楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

リックの練習は必要?

最近ツイッターである方が「リックの練習を12のキーでやってるけど出てこない。意味あるのかな?」的なツイートされていました。 僕もいくつかのリックを全てのキーで練習していますが、アドリブ中に出てくる事は少ないし、無理やり使ったところであまりいい感じにはならないような気がします。

しかし一方で、「リックの練習は必要でしょ!」「自分の中にないものは出てこない!」と言う人もいます。

リックに肯定的な意見

インプットがなければアウトプットもなし

よく耳にするのが、インプットが無ければアウトプットもあるはずがない、という考え方です。

「自分の中にないものは出てこない」

これは確かにそう思います。

ジャズピアノ教本の多くはリック肯定派?

ジャズの教本の多くにはフレーズ例があり、それを全てのキーで弾けるようにしましょう、と書いてあります。僕がジャズピアノを始めた頃は稲盛康利さんの本を使っていましたが、稲盛さんの本はフレーズ例が豊富です。

速いフレーズはリック

テンポが速くなればリックでないと無理なのでは?と考えるのが普通だと思います。

リックに否定的な意見

リックの練習を全否定する人はいないかもしれませんが、あまり使うべきではないと考える人は結構いるのではないでしょうか。リックについて最初に疑問に感じるのは「もしアドリブというものがリックを繋げて成り立っているのであれば、膨大なリックを記憶しないといけないのでは?」という事です。仮にリックを繋げてアドリブが出来たとして「それはアドリブと言えるのか?」「つぎはぎだらけで、何が言いたいのかわからなのでは?」 という疑問も浮かんできます。

本にどう書いてあるか見てみましょう。

『ザ・ジャズ・セオリー』はリックに否定的です。

「リックやパターンはアップ・テンポの曲でより多く演奏されるのが常ですが、それは意識的に考える時間があまりなく、指がすでに知っていて安全なところに行こうとするからです。自分の楽器をよく知るためにリックやパターンを活用するべきですが、それだけでソロを組み立てる事はしないようにしましょう。」

また『すごいジャズには理由がある』にもこんな風に書いてありました。

「とにかくジャズで危険なのは、「筋肉パターンを脳みそが覚えてしまう」ということです。しかも筋肉パターンを脳みそが覚えた方がアドリブは楽。だけど音楽は筋肉パターンじゃない。ここがむずかしい。」

さらに、リックを使うとコード進行が同じならば、どの曲でも同じにような演奏になってしまう危険性もあります。

どちらの言い分もわかる

この通り、僕はリック肯定意見も否定意見もどちらも頷いてしまいます。
これはどういう事でしょうか?
リックの練習ってしてますか?

つづく

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