ライターの部屋

様々なテーマを取り上げて、自分なりに考えたことを文章にしてみました。

スケール練習について

2018-11-13 | 音楽
基礎練習 1

 ギターはフレットがあるので、音程は正確に出せるはずですが、リズムは楽器だのみにはできません。
ギターは左手で弦を押さえ、右手で弦をはじいて音を出すので、両方のタイミングがうまく合わないと、よい音が出ません。
合奏では、目では楽譜を追い、耳では周囲の音を聴きつつ、左手と右手の動きをコントロールして、タイミングよく音を出していくことが必要ですが、これはかなり難しいことです。歌も歌うとなるとなおさらです。


まずは、一人で、一定のテンポで、四分音符や八分音符が弾けることが、基本であり、重要です。
そのために、「メトロノームに合わせて簡単なスケールを弾く練習」がとても重要です。これは、どんな楽器でも基本中の基本の練習です。十分に楽器が上達した後でも、毎日の練習として、この基本練習を繰り返します。それほど重要です。

具体的には、メトロノームを100くらいにして、始めは4分音符で、つまりメトロノームに完全に合わせて、開放弦で同じ音を弾きます。簡単だと思われるかもしれませんが、決してそう簡単なことではありません。

今度は、メトロノームが1回鳴る間に2回音が出るように弾いてみます。つまり8分音符です。ポピュラーでもクラシックでも、メロディの基本はこの8分音符です。

今度は、スケールを弾いてみます。一番基本のハ長調(C)のスケールです。始めは5弦の3フレットのド(中指で抑える)から始めて、3弦の5フレットのド(小指で抑える)で終わるスケールを弾きます。往復弾きます。
4分音符で弾いたり、8分音符で弾いたり、いろいろなを指使ったりして、工夫します。アルアイレでもアポヤンドでも弾きます。
どの音も、同じ大きさで、同じ響きで、鳴ることを目指します。一つひとつの「音の粒」を揃えるのです。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ギターで、一定のテンポで一定の音を出すということが、結構むずかしいことが理解していただけたでしょうか。
聞こえてくるメトロの音に合わせて、且つ、自分の中にあるテンポの感覚もふまえて、左手と右手をコントロールしないといけないのです。雑念も入りますし。
最初はなかなかうまく弾けないかもしれませんが、「毎日」は無理でも、たまにこの練習をやってみると必ずギターが上達していくと思います。指や耳も含めての実践的なリズム感を養うために、このメトロでのスケール練習は役立つと思います。
なお、左手の弦を押さえる指は立てて、指の先っぽで弦を押さえるようにします。指の腹で押さえるのではありません(原則)。理由は、その方が、指を痛めにくいこと、いずれは速く動かせるようになること、よい音が出せること、です。

コメントを投稿