デレマス【SS】RPG風アイマスクエスト[Sixth Stage]4【主人公】渋谷凛.docx | 十七夜月

十七夜月

主にSS小説のとうこうを!行っています。
【1】8:00アイドルマスターのSS

「うぅ…寒い…。」

決戦前夜、寝なくてはいけないのは頭では理解しているのだが…

寝れない…

なので、コートを羽織り散歩をしてみることにしたのだが

「こんなんじゃ逆に目が冴えちゃう…」

既にある程度の距離を歩いていたので、帰路に着こうとしたが

ザク……ザク……

足音が聞こえてくる。少し離れた所まできてしまったので夜営の光が届かず視認できない。

ザク…ザク…

方向的には私の歩いてきた方向から足音が聞こえる。

敵の刺客?

それにしたら足音を鳴らすマヌケな刺客はいるのだろうか?

しかし、相手が分からないので念の為に帯刀していた剣に手をかけておく。

ザクザク…

ザク

相手の方の歩みが止まったようだ。

私からはまだ視認できないが、相手からはこちらの姿が見えるようだ…

「なんだ…。スパイかと思ってきたのに骨折り損だったにゃ」

「ハァ…。みくか…びっくりしたぁ…」

暗闇から現れたみくをみた瞬間、気が抜けた。剣の柄から手を離し肩の力を抜く。

「酷い言い草にゃ。どうせ寝れないから散歩してたに決まってるにゃ」

「うッ…。確かにそうだけど…」

「ふんッ!みくの洞察力を舐めて貰っては困るにゃ!!」

「洞察力というか、それしかこの時間帯に出歩くことなんてないんじゃないの?」

私の大きさ以上ある大きな樹が立っていたので背中を預ける。

「その通りかも知れないにゃ…。」

珍しくみくが反発してこなかった。

トスン

私の反対側から樹にもたれかかる音が聞こえた。みくも私と同じような体勢でいるのだろう。

「そういえば、凛チャンとの勝負、負け越しのまんまだにゃ…」

「そうだね。あれ以来はそんな機会もなかったしね。」

「あのときはみくもイライラが募ってて八つ当たり気味だったにゃ。」

「一緒に戦うはずの勇者に戦いを挑まれんただから、本当にびっくりした。」

「うぅ…。それについては謝るにゃ。」

「フフフ。でも、今となったら、いい思い出だけどね。」

初めてであった時は決死の戦いをしたのに、現在はこうして楽しくお喋りできるまでなれるなんて時間というものは凄い力を持っていると思った。

「でも、明日の決戦が終わったら…。絶対に、決着、つけるにゃ」

みくは決戦が終わった後の約束を私としようとする。

それはお互いが明日の決戦で生き残ることが条件となっている。みくなりに抱えている不安なの
だろう。

生き残れるか…。

「…分かったよ。そのかわり、負けたら相手の言う事を1つ聞く事ね?」

「その勝負乗ったにゃ!みくが勝ったらネコ耳としっぽを標準装備にしてもらうにゃッ」

ちなみに私は犬派なんだけど…。私も負けるつもりはないからツッコミは入れないでおく。

「じゃあ、私が勝ったらね…」

私たちは決戦が終わった後の事を話した。

一緒にお買いものしたり、みくや李衣菜の憧れの人に会ったり、卯月や未央とも一緒に遊んだりしようと約束をたくさん、たくさんした。

しかし、みくとのたくさんの約束は一つも果たされる事はなかった。

Sorry next stage is last stage.
Please read it.
Her destiny.










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