私の母は

本来

気の強い お嬢キャラ

 

 

幼い頃は

 

ちょっとでも叱られると

すぐ ギャン泣きして

「私ってかわいそう」アピール

する子だったので

 

ウソ泣きキャンキャン 舌出し人形

 

という あだ名を

つけられてたらしい

 

 

 

そして

 

母は

時々 私や 親しい人に

その あだ名の話を

ちょっと 誇らし気に

語る

 

まるで

 

そういう ワガママなところが

私のキャラなの

 

そんな私 魅力的でしょ

 

と 言わんばかりに

 

 

イヤイヤ

 

年取って

しかも

介護されるようになったら

 

謙虚なキャラが 一番だから

 

 

 

いずれにしても

 

90余年間

そのキャラで 通してきた

人生

 

それって つまり

周りの人が(私も含めて)

その性格を

曲がりなりにも

受け入れていた ってことで

 

どんだけ 恵まれてたんだろう

 

 

 

時に

私が 母に

そこのところを 指摘すると

 

そうなのよ

私 本当に 恵まれた

幸せな人生だったわ~

 

と うれしそうに答えるところが

脳天気で

かわいいところでもあるんだけど

 

 

ああ

マジ しあわせなひと

 

 

 

 

そんな 母が

先日

 

100歳を超えた 伯母のことで

ちょっと

棘のある言い方を した

 

4歳児のあっかんべー くらい

わかりやすく

嫉妬心 丸出しで

 

 

じゃあ

お母さんは どうなのよ?

 

そうツッコんだ 私に対しては

マンガに描いたように

脳天気な お嬢風発言

 

 

その 母の

センター・オブ・ザ・ワールド感が

私の想像の

遥か上を いっていたので

 

これは ブログで描かなければ

私は 急いで

傍にあったメモ帳を 手に取った

 

 

必死にペンを動かす 私の

その様子が

気になったんだろう

 

母が

 

何 書いてるの?

 

と 聞いてきた

 

 

お母さんの

今の 一連の発言がね

あまりに ゴーマンすぎて

びっくりしたから

メモってるのよ

 

 

そう答えると 母は

 

え~…

 

と声を出して 肩をすくめ

屈託ない笑みを浮かべて

言ったのだった

 

 

その言葉は

メモった内容の

遥か ナナメ上をいくもので

 

私は 持っているペンを

落としそうになったくらいだ

 

 

そんなこと 言った?

 

いやねえ

ぜ~んぜん 覚えてないわ~

 

 

 

 

私は

心から 思った

 

 

母は

マジ しあわせな人