今年のショパンコンクールで日本人2人が入賞したことはテレビでも話題になりました。
中でも第2位になった反田恭平さんは大きな注目を集めています。
予選からファイナルまでの演奏を聴きましたが、音の深み、繊細さ、正確さ、表現力、情熱、そして何より音楽を心から楽しんでいるのが伝わる素晴らしいステージでした。
今までも国内外で大活躍されていましたが、今回の受賞でさらに盛り上がっています!!
ただ、このフィーバーの中で一つだけ驚いたことがありました。
あるワイドショーでショパンコンクールのニュースを伝えていた時のこと。
出演者のほとんどがクラシックに造詣がない様子で、
「日本にこのような才能が埋もれていたとは!」
「これから関係各所が動き出すことでしょう」
「このような方々を世間に広める仕組みが必要」
といった、クラシックファンからしてみれば完全にトンチンカンな議論が繰り広げられていたのです。
反田さんは国内で最もチケットの取れないピアニストとして何年も君臨し、既に大手事務所から独立して活動の幅を広げています。
私の周囲のピアノ好きの間では、ここ数年間は彼の話題で持ちきりで、クラシックに興味があれば知らない人はいないであろう超有名人です。
だからこそ、番組での「無名の新人」のような扱いは非常に違和感を覚えました。
ピアノファンとして少々熱が入りすぎてしまいましたが(笑)、世間一般からしてみれば、クラシックはまだまだ井の中の蛙の世界なのかな〜と考えさせられた一件でした。
実は反田さんのCDに影響されて練習しはじめたリストのマゼッパ。
忙しさに流されてなかなかピアノに向かえていませんが、この機会にまた真剣に取り組もうと思います♪