2003年の大惨事を後世に伝える展示を見学…2.18大邱地下鉄火災惨事「記憶空間」 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

韓国、台湾、香港などなど、アジア各国の路線バスを中心に交通、ホテル、グルメに関する情報をお届け!
アジア各国の情報提供強化のため、日本の情報更新は現在縮小中です。

【イベント期間延長!】キャッシュレスで韓国旅行!WOWPASS招待イベント開催中!
韓国発行のカード同様に韓国国内の決済に利用できるプリペイドカード「WOWPASSカード」を新規発行し、アプリ登録時に当ブログ管理者の招待コードを入力すると、カードに入金した外貨の金額から0.5%のキャッシュバックを受けることが可能です。
WOWPASSカードにはT-moneyカード機能も付帯していますので、地下鉄や市内バスにも簡単に乗車できます!イベント参加に関しては詳しくは以下の手順をご覧ください。

* 招待コード: AW5WM9U6
* 招待特典: JPY, USD 等の外貨でWOWPASSにチャージすると、<両替キャッシュバック> 0.5%をすぐ残高に還元を受けることができます!

* 特典の有効期間:2025.12.31まで ※招待イベントの期間がさらに延長となりました!
 

詳しくはWOWPASSの公式サイトからご確認ください(www.wowpass.io)
当ブログの記事でも写真付きで発行方法などを紹介していますのであわせてご覧ください。

 

【HIS】旅行プログラム

 

惨事を今に伝える…2.18大邱地下鉄火災惨事"記憶空間"を見学 

 

前回、大邱都市鉄道(地下鉄)1号線について紹介しました。

この1号線では2003年2月18日、2.18大邱地下鉄火災惨事が発生しました。1号線の中央路駅に到着した電車内で自殺志願者の男がガソリンを撒いて放火、中央路駅や当該電車、さらには対向列車にも引火をするとても大きな火災となり、中央路駅や車両を中心に大きな被害が出ました。

さらに電車や駅と地下鉄の指令センターとの連携がしっかりと行われなかったために乗客の避難に大きな遅れが生じ、192人が死亡し、151人が負傷するという大惨事になりました。

 

この事故は運行を行う大邱広域市地下鉄公社(現・大邱交通公社)の不手際によって対向列車をホームに進入させたことも人的被害を大きくしたとされています。

この出来事を風化させないよう、現場といった中央路駅の3番、4番出入口側の改札口外付近には「記憶空間」という形で火災当時の状況を保存した場所があり、一般に公開されています。

私自身も長年交通を愛する者として、当時の出来事にはとても衝撃を受けた記憶があります。改めてこの惨事について学びたいと考え、今回この場所を訪問しました。

展示内容については火災当時の様子がありますので、今回の記事はそういったところの写真も紹介をすることをご了承いただき、先へ進んで見ていだたければと思います。

 

 

2.18大邱地下鉄火災惨事記憶空間は中央路駅改札口近くの黄色い壁の奥にあります。

壁にはこの惨事で犠牲になった方々のお名前と出生年が刻まれています。

 

 

記憶空間の中に入りました。中には火災当時の中央路駅の設備の一部がそのまま残されています。

壁にある掲示物などは黒く焼け焦げ、一部は剥がれ落ちたり、溶けてしまっています。

 

 

駅構内にあった銀行ATMと公衆電話も置かれていますが、こちらも焼けてしまっています。

 

 

こちらは恐らく売店であったであろう建物です。

室内は一部焼けずに残っている備品もあるものの、中はめちゃくちゃになってしまっていて、売店自体も黒く焼け焦げていることから被害の甚大さを改めて感じます。

 

この先、出口付近には犠牲者の名前が刻まれた献花台がありました。

最後にこちらに手を合わせ、これからの鉄道の安全を願って記憶空間を後にしました。

 

 

記憶空間の外側、コンコースの方にもこの惨事を時系列で示す展示がありました。

火災の発生は9時53分、そして完全に鎮火をしたのは13時38分ということで、とても長い時間に渡って燃え続けたことがわかります。

また、柱には当時の車両の部品の一部が展示されています。こちらも焼けてしまっています。

 

火災に遭った車両については中央路駅から少し離れた八公山にある大邱市民安全テーマパークに保存されています。このテーマパークは事前予約が必要ですが、焼けてしまった車両の見学のほか、列車火災から避難をするための体験をすることもできるようです。

事前予約が必要ということで外国人旅行者には少しハードルが高いかもしれませんが、今後機会があればそちらにも訪れてみたいです。

 

 

この2.18大邱地下鉄火災惨事は世界中で報じられ、世界の鉄道の火災対策を見直すきっかけにもなりました。

大邱都市鉄道を始めとした韓国の地下鉄では車内や座席を燃えにくい素材に変更したり、車端連結部に延焼を防止するための貫通扉を設置するなどの改造を行いました。

また、当時の車両には火災時に有毒物質を出す素材が使われていたことから、あわせて対策が施されたほか、車内のドアコックの表示明確化や消火器の追加設置なども行われています。

日本の鉄道車両でも対策がとられることになり、韓国と同様に車端部への貫通扉の設置や、天井への樹脂等の素材使用を制限するなどの措置が取られることとなりました。

 

韓国を含め、アジア圏では鉄道路線の拡大がまだまだ続きます。

これからの鉄道がこれまで以上に安全に運行されていくことを願うばかりです。

 

Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング)

 

当ブログ管理者のおすすめ韓国SIMカードはこちら!

 

 

 

 

 

 

 

 

韓国旅行に便利なガイドブック等の紹介