乳腺外科医は無罪。裁判官もなぜか無罪

 

手術後の女性患者にわいせつ行為か、やり直し裁判で医師に無罪判決 東京

胸糞悪い事件でしたね。ただ身の潔白が証明されたわけではありません。ただ有罪とするに足りる証拠がなかっただけです。証拠なんてあるわけないですし、証明しようがないのです。

証明が足りないのに無理やり有罪にしていたのが悪かったとされたのが今回のやり直しの意義です。

そもそも「せん妄」とは現実そのものに感じる体験なのですから「証言は具体的かつ詳細であり~迫真性があり、強い証明力を有す」なんて言われて有罪にされていたのはたまったものじゃありません。
明らかに裁判官の無知による冤罪です。

我々医師は無知を糾弾されるのに、裁判官はいくら間違っていても、それが無知によるものであっても何事もなく終了になるのはおかしいです。この事件の判決を下した裁判官はもうすでに定年していてなんの処分を受けるわけでもないです。

今回のようなことがまかり通ってしまうとすべての女性患者を女性医師が診察しないといけなくなるでしょう。男性医師が診察するときはかならず女性同伴で〜〜なんて言いますがそんな余裕は現場にありません。究極的には男性患者は男性職員しかいない病院に、女性患者は女性職員しかいない病院で手術をうけたりするのが理想ですがそんなの無理。
男性医師が女性患者の対応をやめるしかないのです。
というか臨床をすること自体がリスクです。

そう感じて若手は自由診療に舵を切っています。私はそれをとめる気にはなりません。
みんなが自由に動けば市場原理で適正な世の中になっていくと信じたいです。