児島中央を境に東側は日豊本線の列車が主に運行、そして鹿児島中央~川内間の西側は同区間で完結する普通列車が中心に運行されています。

今回はその川内~鹿児島中央間の鹿児島本線の離れ小島を走る普通列車を紹介したいと思います。

 

 

先にも説明したように、八代~川内間の旧鹿児島本線区間は第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に移管されており、川内駅にはJR鹿児島本線と肥薩おれんじ鉄道、これに加えて九州新幹線が発着しています。

JR鹿児島本線と肥薩おれんじ鉄道は同じ改札口を使用しており、改札外の券売機で肥薩おれんじ鉄道の乗車券も購入できます。但し、一部の割引きっぷなどは改札内の肥薩おれんじ鉄道の駅舎で発売しているため、そちらを購入する場合は切符を持たずに改札口を入り、肥薩おれんじ鉄道の乗り場に行く形になります。

JRの改札口を入って階段を下りた後方には車止めがあり、車止めの奥に肥薩おれんじ鉄道の駅舎とホームがあります。

JR鹿児島本線を利用する場合は改札外の券売機や窓口で乗車券を購入して列車に乗車します。なお、川内~鹿児島中央~国分・喜入間ではSUGOCA、Suica、ICOCAなどの交通系ICカードも利用可能です。改札口のICカードリーダーにタッチをして利用します。

肥薩おれんじ鉄道から乗り換えてきた場合、肥薩おれんじ鉄道の駅舎を出た所にICカードリーダーがありますので、そちらにタッチすることで改札を出ることなく乗り換えが可能です。

 

 

今回は川内駅を8時56分に出発する普通鹿児島中央行きに乗車しました。

この列車には415系4両編成が使用されていました。鹿児島地区の415系は朝夕のラッシュ時間帯の輸送力増強のために配置されており、昼間はほとんど走っていない車両となっています。ワンマン運転には対応していないため車掌さんが乗務します。

車内は横長のロングシートが並んでおり、トイレの設備もあります。

 

 

それでは川内駅から鹿児島中央駅までの乗車の様子を紹介します。

川内駅を出発した列車はしばらく薩摩川内市内を走り、次の隈之城駅に停車。この駅は近くに中高一貫校があるため乗降客がそれなりに多く、肥薩おれんじ鉄道からの列車も当駅まで乗り入れてくるものがあります。

丁度隣のホームには肥薩おれんじ鉄道の車両が停車しており、川内方面へ折り返すために待機していました。

 

 

隈之城を出ると街中から離れ、少し標高の高い所へ上がってきます。415系の昔ながらの低いモーターの音も唸ります。

 

 

次は木場茶屋駅に停車。ひとつ前の隈之城は周囲に住宅が多くありましたが、木場茶屋は周囲に住宅も少なく、乗降客もあまり多くない駅のようです。

 

 

木場茶屋までは単線の線路を走っていましたが、木場茶屋から先はしばらくの間複線の区間になります。

かつては特急つばめが運行していた区間ですので、すれ違いの待ち時間を少しでも減らすために可能な所を複線に改良したのだろうと思います。このおかげで今も普通列車は交換待ちで止まることが少ないです。

 

 

長らく山間部を走行していましたがしばらくすると急に開けた街に出てきて、列車は串木野駅に停車します。

串木野は特急列車が停車していた主要駅で、島式の長いホームに立派な屋根が設けられています。

この駅からは乗車してくる方が多く、座席をそれなりに埋めて出発します。

 

 

串木野からは再び単線に戻り、次は神村学園前駅に停車。2006年に開業した新駅で、その駅名の通り、神村学園の目の前にあります。神村学園は幼稚園から高等部までを持つ大きな学校のようで、この駅も毎日800人以上の利用があるようです。

ホームは片面1つを上下の列車が使用する形ですが、このような片面だけにホームがある駅は鹿児島本線ではこの駅のみとなっているようです。

 

 

神村学園前駅を出ると列車は八房川を渡り、いちき串木野市の旧串木野市中心部から徐々に離れていきます。

 

 

次の停車駅は市来駅です。いちき串木野市は平成の大合併で串木野市と市来町を合併して生まれた市で、こちらの市来駅は旧市来町の中心部に位置しています。市来駅は1番~3番のりばまでホームがありますが、極力階段を使わずに列車を利用できるように改札口に近い1番のりばをメインに使用しているようです。この列車も1番のりばに発着しました。

 

 

市来の次は湯之元駅に停車。こちらは湯之元温泉の最寄り駅でもあり、鹿児島のベッドタウンとしても栄えていることから乗降客も多く、かつては一部の特急列車が停車していました。

湯之元では串木野行きの普通列車と交換しましたが、どちらもあまり待たされることなく発着していました。

 

 

湯之元の次は東市来に停車。湯之元と比べると少し山あいの場所にある駅ですが、近くに一定数の住宅があるほか、幹線道路も通っていてそれなりに乗客はいる様子でした。

 

 

東市来からは再び複線になり、この先は鹿児島中央まで複線区間となります。何とも中途半端な感じですが山あいの区間も多く、用地を確保できないなどの事情があったのでしょう。

東市来の次は伊集院に止まります。伊集院は日置市の中心駅であり、かつての特急停車駅でしたので乗降客がとても多いです。

川内方面から乗って当駅で降りて行かれる方もいれば、当駅から鹿児島中央方面へ乗ってくる方も非常に多かったです。

伊集院からはかつて加世田経由で枕崎へ運行する鹿児島交通枕崎線という鉄道路線が出ていました。現在は廃止されていますが、鹿児島交通バスが鉄道代替路線を加世田経由枕崎行きとして運行していますので、当駅で降りてバスで加世田、枕崎方面へ向かうことは今も可能です。

 

 

この先も引き続き複線区間が続きますが、上下線が大きく離れた場所を走る所もあり、複線化にあたっての苦労を感じることができます。頭上には南九州自動車道という新しい高速道路が通っており、この道路は鹿児島本線と並行しています。

新しく道路状況のよい南九州道はマイカーでも走りやすく、高速バスも少なからず運行されていますので鹿児島本線のライバルとなっていることでしょう。

 

 

離れていた上下線が再び同じ並び、次の停車駅は薩摩松元です。当駅から列車は鹿児島市内に入ります。

 

 

薩摩松元の次は上伊集院に停車。鹿児島本線では最も標高が高い駅(141m)に位置しており、ここから鹿児島中央方面へはひたすら下り坂になるようです。

当駅はかつては線路が3本あったような雰囲気ですが、真ん中の線路を撤去してエレベーターを設置し、バリアフリー対応を行っているようです。近くに高校があることから利用客も多いです。

上伊集院では川内方面行きの列車とすれ違いましたが、先にも説明したようにこの区間は複線区間のためお互い支障なく出発していきます。

 

 

上伊集院の次は広木駅に停車。この駅は2009年に開業した新しい駅です。鹿児島市内の星ヶ峯ニュータウンなどへのアクセスに利用されているようで、乗降客は1日800人以上となっているようです。

 

 

広木の次は終点の鹿児島中央駅です。沿線の山々に建つニュータウンを眺めていると視界が開け、鹿児島の中心部へと近づいてきます。

 

 

鹿児島の車両基地や車両工場が見えてくると指宿枕崎線と合流。鹿児島中央駅のシンボルにもなりつつある観覧車が見えてくると列車はホームへと滑り込みます。

 

 

そして列車は川内駅から1時間ほどの乗車で終点の鹿児島中央駅に到着しました。

到着した415系は夕方まで普通列車では走りませんので回送列車になり、列車の往来が落ち着いた所で車庫へ引き上げていきました。

 

 

今回乗車したJR九州の415系のうち、白色の車体に青色のラインが入った通称「白電」は2022年9月23日のダイヤ改正をもって九州全域から引退し、9月23日の朝に鹿児島中央駅に到着する列車が最後の運行となるようです。長らくの九州での活躍、本当にお疲れ様でした。

 

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