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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日は、オリンピック選手に対する誹謗中傷の問題について記事を書きました。
最近では、それとは別に、あるタレントからあるお笑い芸人に対する誹謗中傷が問題となっているようです。
端を発したのは、お笑い芸人のやす子氏のX(旧Twitter)へのポストです。
その内容は、
やす子氏「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」
というもの。
何の問題もない、他愛のないポストです。
ところが、これに対して、フワちゃんと呼ばれているタレントが、このポストを引用する形で、次のように発言したのです。
フワちゃん「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」。
これに対して、やす子氏は、
やす子氏「とっても悲しい」
とポストしています。
その後、フワちゃんは、当該ポストを削除し、謝罪のポストをしたそうですが、この発言は、謝ったから許されるというレベルのものではないでしょう。
これはもはや、誹謗中傷という名のいじめです。
いじめには、次の二つの場合が考えられます。
一つ目は、いじめる側がいじめられる側に直接的に何がしかの劣等を感じている場合であり、二つ目は、いじめる側がいじめられる側に対して直接的には劣等を感じていない場合です。
ただ、二つ目の場合でも、いじめる側は何も劣等を感じていないかと言えばそうではなく、あるものごとや他の人物に対して劣等を感じているものです。
それゆえ、いじめとは、これらの劣等感の安易で歪んだ補償の仕方だと言えるでしょう。
では、いじめがなくならないのは劣等感があることが原因かと言えば、そうではありません。
劣等感そのものが問題なのではなく、あくまでも劣等感に対する態度が問題なのです。
いじめをする人間は、基本的に、自分の能力を低く感じています。
そのために、自らの課題を克服することができない、と思い込んでいます。
そこで、課題から逃げようとするのですが、このときに、劣等感を抱くようになってしまいます。
しかし、自分には能力がないと思い込んでいるがゆえに、この劣等感を克服することができないと思ってしまいます。
ただ、人は劣等感を抱いたまま生きることはできません。
そのために、いじめという安易で歪んだ仕方によって、この劣等感を補償しようとするのです。
それゆえ、社会からいじめをなくすためには、幼い頃に子どもの勇気をくじくような子育てをしないことが大いに求められるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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