松田政策研究所【井上正康氏 新型コロナウィルス質疑応答】

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2021年2月21日現在 新型コロナウィルス情報

集団免疫について

抗体保有率2020年6月0.1%、2021年2月0.7%だが本当か。
初感染はIgMがまず上がり次にIgGが上昇する。
再感染はIgGがいきなり上がる。
感染→抗体の血中の抗体濃度が上がる→病原体を排除→血中の抗体濃度が下がる
抗体濃度が下がった時に保有率を測ると、免疫細胞がリンパ節で待機(免疫記憶)しているので抗体検査で陽性反応が出ない。
東アジアではコロナに強い集団がいて、ヨーロッパではペストに強い集団がいる。このように地域によって免疫の特性が見られる。
ロックダウンを行わなかったスウェーデンでは2020年6月に集団免疫が確立されている。

ウィルス干渉

2020年のインフルエンザ患者は2019年の600分の1。
日本だけではなく世界も同じ状況。
手足口病も激減した。

マスクの効果について

マスクのメッシュサイズは鶏小屋の金網で蚊を防ごうとしているようなもの。
発症している人の場合は鶏サイズの唾がマスクで防げる。
2020年のお盆の一週間で、マスクをしていた為に、熱中症16,000人。重傷者850人。死者30人(子供も含む)。コロナの死者90歳代が数人。
ウィルスの付着がスマホのガラス面より多いとされるマスクの表面は粉塵が集まるので、使用後は廃棄しないといけない。

感染経路について

ノロウイルスやロタウイルスと同じく糞口感染なので、北京では肛門スワブが導入された。経口内で陰性でも便から陽性反応となることもある。
体内にある便は体外に出た瞬間に忌み嫌われる存在に成り下がる。病原菌対策として感染で死なずに生き残ってきた人類の進化の結果。
では受容体はどこ?
ACE(angiotensin-converting enzymeⅡ=小腸上皮で中性アミノ酸輸送体の作用を制御する【DBCLSよりhttp://first.lifesciencedb.jp/archives/5687#】)
井上正康氏によるとACEⅡを『血圧を制御するたんぱくを分解する酵素』と言っている。
このACEⅡは小腸や大腸、胆嚢に多い。コロナウィルスはこのACEⅡのレセプターをきっかけにして細胞内に侵入することになる。
主に血管の壁の細胞がACEⅡを持っていて、血流に入ると増殖し、コロナウィルスが出てくる時に細胞が壊れ、出血を防ぐ為に血液を固まらせる。この血栓がゴマ粒の様にでき、血流に乗って肝臓で濾過される。そこをすり抜けた血栓が段々大きくなって肺でトラップされ肺炎のようなCT像が見られる。
しかし、インフルエンザと異なり、肺の内側ではなく血管側に見られる為CT像は似ているが、メカニズムは異なる。
結果、既存の風邪や川崎病の仕組みが明らかになり、腸が免疫の7割をコントロールしている事も合点がいく。

血圧について

以前の理想の血圧値は年齢プラス90とされていた。
日本の平均値は個人に当てはまらない。
ちなみに七面鳥の血圧は400。キリンは700。
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