だいすきだよ、にゃんきち

2016年3月に縦隔型リンパ腫と診断された、我が家の大切な猫、にゃんきちの生きる日々を記録します。

最期の日まで幸せに暮らすために

2016-05-07 11:55:49 | リンパ腫

「最愛のひとり息子」
(元気な頃)

日曜日、所沢の病院へ行き、にゃんきちの検査をしてもらいました。

この時点ですでに元気や食欲がなくなっていたため、予想できたことではありますが、
やはりドキソルビシンは効きませんでした。

にゃんきちの胸の腫瘤が再び姿を現し、胸水も抜去できないほど微量ながら溜まっているそうです。
ドキソルビシンはある程度効き目があったと考えられるものの、
がん細胞の力がそれを上回っていたということでしょう。

H先生に提示された選択肢は3つでした。

①積極的治療の継続
 初回に投与したLアスパラキナーゼと、レスキューの抗がん剤であるロムスチンを投与
 入院が必須
 効力を発揮する見込みは50パーセント

②延命治療
 Lアスパラキナーゼのみの投与
 入院と帰宅が選べる
 延命効果は数日

③緩和治療
 ステロイドの継続投与
 余命は1週間。それ未満の場合もそれ以上の場合もあるが、1か月はもたない。


ドキソルビシンすら効果がなかったのに、
今さらロムスチンとLアスパラキナーゼに効果があるとは思えません。
ある程度は効くのかもしれませんが、これまでにゃんきちが副作用にかなり苦しめられたことを考えれば、
期待できる効果よりも、副作用によるダメージの方が大きいように思えました。
また、にゃんきちの精神的ダメージを考えると、入院はもうさせたくありません。


Lアスパラキナーゼのみの投与を選択するかどうか、少し迷いましたが、
Lアスパラキナーゼは1回目よりも2回目の投与の方がアレルギーの可能性が高まるということ、
また、数日の延命のためににゃんきちに副作用のダメージを負わせたくないということから、やめることにしました。

今、抗がん剤治療をやめると、体の状態がどんどん悪くなり、
後で抗がん剤治療をしようとしても、もう手遅れで、
投与できないということになりますが、それでも大丈夫ですか、
と念を押されましたが、
にゃんきちが最期の日まで、わたしたちのそばで幸せに暮らすために、
抗がん剤を断念することに、もう迷いはありませんでした。

神様がわたしたちに与えて下さった、最愛のひとり息子である、にゃんきちを、
神様にお返しするその日まで、
にゃんきちができるだけ苦しくないように、
できるだけ幸せだと感じられるように、
精一杯のことをして、精一杯愛することが、
最善の道だと、夫もわたしも心から信じています。


(もう迷いはない)


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