大学時代の後輩かつ相棒かつ友人……もう色んな表現がありすぎる男の子から電話もらいました。……もう男の子って年じゃないか(笑)
あ、恋愛感情はお互いに皆無な話ですw
そして吐き出したいだけ。
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学科も、所属団体も一緒。
彼は浪人してたから大学内では後輩にあたるけど同い年。
所属団体での仕事で、私は2年目になるから中間管理職的な立場に属してて、やっぱり彼は後輩にあたるけど、
1年目の方の人数不足で彼の相棒的なポジションに就くことになったんだったと思う。
その中間管理職で役立たずだったの私だったから。
それでも、やるからにはこの彼をサポートしてあげようって思った。
見た目は軽そうで、でも誰よりも真面目で優しくて、まわりのことを誰よりも見てて。
明るくて自然とみんなが笑顔になる。
ちょっと天然で。
ちょっと情けないとこもあったりして。
でも自分は見えないとこで無理するから。
本当に辛いとき笑ってそれを見せないようにするから。
せめて私は気づいてあげなきゃいけない。
結局助けられてばっかりで申し訳なかったけど。
彼もメンタルを少し病んでしまったことがあったらしくて。
それでも乗り越えて、私からしたら眩しすぎる人。
私たくさん迷惑かけたのに、いっつも心配してくれた。
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そんな彼から何年ぶりかに電話をもらった。
私が、少し先に予定されてるその代の所属団体みんなでの飲み会企画に参加表明してたのをキャンセルしたから。
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その団体での活動期間は1代につき1年もないけど。
それでもその団体で過ごす時間は何よりも濃密だったはず。
だから、当然色んな思い出がある。
楽しかったししんどかったし辛かったし悔しかったし……色んな感情を引きずり出されるような毎日だから。
私は何もできてないけど。
それでも確かに輝いてた時間はあった訳で。
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電話、最初出るかすごく悩んだ。
今の私はほとんど会話というものをしていないし、感情だってほとんどない。
最後にいつ笑ったっけ?ってぐらい。
泣いた覚えもない。
でも、話したいなと思ったから。
最後には出ることにした。
久しぶりに喋って、大人になってるけど変わんないなーと思って、電話出るか悩んだって言ったらそう思ったwって笑われた。
もうこんな先輩なんて忘れてしまえばいいのに律儀に心配してくれるんだよね。
私に連絡取ろうなんて人いないのに。
義務的な結婚報告とかは受けるけど、誰かとちゃんと話したのなんていつぶりだろう?って思った。
だから、電話で喋っててびっくりした。
自然と笑えて、笑ってなさすぎて噎せて、
1日に単語を数えるほどしか発しない私が、
何も苦に思わず喋ってたんだから。
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近況を聞きながら楽しく喋ってた。
そしたらやっぱり思い出話になるよね。
あの時は~で、誰々が~して、みたいな。
喋ってて、自分の中にすごい違和感があるのに気づいた。
その思い出のほとんどをさ、はっきり思い出せないんだよ、私。
それどころかあんなに濃い時間を過ごしてきたメンバー達のことも何人かはっきり思い出せない。
知らない訳が無い。
だってその思い出たち、そのメンバー達、全く思い出せないってのじゃないんだもん。
状況を思い出さないけど、その台詞は覚えてる。
言われたらフラッシュバックした。
……名前は覚えてるけど、顔は水面に石を投じたかのようにぼやけてる。
思い出が、記憶が薄れてしまって、ぼろぼろになってる。そんなイメージ。
でも思い出せないなんて言えない。
もしかしたら私が何かおかしいことに
気付かれてたかもしれないけど、
それだけは言いたくない。
絶対に言いたくない。
だって
薄れてしまった思い出には、彼本人との思い出もたくさんあったから。
そんなこと、言えるわけない。
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割と長時間の通話を終えて、あの頃の記憶を必死に辿った。
いっぱいヒントもらったようなものなんだから、思い出せるはず、思い出したい、思い出させて。
それでも思い出せない。
私だけがみんなと違う、暗い場所にいるから?
そこから這い上がる根性を見せないから?
私なんかにはあのキラキラした思い出たち、勿体ないから思い出たちが逃げていくの……?
怖くなって、あの頃は症状も酷かったし、とか今も酷いからとか思ってその前を辿った。
その一代前のときの団体のこと。
もっと思い出せない。
なんとなく、こんな仕事したなとか、断片的なシーンとか、そんなのは浮かぶけどはっきりしたものがない。
症状なんて軽かったのに……?
団体とは別に入ってたサークルのこと、授業のこと、学校生活のこと……
結局、入学式から辿り直して、所属団体の任期が終わってから配属された研究室、大学院入試の面接……そこまで辿ってみた。
はっきりとした記憶、すごく少ない。
いっぱい色んな人と関わった。
いっぱい色んなことした。
やりたいことは全部やろうって思ったから。
それは間違いない。
なのに……ほとんど私の中から消えてしまってる。
泣き叫びたいのに、私の目からは何もこぼれない。
思い出はどんどんこぼれてしまっているのに。
中退後のことも、はっきり思い出せない。
いつ、何してた?私。
入院も多いけど、友達と遊んだりだってした。
……してたのに、それもはっきり覚えてない。
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ふと、思った。
私は、大切な、大切なはずの思い出たちが消えていることに何故全く気づかなかったのか。
単純に、一年前の今何してたかさえ思い出せない。
そのことが怖くて、さみしくて、
なんだか……
自分が消えていく気がする。
会話できたことも、笑えたことも、嬉しいし、感謝してるし、また喋ろうって言ってくれて嬉しいけど。
これも消えてしまうのだったら……それが怖い。
消えないで、お願い。