だいたい月に一度自宅でクリスタルボウルと糸かけ曼陀羅のワークショップをしている。
糸かけ曼陀羅はおば、クリスタルボウルはわたしそして菜食ランチは母が担当している。
先月の終わりに今月分のワークショップが開催された。
わたしは前々回の10月からひとつの作品を作り始めた。
点描曼陀羅の絵を描くようになって
少しずつ仕上げる楽しさを実感している。

大学時代に友人がある時彼氏のこんな愚痴をこぼしたことがある。
名前は忘れてしまったがどこか有名な食器のティーセットか何かをひとつづつ集めていたのだが彼氏がある日全部をプレゼントしてくれ落胆したという。本当に悲しそうだったので嫌みではなく本当にショックだったのだと思う。
どう思う~?ひとつづつの集める楽しさが~
と同意を求められたが曖昧に返事をしたのを今でも覚えている。
その時のわたしには少しずつ仕上げるとか手に入れるとか完成するということは苦手だったので正直さっぱり気持ちがわからなかった。
何で欲しいものを我慢するのだろうと思っていた。

それから10年経ちそんなわたしでも
ゆっくり完成していく楽しさを感じ始めている。できるまでの時間が何とも言えない贅沢な時間だ。少しずつ仲良くなりながら止まっては進む。まるで植物が育つように作品と自分も育っていく。
そうやって時間をかけて産まれたものは、もの以上の価値が産まれて新しい思い出の塊となる。

そうやってゆっくりと人生を楽しみたい